第36話 異世界スローライフのテンプレ
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リューンの棋力は3段ぐらいにしようかと思いましたが、作者が1級の実力しかないので1級にしました。
作者は振り飛車党です(聞いてねぇよ)。プロは振り飛車を指さなくなりましたがアマチュアの私には関係ありません。
俺は材料となるものを外で1時間ほどかけて回収してくる。
何か道具を作るための都合のいいスキルとかは持っていなかったので、スキルなどは使わず刃物で少しづつ加工していく。
作りたいものは異世界スローライフ物のラノベではテンプレとなっている将棋だ。
どちらかというとオセロじゃ……というツッコミが聞こえてきそうだが、俺はオセロに関しては素人同然なので仕方がない。
将棋を作るには木と黒の着色料で作れるので材料的には大した問題はない。
黒の着色料についてはどうしようか迷ったけど、魔石を溶かした液体「魔術油」を魔道具に使うらしく、闇属性の「魔術油」がちょうど余ってたようなので自由使用可能な魔王城の倉庫内からいただいてきた。
この倉庫が使えるのも近衛兵以上らしい。
すごくありがたい特権だ。
とにかく材料はすぐ集まった。
しかし問題は加工方法だ。
俺は木工なんて小学生のころ図工の授業で簡単なものを作ったきりでやったことないし、それも専門の機械などがあった。
しかし、ここにあるのはせいぜいナイフ程度。
だがやるしかない。
ちょうど論功行賞の時にもらったダーククリスタルナイフがあるのでこいつの切れ味を試してみるとしよう。
戦闘で使わないでこんなしょうもないことに使われるとは俺にくれた魔王様も夢にも思っていないだろうな。
俺はまず適当な大きさの正方形に切り取る。
しかし木に刃を入れると、俺の予想に反して豆腐を切るかの如く軽く切ることができた。
「何やってるんだ?」
どうやら俺が何かを作っているのが気になりキースが声をかけてきたようだ。
空気が重かったから会話がなかっただけで、俺たちは別に喧嘩をしていたわけではない。
何かあれば話しかける。
「あ、あぁ、ちょっと遊び道具を作っていたのさ。近衛兵になって自由な時間が数倍増えただろ? だけどやることがないからすごく暇で仕方がない。だから暇つぶしに何か作ろうと思ってね。完成したら遊ぼうぜ」
「お、おう」
キースはそのまま俺が作業している場所の隣に座り込む。
そして、数10分後、将棋は完成した。
盤は形が簡単なので綺麗に作れたが、駒は強い駒ほど大きくなるはずなのに大きさがバラバラだったり、形が歪だったりするがまあ仕方ない。
遊べればいいんだ遊べれば。
「よっしゃ、完成。じゃ、ルールを説明してやる」
俺はそう言ってキースにルールを教え込む。
キースは覚えがよく、駒の動き方なども一瞬で覚えてしまった。
「なるほど、戦を模したゲームか。駒を兵士に見立てて戦うんだな。駒ごとに動き方が違ったり倒した敵の駒を自分が使えるってのも面白い。早速やろう」
キースはやる気満々だ。
俺はそこまで本気ではやっていなかったものの、1級ぐらいの実力はある。
そんな人間がルールを覚えたばかりの人間相手に平手で対局したら一瞬で勝負がついてしまうのは明白だ。
だいたい8枚落ちぐらいが適当だと思うが、もしキースが強くて負けたりしたら嫌だから6枚落ちぐらいにしておくか。
「俺はお前よりこのゲームを多くやっている。だから飛角桂香落ちでまずはやろう」
俺は心の底からそう思っただけで決して煽ってるわけではないのだが、キースはこの圧倒的ハンデに煽っていると取ったようだ。
「ほーう、面白い真似してくれるね。俺だってこういうゲームは得意なんだ。後悔しても知らないよ」
そうして俺とキースの初対局が始まった!
作者 「将棋が完成し、ついにキースとの真剣勝負が始まる」
リューン「駒を落とした俺にキースは怒り俺を全力で倒そうとするが、実力差は歴然で……?」
作者 「果たしてキースはリューンに勝利することができるのか?{リューンの心の声(なんでキース視点になってるの!?)}
リューン「次回『真剣勝負』」




