第67話 祝勝会
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本日は3話更新。
次話で完結のつもりがおさまりきらずにもう1話。
すでに次話は書き終わっているのでこれから最終話を書きます。
あの日から1か月が経った。
今日は人類混乱作戦を実行していた選抜メンバーが全員帰還し、その上で一定の戦果を挙げたことが上層部の調べで分かっていたので昨日、作戦終了が魔王軍全体に伝わったのだ。
そのため本日前夜祭が行われた部屋で祝勝会が行われることになったのだ。
そして今俺はキースとミアちゃんと共にそれに出席している。
バカが居なければ最高のひと時となるこの時間。
ちなみに中央のステージにて魔王様が直々に今回の作戦で上げた功績を表彰してくれるようだ。
だから俺も色々やったからそこに行かなきゃならないんだが……。
「おい、リューン。……くちゃくちゃ。お前結局あの後勇者倒しちゃったんだからな。……くちゃくちゃ。ほんとすげーよ。……くちゃくちゃ。俺なんて恥ずかしながら足がすくみかけてたからな」
俺がこれからの出来事に頭を悩ませていると、キースが話しかけてくる。
それにしてもこいつは……。
「食うか喋るかどっちかにしやがれぇぇぇ!」
俺はキースの下品さに我慢ならず思わず大声で怒鳴りつけてしまう。
その瞬間周りが一斉に俺を見てきてちょっと恥ずかしくなった。
キースは無言でコクコク頷くとスプーン、ナイフ、フォークを無言で動かして食事を一心不乱に口に運び始めた。
いや、食うか喋るかどっちかにしろって言ったけど……。
そこは食うのをやめて話を続けるところだろ!
黙って飯を食い始めるな。
「まあ今回は少し嵌め手みたいなのを使ったんだ。所見殺しさ。次やったら負けるよ」
俺は過度な期待をされても困るので事実をしっかり伝えておく。
「ああ、本当に汚いですね……と言いたいですが……。それでもすごいですよ。私もキースさん同様正体を知ったら恐ろしくて立ち向かうどころじゃなくなってしまいましたから。私たちを逃がしてくれた時は……少し見直しましたよ」
な、なにぃ!?
ミアちゃんが……デレただと……?
いつもツンしかないミアちゃんが……。
「ふ、アハハ。た、大したことじゃないさ。男が可愛いレディーを守るのは当たり前じゃないか!」
ミアちゃんに褒められて興奮した俺はすぐに調子に乗った発言をしてしまう。
「はぁ、そういうところがダメなんですよ」
それでミアちゃんに小言を言われると。
でも気分のいい俺は誉め言葉にしか聞こえない!
いや、それはただの頭のおかしい人だな。
すこし冷静になろう。
「ハハハ、まあ今日はリューンが主役みたいなものさ! 今日ぐらいはいいじゃないか」
「はぁ、まあそうですね」
なんでキースがリーダーみたいなこと言ってるんだ?
つーかいつの間に食事の手を止めたんだか。
「それじゃあ俺は食事をとってくるよ」
そういってキースが去っていく。
ただ飯がなくなって取りに行くついでに一言言っただけだったわ。
キースはキースだった。
「お、いたかリューン。聞いたぞ我がライバルよ! 勇者を倒したようだな。ランキングでは俺の方が圧倒的に上だが勇者を倒したとなると俺の大敗だな。くっ、悔しいがやはりお前は俺の永遠のライバルであり、最高の強敵だ!!」
デジャヴ!
そして強敵と書いて友と読むな。
俺は絶対にお前みたいな暑苦しい奴とつるんだりはしないぞ。
ただでさえアホが1匹いいるのに、これ以上は飼いきれない。
「知らないよ。俺が勝ったっていうなら一つ命令を聞いてもらおう。さぁ俺にもう関わるな」
俺はそう言って残っていた食事を一気に口に含む。
「何故だ!? 普通熱い勝負を交わした後はお互いを認め合い、さらに熱い関係のライバルになるだろ!?」
だからお前はどこの少年漫画の世界から来たんだよ。
「とにかく! 俺は今回の表彰の件でヴィルフさんに呼び出されてるんだ。 お前とかかわっている暇はないんだよ」
俺はそう言うとミアちゃんとダンのもとから去った。
前話の話ですが、主人公一行は幻術の魔道具で姿が人間に見えるはずなのに、勇者が魔族だと見破ったことについて何も書かれていないので、冒頭部分を加筆修正しておきました。




