人籠の鳥
他人の骨組みです。そして、この中には鳥がいます。間違いなく、それは鳥でした。鳥であってください。
焼けて赤く見えているのです。それはとても幻覚に近いものです、はいそうです、そうなのです。赤いというのは、間違いなくそれをみている人が人だという証明でした。いえ、違いますかね、爬虫類の可能性がだってありました。
その目の奥の細胞の数で、人だと証明出来るのなら、してください。それは確かに、その歴史には珍しい。三つの色がありました。赤いものが見えました。だからこそ、あなたは見ているのですよ。なにを
それは、それを捕らえているのは誰の骨ですか。誰の残骸でしょうか。それは、あの人でした。そうであってください。
目は二つで十分でした。それは、それ以外を淘汰したからです。つまり、舞台はそれを捉えたわけなのでした。見える事、見える事、間違えていないのですか。それ自体が間違えているのです。
根元は何処にあるのでしょう。二重螺旋でしょう。コードを刻んでいましたが、それは三つに区切っていたのでした。そこからなにが見えましたか、何も見えていないのでしょう。何故ならば、それに目がないからです。
そうです。ここまで来たのならば解るでしょう。それは貴方の骨です。貴方の骨で組まれた籠なのです。故に、鳥であって欲しいのです。それが鳥であって欲しいのです。自由でなくてはなりません。翼が失われてはいけません。
きっと、いつの日か解放されることを願い。
コードに支配されて、組まれているのが、貴方の正体。
だからこそ思うのです。その隙間に、赤の無い花を差し入れたかったです。