第5話 スキル
5/7
「あたしとロイが正面を担当する。あんたたちは側面からの攻撃を頼んだよ!」
「「「おう!」」」
みんなが一斉に配置につく。
俺も一本だけ楔を抜き、それを左手に持ち戦闘の構えを取る。
「ウゴァァァ!」
ギガントボアが吠える。
そしてそのまま突撃してくる。
ロイとローレンがは盾と剣を構え、他の全員は皆それぞれの得物を持ち側面から突撃する。
なんだか普通に冒険者としてパーティー組んで冒険してるような気分だな。
案外魔王軍に属しても人間に属してもあんまり変わらないのかもな。
よっしゃ、俺も行くぜ。
「「「オラァ!!!」」」
ロイとローレンがギガントボアの攻撃を防ぎ、俺たちが側面から攻撃する。
俺の拳がギガントボアの腹をへこませ、ドレイクの大剣が腹を切り裂き、キースの2本の剣が喉を貫き、ミアちゃんの炎魔法がギガントボアの足を焼き払う。
「ガァァァ!」
ギガントボアが悲鳴を上げる。
「トドメだ!」
最後に前衛2人組が首を落とし、ギガントボアは絶命する。
【レベルが13上がりました】
【固有スキルが1つ解放されました】
--------------------
ステータス
種族:下級吸血鬼
職業:なし
名前:リューン
年齢:160
Level:1→14 new
HP:84/84→202/202 new
MP:9/9→22/22 new
攻撃力:8→19 new
防御力:7→17 new
知力:24→58 new
素早さ:4→10 new
スキル:スキルポイント16 new
加護:なし
--------------------
す、すげぇ。
一気にレベルが14になった。
しかしレベルアップのシステムが分からないな。
普通はだいたいとどめを刺した奴が経験値総取りだが、今回はロイとローレンがトドメを刺したのに俺にも経験値が回って来た。
とすると関わったやつ全員に経験値が平等に分配されるとかだろうか。
1体倒しただけで16もレベルが上がったということは経験値が貢献度順に入ってくるという訳ではなさそうだ。
だって俺ほとんどダメージ与えてないしな。
いや、だがそんなことより気になることがある。
スキルポイントというのがスキルの欄に表示されていることだ。
これは一体何なのだろうか。
俺はスキルポイントの文字に触れてみる。
すると説明がの文字が現れる。
『スキルポイント・・・スキルの習得(習得可能なスキルには個人差あり)、スキルレベルのアップ(レベル上限:初級10、中級30、上級50、固有10)に使用するポイント』
なるほど、そして説明の下に習得可能なスキルの名前が書いてあるのか。
じゃあ早速スキルを覚えてみるか。
えーと、俺が覚えられるスキルは、『初級幻術』『初級呪術』『初級束縛』『初級罠作成』『初級物質操作』『初級物理攻撃耐性』『初級魔法攻撃耐性』『初級状態異常耐性』『初級鍛冶』『初級千里眼』『初級回復』『初級隠密』の12個に固有スキルの『詐欺』か。
ろくなスキルがないな……。
覚えられるスキルは全部初級だし固有スキル『詐欺』に関しては最早なんの役に立つのかすら分からない。
でもかと言って初級スキルじゃ役に立つとも思えないし……。
仕方ない。
分の悪い賭けだが固有スキルをレベル10まで育てるか。
俺は固有スキル『詐欺』の文字に触れる。
【固有スキル『詐欺』を覚えますか?】
【Yes】 【No】
俺は不安に駆られながらも【Yes】を選択する。
すると、スキルポイントが1減少する。
俺はステータスを確認する。
--------------------
ステータス
種族:下級吸血鬼
職業:なし
名前:リューン
年齢:160
Level:1→14 new
HP:84/84→202/202 new
MP:9/9→22/22 new
攻撃力:8→19 new
防御力:7→17 new
知力:24→58 new
素早さ:4→10 new
スキル:スキルポイント16 new 『詐欺(10)★1』 new
加護:なし
--------------------
俺は新スキルを入手していた。




