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「エコラックさん。ふと気になったんですが、貴族や商人にとって、この質の高い塩や胡椒が欲しいものなら、質の低い・・・つまり粗い塩を使ってる庶民はどうなんですか?」


そう。ファスペル辺境伯領が公国にとって内陸の深い位置に該当するため塩が高騰しやすいならば一般庶民が使っている粗い塩とて高騰になるのではないか?と考えたのだ。

これを聞く理由は簡単だ。

現在僕は宿の食事を摂っている。ただ今後は外食も増えてくるだろう。

その際に原材料費が高くなれば当然販売価格も高くなる。

社会の授業で聞いた限りではあるが、世の中が不景気になると皆して節約する傾向になりお金のめぐりが悪くなる。

そうなると余計に経済が不活性化する悪循環になるのだとか。


そうなれば塩や胡椒である程度の儲けを出すことができるようになったと思われる僕もダメージを受けるリスクが上がる。

商人の基本は信用を得ることではあるが、リスクの軽減も会社ではやることなのだとどこかのネット記事で見かけたことがある。

ならばリスク軽減を図るべきだろう。


「なんだ?お前さん。庶民が口にする塩も入手する経路があるのか?」

と聞かれるので頷いてみると。


「そうか・・・なら高品質の塩だけじゃなく、普通の塩も卸してくれると助かる。

これは噂話なんだが隣国のアーガスト王国が戦争を仕掛けてくるかもしれないっていう話があってな。領民が不安になってるんだ。

そういうのは経済にはあまり良くないからな。そうなると商人としても干上がっちまうんだ。

もしお前さんが安く普通の塩を入手してくれるならその分、領の物価も下がるだろうし領民も少しは安心できるだろう。

胡椒は無くても死にはしないが、塩と水はなきゃ生きられねえからな」


わかりました、と頷いて次回の卸の時には普通の塩も卸せるように努力すると伝える。

とりあえず銀貨20枚が手に入った、

これで当面の間は大丈夫だろう。

通貨価値として残金は35万円くらいに回復・・・いや、増えたわけだしね。


あとは来週に品質の高い塩1kgと胡椒300g、あとは普通の塩は10kgくらいおろした方がいいだろう。

そうなると、また必要なものが出てくる。

取り急ぎで白いカバンを買いはしたが、粗悪な材質で作られているだけだ。

普通の塩をたくさん卸してあげたいところではあるが、10kgを入れたら重さで破けてしまいそうな気がする。

それに商人にとって情報は命だ。

この町で不足している物が無いかを調べる必要があるだろう。


昼前には出たはずだがいつの間にか、あと少しで夕方になろうとしている。

「ぐぅ~~~」

お腹が鳴ってしまった・・・

それほど大きな音ではなかったが正直恥ずかしい。

しかし無理もないだろう。

朝食は食べているが、昼食は食べずにあと少しで夕方だ。

ここで夕飯を食べてしまうと、夕飯の時間に何も食べられないだろうし

ここは間食程度に食べて宿で夕飯を摂ろう。


そうして肉を焼いている屋台があったので適当に頼む。

うん。塩味だ。

正直味気があるとは言えないが、何もかかっていないよりはマシだろう。

そう思いながら宿に帰っていった。



宿で夕飯を頼み食事を摂ると疲れていたのか眠気が襲ってくる。

そしてそのままベッドで眠りについてしまうのであった。

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