プロローグ
その昔、まだ大地に生命と呼べるものが居なかったころ、大地が一面何もない不毛の大地だったころ。そこには一つの神様がいました。その神様はその大地に生まれ落ち、いつしか自我に目覚めました。そしてその神様が自我と目覚め、神様にはある感情を持つようになりました。
それは『寂しい』という感情でした。
一人だ。孤独だ。何もない。
神様がそう言うとあることに気がつきました。自分が『声』を出しているということでした。ですが、また『寂しい』という感情が神様を襲いました。
神様は言いました。「寂しい。」と。そうして神様はその場にうずくまりました。
ーーどうしました?
『声』が聞こえました。神様は前を向きました。
ーー君は、何だい?
ーーあなたが望んだから生まれたもの。私は『 』
この世には『紋章者』という者がいる。紋章者は生まれつき体にその名の通り紋章のような痣がある。そして『能力』を使うことができる。その中にも『啓示の紋章』を持つ者がごく稀にいる。啓示の紋章は紋章者が持つ本来の能力を使える上、何かしらの能力を持つ道具を出すことができる。それが『啓示の紋章』である。尚、なぜこのようなものが出来るのかは未だ分かっていない。