第53話 (嫌々)作戦開始!
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「ふわ~ぁ」
俺は大きく欠伸をしながら体を起こし毛布から這い出る。
最悪の目覚めだ。
何故なら昨日俺はキースのせいで今日から人類混乱作戦への参加をしなくてはならないことになったのだから。
しかもキースと一緒に作戦を実行しなくてはならないなんて。
いや、でもミアちゃんも一緒についてきてくれるのか。
それなら作戦に参加するのも悪くは……。
「お、起きたかリューン。さ、ミアもこの階の階段のところで待ってるって言ってたしさっさと飯食っていこうぜ! 人間の街へ」
はぁ、憂鬱な気分と少し楽しみな気分が入り混じっているこの微妙な感情……。
ミアちゃんと2人きりならデートみたいになるけどキースがいるんじゃ……。
いや、盗みに行くのにデートってのもなんかおかしな話だな。
まあいいか。
とりあえず飯を食いに行くか。
「仕方ねぇ。行くか。……飯に……」
作戦にじゃないんかーい! っていうツッコミが聞こえてきそうだ。
「それじゃあ行きたくはないが……行くか」
数分後、俺は階段に来てミアちゃんと合流した。
「おお! やっとやる気になってくれたか!」
「あなたといくのは嫌ですが、まあそうなってしまったなら仕方ないですね」
そうなってしまったって……昨日何があったかキースから全然伝えられてないんだな。
ま、キースだし仕方ないか。
あれ? でもそういえば……。
「ミアちゃんって今回の作戦に選抜されてるのか?」
今回の前夜祭の時ミアちゃんは仕事してる姿は見かけたけど選抜はされているのだろうか……。
「あぁ、ミアは昨日俺がヴィルフさんを説得したら飛び入りでOKになった」
選抜のボーダーひくっ!
適当かよ……。
まあでもだいぶ前にミアちゃんのステータスを固有スキル『覗き』で見た時はかなり強かったし大丈夫だと思うけど……。
って、いや、俺ってそういえば魔王軍の近衛兵のステータスとかって見たことないんだよな……。
そういや魔王軍の近衛兵の平均レベルってどれぐらいなんだろうか。
「そうか、ならいいが。でもお前そういうところだけは無駄に手回し良いよな。いつもは俺に迷惑かけてばっかりのくせに」
俺はレベルについて疑問に思ったがとりあえずキースに返答しておく。
自分から質問しておいて返事なしってのはいくらキースでも悪いよな。
「なんだとー!?」
キースがなにやらまた騒ぎ出したが今度は無視だ。
「キースさん、ほらつきましたよ。転移魔法陣室。諜報部隊が貼ってきてくれた魔導大国マーズの転移魔法陣は……」
そう言ってミアちゃんが今回使う転移魔法陣を探し始める。
キースとは比べ物にならない優秀さだね。
それに加えてあの美貌……! ……っといけない。
今は自分も魔法陣を探さなくては。
これではキースみたいなものだ。
俺はキースじゃないぞ!
「見つけましたよ」
おっと、俺が心の中で1人漫才をしているうちにいつの間にか見つけたようだ。
俺もミアちゃんのもとに向かう。
キースも探すのをやめてミアちゃんのもとに向かう。
「それじゃあ行くか!」
それは分かっているがキースに言われると腹立つな……。




