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第32話 幹部の腹心!?

連載再開です。

まだ早い時間ですが、書きあがったので投稿します。


1/1

 論功行賞があった日、俺はヴィルフさんに呼び出された。


 俺は今日晴れて近衛兵となったので、キースと一緒に祝杯でも挙げようかと考えながら、キースと共に引っ越しの作業をしていたのだ。


 そう、近衛兵ともなると、地下迷宮の居住区なんていう悲しい場所ではなく、全部で7階建ての魔王城の3階に住まわせてもらえるのだ。


 しかし、このタイミングでの呼び出しとなるとお祝いでもしてくれるのか?


 だが少し話したとはいえ一近衛兵のお祝いを幹部がしてくれるわけがないよな?


 となるといったいなんだ?


 ちなみに呼び出されたのは俺だけじゃなくキースもだ。


 俺はその後もいろいろと頭の中で考えを巡らせたが、結局答えは出なかった。


 まぁそれは今考えても仕方のないことだよな。


 確かヴィルフさんの部屋は6階にあったはず。


 ちょうど作業も終わったところ。


 早速行ってみるか。


 まずは今最後の荷物をもってこっちに来ているキースと合流してからだが。


 そうして俺は新しい広くなった部屋に座り込む。


 前は今の部屋より半分ぐらいしかない広さの部屋に6人で生活させられてたからな。


 しかも男女関係なく班ごとに部屋に詰め込まれるという。


 まぁ俺にとっては凄くありがたかったけどね。


 しかしそれが今や2人で今までの倍の広さの部屋を貰っている。


 全く死と隣り合わせの地獄の綱渡りをした甲斐があったぜ。


「はぁぁ……疲れたぁー……って、お前。人が重い荷物を運んでるなか寝っ転がって休んでるとはいい度胸だな」


 そんなことを考えていたらキースが返ってきたようだ。


「ふんっ、運んだ回数は同じだろ。お前が遅かっただけだ」


 俺は平然と嘘をつく。


 本当はキースの方が1回多く運んでいる。


「おいコラ、何平然と嘘ついてるんだ! お前より俺の方が1回多く運んでるだろうが!」


 おっふ……だいぶお怒りですね。


「はは……まぁまぁ。ほら、そんなことよりヴィルフさんの所へ行くぞ」


 俺は慌てて話題をそらしてみる。


 まぁヴィルフさんの所に行かなきゃいけないのは本当なのでキースも大人しくついてくるだろうが……。


「くっ……」


 キースも俺の考えが分かったのか納得しかないという様子の表情を浮かべる。


 だが、すぐに軽く笑うと……。


「ま、お前のそういうのはいつものことか」


 そういってすぐにヴィルフさんの部屋へと向かいだした。


 俺もすぐにその後を追う。


 俺ってそんなにこういうふざけたこと言ってるか? ……言ってるな……。


 少しこれからは気を付けよう。


 それからしばらく歩くと階段が見える。


 うわぁ、こっから先は一度も行ったことがねぇ。


 まぁ魔王城に入ったのすら今日初めてなんだけど。


 確か隊長以上の人たちの部屋がある階層だったよな。


 まぁ用があるのはここじゃないので4階、そして隊長たちの集う広間みたいになってる5回もスルーして……。


「待て」


 6階へ向かう階段を登ろうとしたところ、止める声がかかる。


 誰かと思い顔を上げてみると、そこには知らない人たちがいた。


 どうやらこの6階には俺たちごときじゃいけないようだ。


 その証拠に警備兵2人が立ちふさがっている。


 確かに考えてみれば幹部などという大物が住んでいる階層に味方の兵士とはいえ易々と入れるわけには行かないよな。


 だが俺たちにはヴィルフさんの呼び出しがかかっている。


 幹部直々に呼び出したんだから入れないわけがないよな。


 俺は階段を守る警備兵2人に事情を話そうとしたが……。


「いや、俺たちはヴィルフ様に呼びされているキースとリューンです。確認を取って頂きたい」


 キースに先を越されてしまった。


 流石キースだ。


 キースの発言を受けて階段を守る警備兵の片方が階段を上って行った。


 それから待つこと5分。


「キースとリューン、2人ともヴィルフ様がお待ちだ。通っていいぞ」


 俺たちは一言礼を言ってから階段を上る。


 そして6階にたどり着いたとき……。


「来たな、お前ら」


 ヴィルフさんがいた。


 わざわざ迎えに来てくれたのか。


「さ、まぁ立ち話をするつもりはないから部屋に入れよ」


 俺たちはヴィルフさんに言われるがままついて行く。


 部屋は階段を上ってすぐのところだった。


 俺は幹部の部屋ということで恐る恐る部屋に入る。


 ヴィルフさんに座れと言われたので、そのまま座る。


 高級そうなソファで気持ちいはずなのにすごく落ち着かない。


 ヴィルフさんは、控えていたメイドに紅茶を持ってくるように声をかける。


 あれが魔王によって選抜されたたった7人しかいない噂の戦闘メイドか……。


 スタイル抜群でめちゃめちゃ美人だ。


「それじゃあ早速本題に入ろう」


 俺が戦闘メイドの人に目を奪われていると、ヴィルフさんは本題を切り出してくる。


「俺はお前たちを腹心にしたい」


 本題はとんでもない内容だった。

作者  「ヴィルフに呼び出されたキースとリューンがヴィルフさんの部屋に行くとなんと腹心にならな     いかと誘われる」


リューン「俺たちは戸惑いながらもヴィルフさんの話を聞き……」


作者  「2人の出した結論は……?」


リューン「次回『エリート街道』」

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