最終話 魔王の腹心
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本日3話更新。
最終話です。
今まで2か月間お付き合いいただいた読者の方、本当にありがとうございました!
いよいよこの祝勝会も終盤に差し掛かる。
俺の表彰は一番最後。
一番大きいことらしいからね。
だがそろそろだ。
いやあ、近衛兵になるときも表彰されたがあの時はキースも一緒だったためさほど緊張しなかった。
それに沢山表彰された中の1人と言うだけだったしな。
誰も気にすることはない。
だが今回は前とは話が違う。
この祝勝会の主役と言った扱いらしいし魔王軍のナンバー2に俺が就任するとなればそれは一大事だ。
どれほどの人が知っているのかは知らないが、恐らく知っている人は上層部の中でもごくわずか。
俺をめぐって大きな騒ぎが起こるはずだ。
緊張しないわけがない。
だが、俺の緊張など気にすることもなく、時は無情に進んでいく。
そして……。
「最後に、今回の作戦で最も大きな戦果を上げ、なおかつこの作戦を考案したヴィルフの家臣を務める近衛兵、リューンを表彰する」
司会のファルスさんが大げさに俺を紹介する。
その瞬間会場が「ワァッ」と盛り上がる。
本当に勘弁してください……。
「近衛兵リューン! 壇上へ」
「はい!」
俺は出来る限りの大声を出して中央の丸いステージに登る。
そこには魔王様がいる。
俺がステージに上がると……魔王様もけったいな装飾の施された玉座とから体を離して……。
「近衛兵リューン。貴様はわが魔王軍のために魔族が尊厳を奪還する一歩となる今回の作戦を考えてくれて結果、成功した。その上作戦途中では勇者撃破と言う偉大なる功績を打ち立ててくれた! その功績を称えて、近衛兵リューンを魔王の腹心という新しい階級に任命する! この魔王の腹心という階級は、魔王軍のナンバー2である。さらに貴様の願いを1つだけなんでもかなえてやろう!」
魔王様は腹に響くような力強い大声でそう言った。
俺は魔王様の言葉に会場が喧騒で溢れかえるかと思ったが、会場の兵士たちから送られてきたのは割れんばかりの拍手だった。
それに対して俺は膝を折って跪き……。
「ありがたき幸せ。私の願いは……」




