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第52話 結局こうなる

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「なにぃ、リューンお前今回の作戦お前が参加したいっていうからわざわざ選抜してやったのに何故参加する気がないんだ?」


「あ、そういえば」


 キース、お前気付けよ。


 普通作戦参加しないつってんのに選抜されるようにヴィルフさんにお願いしたのおかしいだろ。


 そりゃあもちろんこの前夜祭に参加したかったからですが何か? って、言えるわけあるか!


「そ、それはですねぇ、気が変わったというか……。ハハハ」


 俺は何とか誤魔化せないかと試みる。


 どうやらヴィルフさんお得意のお説教タイムが始まったようだ。


 これは非常にマズい。


 くそう、この前夜祭で出される美食を口にしてみたいというキースみたいな考えのせいでまさかこんなことになるなんて。


 別に怒鳴ってるわけでも声が怖いわけでもなく普通の声なのにこの人の言葉って妙に重みがあって怖いんだよな。


 なんかこの人には絶対に逆らえないって感じのオーラ持ってるような。


 分からないかな?


 まあとにかくそんな訳でマズい、本当にマズい。


 俺は絶対に2バカ(キース、ダン)の遊びには付き合いたくないのに。


 だがヴィルフさんに突き出されるとこっちも言い訳できない。


 そもそも俺は選抜されたわけではなく自分も選抜メンバーに入れてほしいとヴィルフさんにお願いした立場なんだから。


 あれ? 考えてみると意地でも参加させようとした2バカが正しくて俺がわがままを言ってる感じだな。


 うん、幹部会議で大きな功績上げたからってちょっと完全に調子乗っちゃってたな。


 まあ仕方ない。


 少しだけ安全そうな場所……辺境の貴族屋敷にでも潜り込んでちょっと宝物庫をあさってみるぐらいをやってさっさと帰って来よう。


 少しでも参加すればヴィルフさんも勘弁してくれるだろう。


 2バカが騒いでるだけならどうにでもなる。


「まあ何がしたかったのかはよく分からんがせっかく手を回したんだからちょっとぐらいは参加しろよ。それにお前が考案した作戦なんだ」


「はい」


 俺は諦めてヴィルフさんに従う。


 ヴィルフさんは「ちょっとぐらいは」と言った。


 つまりヴィルフさんは作戦に参加した回数やランキングは問わないということだ。


 だったら無駄にごねてヴィルフさんの怒りを買う必要な全くない。


 ま、結局こうなるってことだ。


 本当に思い通りにいかない。


 だがまあこれでキースたちも大人しくなるだろう。


 俺は今回美食を食すためにこんな目にあったんだ。


 ちゃんとたっぷり食って元を取っとかないとね。


 俺は元の席に戻ろうする。


「おい、どこに行く!?」


 ダンがまだ声をかけてくる。


 勘弁してくれ。


「おいおいアホ2号。まだ用でもあるのか? 勘弁してくれよ」


「おい、誰がアホ2号だ! 俺は貴様の永遠のライバルだぞ!」


 本当に暑苦しい奴だな。


 それに毎回大声で怒鳴ってくるから耳が痛くなる。


 つーか……。


「分かったから早く要件をいえ!」


 思わず俺も語気が強まってしまう。


 起こってるわけじゃないがいい加減疲れたんだよ。


「あー、うん。要件? いや、なんか引き止めちゃったけど要件なんてなかったわ。ハハ」


 舐めんな!


 この後滅茶苦茶やけ食いした。

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