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「それでレンジさんは今何をお持ちなのですか?もしかしたら故郷にかかわるものをお持ちなのでないかと思いまして」

ロッサリーさんはそう聞いてきた。


僕は持っていた銀貨20枚のことだけを伝えた。

本当はスマホも持ってはいるのだが、王都からここに至るまでの街中を見ていた限りでは時代としては前の世界の中世ヨーロッパといった感じに見えた。

だとすれば前の世界の現代社会におけるスマホ・・・というか機械やデジタルの類はこの世界には無いものだろう。

特にこれといってスマホが今後必要になるとは思えなかったが、同時にこれを見せることによって立場が悪くなるような気もしたのだ。


金貨を見たロッサリーさんは、

「この通貨はこの世界の物ですね。

しかし・・・あなたが来ている服はこの世界のどれほど高い技術を使ったとしても作れないほど繊細な作られ方をしている。

となると女神様が転移させた迷い人である可能性が濃厚になりましたね」


どういうことか聞いてみると

女神様が転移させるパターンとしていくつかのものがあるらしい。

その中の一つに最初に人目に付きやすいところに当面の生活費を渡した状態で転移させるものだという。

この世界では作れないものを着ておきながら、この世界のお金を持っているためそう判断したのだろう。


この世界で生きる以上はお金の価値は知っておく必要がある。

そう思った僕は通貨に関して聞いてみることにした。その結果、


小銅貨1円

銅貨10円

大銅貨100円

小銀貨1000円

銀貨1万円

大銀貨10万円

小金貨100万円

金貨1000万円

大金貨1億円


ということが分かった。

実際にはその上に白金貨という種類で3種類あるようだが、庶民はもちろん小規模の商店などでは扱わないだろうとのことだ。

中規模以上の商店や商人、貴族などが使う通貨のようだ。

この上がり方から考えれば基本的に大白金貨とでもいう感じで1000億といったところなのだろう。

10億にしたって一般庶民は使わないだろうしな。

僕には関係のない話だ。




そうしてロッサリーさんからこの世界における常識を聞いていると途端に頭の中に音が鳴り響き、突然ステータスが表示された。


『商人を取得しました』

『異世界転移の称号と商人の取得により条件を満たしました』

『異世界のショッピングセンターを取得しました』


と書かれている。

ショッピングセンター???

何のことだ?

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