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2☆さらに挙動不審

電車に揺られて二駅。健一が降りたのでついていく。

カバンにぶら下げた定期入れで改札を抜ける。

「ちょっと待て」

いきなり立ち止まるので背中に追突する。

「どうしたの?お兄ちゃん」

「お前の学校はあっち。俺はこっち」

えー、道わからなーい!

まごまごしている間健一は待っててくれる。

「人見知り激しいからなぁ。大丈夫か?」

そうじゃないんだけど、上目遣いで健一を見る。

「私もお兄ちゃんの学校に行きたい」

「えっ?」

「お兄ちゃんの彼女とか見てみたい」

「ばっかいえ!彼女なんていないぞ!俺んとこ男子校なのにいたら大変だ!」

「まーまーまー、お兄さん。それじゃ私をそのワンダーランドに連れて行って妹じゃなくて彼女だと紹介してみませんか」

「マジか!?頭どうかしちまったのかよ!」

「じょーだん、じょーだん」

半ば本気だった。健一も見た目平凡な感じなんだけど、笑うと可愛いのだ。どんな学校生活か興味深々だった。

「馬鹿言ってないで、行ってこい」

ここら辺、ほんとうにお兄ちゃんだなあ。

「は!了解しました。軍曹殿」

敬礼してくるりと回れ右。

要は同じ制服の女の子について行けば学校までたどり着くって寸法だ。

女子校かな?共学かな?どっちにしてもかわいい子いっぱいいそうでワクワクする。

人生で1番いい時期じゃない。

空を見上げる。風が髪をなぶる。

忘れてた。私もそんな季節を送ってたこと。

お、紺のブレザーにエンジのリボンみっけ!

突撃開始!

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