第41話 幹部会議
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悪魔の作者「キャラ(ドレイクたち)が死ねば新しいキャラ(ウィロ、ドゥルフたち)を作ればいいだけよ」
結局試合は段々と制球が定まり始めたヴィルフさんをとらえることができず、かといってヴィルフさんチームも俺の効果的に使用する変化球を最後までとらえきれず、ヒットは何本か出したものの、結果無得点。
1-0で俺たちの勝利となった。
まあそこそこ楽しかったが、次またやりたいとは思わない。
正直この異世界ではまともな野球にならないことが分かったからだ。
かなり深い犠牲フライでランナーが3塁からホームに帰れなかったりとね。
野球のルールは地球人の身体能力を基準に作られている。
常識の通じない異世界人に地球と同じ野球を求める俺が悪かったってもんだ。
「ほう、これはなかなか面白いな。戦が無くて退屈な日にやるにはぴったりかもしれん」
ヴィルフさんがそんなことを言ってくるが、俺は絶対にやるつもりはない。
やりたきゃ勝手にやってくれ。
だが楽しいだけではなく良いこともあった。
「じゃあな、リューン。お前はヴィルフさんの家臣になったんだろ? だったらまた会う機会はあるだろうよ」
ウィロやドゥルフたちが去り際に声をかけてくる。
そう、同じ近衛兵で友達ができたのは大きな収穫だろう。
流石にキースやミアちゃんだけしか知らないとなるとこの先不利になることもあるかもしれないしね。
しかしそれにしても最後の言葉は一体何だったのだろう。
俺がヴィルフさんの家臣になったから会う機会がある?
まあいいか。
どうせ彼らはもう行ってしまったのだから問うことはできない。
そうしてこの日が終わり、翌日もとくに何もなく終わった。
そして、ついにその日は来た。
それは幹部会議。
俺たちの唯一の仕事である。
まあ仕事とはいえ何をするわけでもない。
上司であるヴィルフさんのついていき、会議の内容を羊皮紙にまとめておいたり、サポートをする程度の事。
これを週に1回である。
こんな楽な仕事でいいのか思うが、魔王様を除く魔王軍の最高役職である魔王軍幹部4人と会するのだから意外と楽な話でもないのかもしれない。
下手なことを言えば首が飛ぶかもしれないような人たちなのだから。
「ヴィルフ様が呼んでますよ」
ガチャリと唐突にドアが開いたかと思うとミアちゃんが入ってきてそう声をかけてきた。
流石にびっくりするからノックぐらいはしてほしい。
「分かった。それじゃあ行くか。キース」
「おう」
そうして俺たちは部屋を出るミアちゃんもまたどこかへ行くようだ。
よく分からないが忙しそうだ。
そういえばミアちゃんは俺の仲間っていうよりメイドとして俺たちとよく行動を共にしているってだけで別に同じ役職ってわけじゃないんだよな。
ほとんどニート状態の俺たちと違ってメイドとしての仕事があるようで忙しそうだ。
頑張ってほしい。
そうして色々考えているうちにすぐにヴィルフさんの部屋にたどり着く。
この部屋の扉を叩くのも昔は緊張したものだが今離れたものだ。
……とか思ったけどそれほど来てないか。
まあいい。
俺は「コンコン」と扉を静かに叩く。
すぐに扉が開く。
そういえばここに警備兵とかはいらないのかと思ったが、考えてみればここに来るまでの階段にいたからいらないのか。
それにそもそもヴィルフさん自体が強い。
俺たちごときがどんな奇襲をしたところでヴィルフさんを倒せる気がしない。
すぐに扉が開く。
「お前たち、やっと来たな。それじゃあ行くか」
40ブクマ感謝。




