港町トリトン
いよいよ旅たつ若者達! 魔王にみそめられるのは誰だ!
港町トリトンで、一夜を明かした一行は、早速、船で大陸へと向かう事になった!
しかし! ある程度トリトンから離れると船長がいきなし叫んだ!
「よく来たなガキども!だが、運が悪かったな!金目のものは、置いて行ってもらおうか!」
なんと! 船は一般の船を偽装した、海賊船だった! 船員十八名と、船上のバトルとなった!
流石に海賊だけあって、歴戦の武士だった! しかし、パドル、アルフレッド、チェルシー、キディ、あと、怪力を生かした棍棒使い、ヤコが活躍し、残るはあと船長だけ!
「よくやるな誉めてやるよ!だが相手が悪かったな!」
その後、続けて呪文を唱えた船長。
なんと! 猪の魔物【オーク】が現れた!
「なんじゃありゃ?」
最初に言葉を発したのは、パドルだった。相手の出方がわからない限り、こっちからもうかつには、攻撃できない。
すると! サヘルが火の魔法を唱えた!オークの全身は、毛で覆われてた為、例えアルフレッドが切りにいっても、毛がクッションになって、ダメージを与えられなかっただろう、つまり反撃の時だ!
「サンキューサヘル!貸しだな!」
その後は言うまでもなく、戦意喪失したオークに、アルフレッドは一撃で、痛みをなるべく与えないよう、首を跳ねた……。
「さぁて、残るは船長さんだけだがぁ!?」
「諦めろ」
「おいおいチビっちゃってるじゃねぇか(笑)」
「ごめんなさい!命だけは!」
「もともと命なんて、とるきはないさ、大陸まで運んでくれ」
アルフレッドの言葉が効いたのか?船長は素直に、船員に指示を出し、言うことを聞いた。船旅二日目、全員船酔い、しかも、船員までも昨日の戦いの疲れからか、船酔いしていた。
「まいったなぁ~うぷっ!」
アルフレッドは甲板から、海に吐いた。チェルシーも船酔いしながら、やって来た。
「アルフレッド大丈夫?」
「チェルシーこそバレてないか?」
「ふふ、パパ鈍いから(笑)」
「たしかに(笑)」
沈黙が訪れた……。
「ねぇアルフレッド、魔王様に気に入られたら、どうする?」
「前にも言ったろ……断るさ」
そんなこんなで、船旅三日目。船酔いに慣れた者、まだ船酔いしてるもの、半々って感じだ。気のせいかパドルやヤコといった、パワー系はダウンしていて、キディやサヘル、瞬発力系は慣れた感じがした。
「おい!船長さん!あとどれくらいで大陸に着く?」
「風しだいですが、あと一日くらいかと……」
完全に立場が逆転してた。いや、船長と乗客という意味ではなく、かもる側と被害者といったところ。
船旅四日目。漸く皆船に慣れた、時!
「あ、大陸じゃないか?あれ」
「なんだよ~せっかく慣れたのに!」
と、まぁ口々に愚痴ったわけだが、大陸へ到着!
読んでくれてありがとうございます。まだ続きます。