第46話 漆黒の使者団
私はこの土日に書き溜めを作って置こうだのほざいておりましたが書き溜めなど1話もできておりません(ドヤァ)
「まず我々は自らの弱さを知るべきです。認めがたいかもしれませんが総合的な戦闘力では人類の方が格上。準備をこの上なく入念に行わなくては我々魔族が日の目を見ることになる日は一生来ないでしょう」
「だから今人類の国を攻め滅ぼす前段階としてわが軍の戦力拡張、『魔族奪還計画』を練っているのだだろうに!」
もはやテンプレと化したガウェインさんの早とちり&浅慮。
そして他の幹部に睨まれてすごすご座ると。
最初はイライラしたものだが今ではしょうもないギャグのように思えて苦笑いをこらえている状態だ。
俺はとりあえずこれを無視して話を続ける。
「つまり私は何が言いたいかというと準備が足りなすぎるということです。幹部の皆様は焦りすぎている。何百年と続いたこの状況を数年でひっくり返せるわけがありません。ましてや我々は格下。それこそ何十年と時間をかけてじっくりじっくりと準備をしましょう」
「はぁ。悔しいが確かにその通りかもしれん。だが結局何なのだ。長い前置きをダラダラダラダラと。何かあるなら前置きは簡潔にまとめてさっさと本題を言ってくれ」
短気なガウェインさんがまたも口をはさんでくる。
だが確かにその通りだ。
すこし前置きが長すぎたかもしれないな。
「分かっていますとも。今から本題を言います。私が言うその時間をかけた入念な準備。それは人類の混乱を引き起こすことです」
「「「人類の混乱?」」」
この場にいるヴィルフさん以外の幹部がイメージがわかないという表情をしている。
まぁこれから説明するからガウェインさんみたいに早とちりするなって。
「はい、手順は簡単。魔族の中でも隠密行動に優れた兵士を沢山集めて人類の国にある重要な施設を襲撃します。冒険者ギルドや貴族の屋敷、果ては王城なんかもね。簡単でしょう?」
唖然とした表情を浮かべる幹部の方々を尻目に俺はニヤリと笑ってさらに続ける。
「それもただ少人数で夜襲を仕掛けるだけではありません。重要なのはこの襲撃を我々の仕業だと悟られないようにすることです。そうですね……」
俺はそこまで言うと少し考え込む。
数秒後すぐに思いつく。
「邪龍復活を目論む秘密組織『黒の騎士団』! ……はまずいから『漆黒の使者団』なんて設定はどうですかね。ただ魔族が夜襲をかけてきたってだけよりも混乱するのではないでしょうか」
うん、黒の騎士団はマズいよね。
俺は別に絶対服従の力をもってゼロレクイムを奏でたりはしないからね。
「なるほど、読めたぞ貴様の考え。さらに事前に各地の魔族に打ち合わせをして置き、その混乱の炎が人類の国全土に広がり人類が混乱の渦に飲み込まれたところで事前に打ち合わせておいた魔族を逃がす。大方こんなシナリオか。これに成功すれば人類はさらに混乱するという負のスパイラル。ここまで成功してしまえばあとは魔王軍の総力を挙げて人類の国に進撃するだけという訳だ」
おお、流石はルイスさん。
魔王軍きっての頭脳派(リューンの勝手なイメージです)の名は伊達じゃない!
まさか俺の考えてること全てを当ててしまうとはね。
「なるほどな、貴様の話はとても素晴らしい。私も考えが浅かったと思い知らされたよ。その意見を採用しよう。次回はこの話についてもっと突き詰めていくとする! 解散!」
お、なんかよく分からないが無時終わったってことでいいのかな。
はぁ、疲れた。
俺はほっと胸をなでおろし仰々しい名前の付いたこの名前を忘れた部屋、会議室(仮)を出た。
あ、本来の仕事である会議内容のメモ、後半完全にやってないわ。
みんなも見よう!
今回出てきた某アニメ「コードなんちゃら」だか「なんちゃらギアス」だか忘れたが(すっとぼけ)そんな感じのアニメをな。
「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ!」
「信じたくは……なかったよ」
「そのギアス(願い)、確かに受け取った」




