執行猶予も仮釈放もいらない。
普通の人は、犯罪者に執行猶予? 仮釈放? そんなものを与える必要はない。がっつり罰を与えてあげてほしいと思うだろう。
前科者サイドから言わせてもらうがそのとおりだと思う。
がっつり罰を与えてくれよと思う。
何故か?
執行猶予の方が社会復帰の難易度があがるからだ。
まず、世間の記憶が新しいので就職活動が困難である。
住居を失っている場合も多い(賃貸契約の場合、警察に家宅捜索された段階で賃貸契約の解除が契約の中に入っているかと思う)
給料の良い仕事に就きたいとしてその仕事に必要な資格に欠格事項で刑の執行を受けなくなった日から起算して何年とかがあれば詰む。
仮に刑の執行を受けることがなくなった日から起算してで、執行猶予5年ならば5年プラス〈何年〉の間は資格取得が出来ないからだ。
国家資格は基本的に前科があると登録削除される。職場を失っても、取得していた国家資格が生きていれば他で生きられただろうが国家資格そのものが潰される、しかも執行猶予期間プラス欠格期間分である。
例 執行猶予5年プラス欠格期間2年なら7年間は国家資格試験に合格しても資格登録はできない。
(本籍地閲覧が後回しの国家試験については受験だけは出来ると思う)
この問題をすべて解決出来る手段が服役することである。
国家資格の欠格期間を最短で消化したいなら実刑が最短ルートである。
執行猶予取り消し処分なので5年という待機期間も取り消しになる。満期日が刑の執行を受けることがなくなった日なのでわかりやすいだろう。
(ただ、本籍地の裁判記録と刑務所の満期日は違うので少し面倒な手続きは存在する)
現状の日本の法律において割の良い仕事に就職する際に必要な資格を最短で取得したい執行猶予がある人間の最善の選択が〈軽微な犯罪を犯す事・再犯して刑務所に服役〉することである。
長期間の執行猶予を消滅させるために犯罪を犯したほうが良いという何のための執行猶予なのかと思ってしまう制度であり、犯罪者にとっても必要のない制度だと思っている。
今は拘禁刑って言うのかね。
2年なら2年、3年なら3年。
未決も控訴期間も仮釈もごちゃごちゃしたマイナス数値を全部なしにして。
刑務所に入れたらいい。
つらい場所でもなんでもない。
無駄に執行猶予なんてもので外に放り出すよりも、実刑にして少しでも自分と同種のカス達と会話することで、己の大小を認知できたほうが少なくとも少しばかりは賢くなるかと思うけどね。
あと、仮釈放制度も、いらないと経験者的には思う。
刑務所で悪性度の管理、だいたい同じような悪人で管理されていたのに仮釈放を保護会で過ごすことになると初犯者も犯罪傾向が進んだ累犯もガチの暴力団員も一緒に生活することになる、更生という美しい絵を各々の刑務所で仕上げたのに最後の最後でドロドロに混ぜあい黒く濁った絵の具をぶちまける制度が仮釈放である。
刑務所に入るまでにあれだけ分類審査して悪性度を均一にして服役させたのにどうして最後の仮釈放の保護会だけ極悪人と小悪党と触法障害者を混ぜて処遇するかね? 意味わからん。
大丈夫?
と思ってしまう。
仮釈放が欲しいだろう?
みたいな感じで地方更生保護委員会の仮釈放面接に臨まなければならないのも怒りと憎しみの蓄積以外なにも生まないので必要ないと思っている。
何年も服役してるのにわずか数カ月の仮釈放なんているわけないということを理解しているのかと思ってしまう。
ガラ受けが保護会以外の人間にもストレスが待っている。
例えば8ヶ月仮釈放だったとしよう。外にでて7ヶ月目に遵守事項違反して仮釈放の取り消しになった場合そこからまた8ヶ月刑務所に服役しなければならない。
1ヶ月に1度は保護観察官の面接もある。保護観察官ってあれだからね、保護司と違ってポンポンいないからね、毎月県庁所在地まで出頭しなければならない仮釈放者もいるだろう。
仕事どーするんだよと思う。
下手に執行猶予にして、日常生活に戻してしまうから迷うんだよ。
針金の網戸と鉄格子の窓と内側にノブのない鉄扉と朝のセレナーデだけが罪の重さの感じ方を教えてくれる。
執行猶予は、重荷と解き方が分からない難問(社会内にて更生してください? どうやって?)を出して放置する制度だ。刑務所という学校だけが少なくともその難問の解き方の考え方を教えてくれる。
私は学校には入れた。
難問の解き方の考え方は教えてくれた。ただし解く気はない。
執行猶予者が再犯するのは。
己の罪の結末を知りたかったからなのかもしれない。
悪いことをしたら。
刑務所に行く。
刑期いっぱい。
それでいいと思うけどね。
変に引き算するから。
さらなる深淵を覗きたくなるさみしい者が現れるのではないだろうか?




