犯人は在り来たりでした。
「えぇぇ⁉︎嘘でしょ⁉︎」
そう、さっきまであった財布が見当たらない。
そこで私はある結論に辿りつく。
「ハッ…!そうか…!ある可能性は一つ…」
「…?」
珍しくシリアスモードになった私を見て、リオンさんは首をかしげる。
「そう、犯人はリオンさん!貴女ですね⁉︎」
「おや?どうしてそう思うんだい?」
フッ、そんなのは簡単っ!
「貴女が私でさえ気付かなかった財布の紛失を言い当てたからです!」
でもまさかリオンさんがこんな人だったなんて…悲しいですっ!
私は泣く振りをしつつ拳を握りしめる。
「いくら金がないからって…あれ?リオンさん?どこ?」
なんと、私の名推理を披露している間に、リオンさんは逃走をはかってしまったのであった…っ!
フッ、この私に恐れをなしたk
「ユウカって馬鹿かなんかの類いかい?一人芝居なんか始めて…」
「おぉぉお⁉︎リオンさんいたの⁉︎」
なんと、リオンは私の後ろの木に寄りかかっていたのであった。しかも私の心の中を覗きながら。
「は…恥ずかしぃぃぃっっ!」
「ふふん♪」
「そこっ!笑うなっ!」
「はいはい、ごめんごめん。」
「…そういえばなんでリオンさんは私が財布失くしたことわかったんですか?」
一気に形成逆転。今はリオンさんが主導権を握っている。
「あぁ、僕の右目にはアナライズ・アイが埋め込んであるのさ」
「アナライズ・アイ…?」
「そう、敵の情報を得る魔法の一種さ!ま、僕のは生れつきだけどね」
「なるほど…」
私はまた一つ魔法のことを学習する。…ってそうだぁぁぁっっ!
「…財布!財布だよ⁉︎私の財布どこ⁉︎」
「あ、そうだね、そんなのあったね」
「リオンさぁぁぁぁんっ!助けてぇぇぇっ!」
私はもう死にものぐるいでリオンさんに助けを求める。
「わ、わかったって、落ち着いてよユウカ?」
「うぅ…泣」
私は木に囲まれながらいじける。
「全く…『アナライズ・アイ』」
リオンさんがそう呟くと、彼女の右目に魔法陣が浮かび、金色に輝いた。
「光る羽…結われた金色の髪…空色の目…」
「……?」
私はリオンさんが上げていく特徴に当てはまる人物を見たことがある気がした。
「自称滝の妖精…だが妖精ではある…一人称はアタシ…」
そこまで聞いた瞬間、私はおもいだした。
「「レア…!」」
「ってリオンさんもレアのこと知ってるんですか?」
「うん、一度取られてけちょんけちょんにしてやったことがあるんだ」
わ、流石にかわいそう。
「でも、いくしかないっ!」
私はそう決意するとリオンさんの服を掴んだ。
「…げ」
リオンさんはそこで全てを悟った。
「お ら あ ぁ ぁ ぁ ぁ っ !」
「ギャァぁぁぁぁぁぁッ!」