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第34話 最高の生活と最高の再開

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考えてみるとどんなに広い城でも1つの階に1500人は住めないよな……。

しかも2人でかなりの広さの部屋使うって設定にしてるし……。

 日光が窓から差し込む。


 俺は目覚めた。


 部屋は広く窓がいくつもありベットも広く柔らかい。


 目を開けると広がる光景に俺は思わず笑みがこぼれるのを抑えられない。


 この魔王の腹心という身分に。


「キース、起きろ! 仕事はないし別に好きなだけ寝ててもいいが起きないんなら先に食堂行っちゃうぞ。いいのか? 近衛兵の朝飯は美味しいんだろうけどなぁ……」


 俺はうれしそうな表情で眠っているキースの体を揺らしながら大声で怒鳴る。


 俺の言葉にキースは「がばっ」という音が聞こえてきそうな勢いで体を起こす。


 まぁ下級兵時代は飯は朝も昼も夜も肉と水、もしくは水だけだったからな。


 魔物の肉は別にマズくないしむしろ美味しいが、塩味すらしない上毎日同じようなものばかりなので飽きる。


 そういう点から、キースも美味しい朝食につられて起きたのだろう。


「待ってくれ」


 キースは一言そう言うと、素早く着替える。


「よし、できたぞ」


 俺はそれを見て無言で部屋の扉を開けると、キースも俺の後をついてきた。


 今までの地下迷宮の居住区に会った俺たちのもと部屋には鍵なんてものは当然なかったが、新しいこのマイ(キースもいるけど)ルームにはなんとカギをかけることができる。


 俺は手間取りながらもしっかりと施錠して部屋を後にした。


 そして相変わらずキースは金魚の糞の様に俺の後をついてくるのだった。


 食堂は、部屋と同じ階にあり、近衛兵にしか利用できないようだ。


 どうやら上級兵には上級兵士用の食堂が、近衛兵士には近衛兵士用の食堂が、隊長には隊長用の食堂があるようだ。


 めんどくせぇな。


 食堂は部屋からすぐ近くの所にある。


 俺は部屋を貰う時にもらった近衛兵の身分証明バッチを食堂の入り口に立っている警備兵に見せる。


 警備兵は手ぶりで「入っていい」と合図する。


 後に続くキースも俺と同じようにして食堂に入れたようだ。


 中に入るとカウンターのようなところに人が並んでいる。


 俺は列の先頭の方で何をやっているのかを確認する。


 どうやら3つのメニューの中から1つのメニューを選び食べることができるようだ。


 1つ目は8枚切りぐらいの大きさのイチゴのようなジャムの塗られたトースト2枚と柑橘系の果実で作られたジュースとゼリー。


 2つ目はクロワッサン3つとホットコーヒーとアイスクリーム。


 3つ目はベーグル2つと紅茶とプリン。


 俺はそれを見て軽い感動を覚える。


 日本では一般的な朝食のメニューと言えるが(デザートまであるかは置いておいて)この世界に来てからはそんなメニューさえも豪勢なメニューに感じてしまう。


「俺は2つ目にするぜ!」


「俺は1つ目にしようかな」


 いつの間にか後ろにいたキースが聞いてもいないことを言ってきたので一応俺も答えておく。


 メニューを選んだ俺たちはすぐに列に並ぶ。


 たった待ち時間はたった数分くらいなのにすごく待ちきれなかったのは言うまでもない。


 40分ほどかけてゆっくりと最高の朝食を堪能した俺たちはかつてない満足感をもって部屋へと向かった。


「いやぁ、こんなうまい朝食は初めてだぜ」


 キースが溢れる感動を隠せないまま俺に話しかけてくる。


「これからいくらでも食えるぞ」


 かくいう俺も久しぶりの美味しい朝食に感動を隠せないのは同じなのだが。


 俺は、部屋に帰ったら何をしようかと思いを巡らせながらポケットに入れたカギを取り出す。


 そして部屋へ向かう曲がり角を曲がってすぐにある部屋に入ろうとして……。


「「ミア(ちゃん)!」」


 数日ぶりに会う仲間を見つけた。

リューン「ついに怪我をしていたミアちゃんと再会」


作者  「しかもミアちゃんは近衛兵に昇進していておまけにリューンたちの……!?」


リューン「そんな中俺は暇を持て余して『あるモノ』を作り出す」


作者  「次回『暇つぶし』」

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