表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/23

9☆ニアミス

「昨日はどこへ行ったかと聞いてるんだ!」

おっと。職員室の一角で2年の先生が大声をあげている。ひょこっと覗くと、彩奈ちゃんだあ。

しぼられてるけど、馬耳東風って感じ。

「昨日は病院で一緒でしたよ」

「そう、病院、って?!」

彩奈ちゃんと先生の間にちゃっかり居座る。

チャイムが鳴る。

「ホームルームですよ、先生。彩奈先輩解放してあげてください」

「お前はなんだ?」

「通りすがりの者です。ホームルームに遅れるのでこれで!」

すちゃ。右手で挨拶してとっとと職員室から飛び出す。

「ちょっと!」

彩奈ちゃんが追いかけてくる。

「余計なことしなくていい!」

「なんのことやら?」

私はすたたたたと1年の棟へ急いだ。

あの娘もなんか問題抱えてそうだなぁ。援助交際バレたら退学だろうし、ちょっと様子見しよう。

「卯月!急げ」

おっと。イケメンの先生が呼んでる。あれが担任?

教室に飛び込むと、窓際の自分の席に座る。

今日の伝達事項もイケメンが話すとうっとりしちゃう。後ろにバーコードが控えているけど、これはあれだな。新人教育の一環かな。若手が指導して至らないところをベテランが補うってやつ。

そっと周りを見回すと色白の肌ツヤツヤの子ばかり。

ぶ。

「どうした、卯月?」

「はなぢ、でました」

出血大サービス。みんながポケットティッシュカンパしてくれる。

「ずびばぜん」

刺激強すぎ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ