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第51話 阻止

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前夜祭の話無駄に長くね?

 キースがいきなり話に割り込んでくる。


 つーかお前さっきまで飯食うのに超集中してたのでなんでいつの間に俺たちの所に来てんだよ。


 食いしん坊キャラならこんなところでリタイアしてるんじゃねぇよ。


 もっと熱くなれよ……。


 熱い血燃やしてけよ。


 人間熱くなった時が、本当の自分に出会えるんだ。


 だからこそ!


 もっと! 熱くなれよおおおおおおおお!!


 というおふざけはおいといて。


 さて、本当にどうしたものか……。


「おいおいキースふざけるな。お前は飯でも食ってろ。頼むからもうこれ以上俺に迷惑をかけないでくれ」


 俺は痛み始めた頭を抑えながらキースに文句を言う。


「迷惑って酷いな……。いいじゃねえか、せっかく選抜されたんだ。ちょっとぐらい魔王軍の力になろうって思わねぇのか?」


 お前……なにちょっとカッコつけてんだ。


「いいか、俺はもう面倒なことには首を突っ込まないって決めたんだ。それに俺は選抜されたが、この作戦は強制じゃない。それなのに報酬に釣られてイキってるアホが多い。俺はもうこの地位で満足してるんだ。それに俺ごときが参加したって魔王軍の命運は変わらないさ」


 ここは何とかしなくては。


 絶対にこんな面倒事に巻き込まれてなるものか。


「えぇ、なんでだよ……。あっそういえばさっきヴィルフさんに会ったんだ。こうなったらヴィルフさんにリューンを説得してもらえるようにお願いしてみよう」


 は? おいバカふざけんな。


「待てこらキースアホ!」


 頭痛が増してくる。


 俺はそれでもキースを追う。


 絶対に捕まえてぶん殴る。


「頼んだぜ相棒! ここは俺に任せろぉ!」


 しかし現実はこうも思い通りにいかない。


 早速キースのことを相棒と呼ぶアホ2号もといダンが行く手を阻む。


 少年漫画の茶番をやってるんじゃないんだ。


 そんな「ここは俺に任せて先に行け」みたいな展開やめろ。


 てかそれ死ぬ奴だから。


 仕方ない。


「分かったよダン。俺が折れることにしよう。勝負してやるよ」


 俺はそう言いながら『詐欺』を使う。


「なーんちゃって」


 俺はダンを思いっきり殴りつける。


「いってぇ! は、図ったな! 卑怯なぁぁぁ!」


 ダンは俺にまんまと騙されて吹き飛ばされる。


 ふっ、俺を怒らせるとどうなるか、分からせてやったぜ。


 俺はそのままキースを追う。


 絶対に止めなくては。


 しかし、俺がキースを視界にとらえた時はキースがヴィルフさんのところにたどり着いた時だった。


 待て、言うな! やめろぉぉぉ!


 俺は必死になってキースに殴りかかる。


「ヴィルフさん、リューンのやつを今回の作戦に参加させるように説得してくれませんか? ……ブフォッ!」


 しかし、俺が殴った時にはすでにキースがすべてを話し終えた後だった。


 遅かったか……、流石に幹部の命令には逆らえない……。


 あー、人(魔族)生終了のお知らせ。

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