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10・未来

お久しぶりです。身も心も一段落ついたので、連載再開です。これからもよろしくお願いします。

「私がいた時代は戦争の真っ最中。人類初の、人間対人間ではない戦争」

「人間対人間ではない、戦争…?」

「そう………」

千夜は未来を思い出すように目を閉じた。



2099年。新世紀始めから増加し続けていた人口は近年現象の一途をたどっていた。

原因は戦争のためだ。果てしない、いつまで続くかも定かではない、戦争。

その相手は人間ではなかった。

神威と呼ばれる(人が一方的につけた呼称だが)未知の生命体……いや、正確には生命体であるのかすら確かではないものとの戦争。人類は総人口の半数近くを犠牲としながらも戦い続けていた。

2099年8月15日。

絶望的ともいえる神威との戦い。人類連合政府は一つの計画の実行を決断する。

『オペレーション・イコノクラスト』

それはまさしく人類の未来を決める計画であった。


計画の発端は2099年当時に発見されたタイムマシンの設計図だった。50年近く昔のもので、設計された時代にはただの夢物語に違いなかったろうが、長年の神威との戦争で発展した技術を持ってすれば、不可能ではなかった。

そもそもどうして昔にこのようなものの設計理念が考え出されたのかは謎であったが、その時の人間にそんなことを深く考えている余裕はなかった。

2099年12月24日。『オペレーション・イコノクラスト』始動。

急ピッチで造られたタイムマシンは開発チームによりデュークと名付けられ、パイロットにはチームの一人であった千夜が自ら志願した。

同日。23時31分。

人類側の行動を察知したのであろうか、デュークを造っていた地下研究所へ神威の激しい攻撃が開始された。

その中を千夜はデュークを発進させた。


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