破壊のネアと創成のマナ
マナとネアは人間の双子だった
ネアはとりわけ臆病な子だったが、あるとき豹変してしまった。
黒い銃に触れたのだ。するとみるみるうちにネアはおかしくなった。あるときは壊れたように笑い、あるときは人形のように黙りこくった。たまに探しても見失うこともあった
両親に相談すると黒い銃で過去を見ているのだよと言われた
「過去ってなんの過去」と聞くと「昔のさ」と言われた
「お前にも渡すものがある」と言われて白い銃を渡された
嬉しかった。これでネアに近づけると思ったからだ。
白い銃に触れると未来が見えた。数日後からはるか遠い未来まで。
ある未来を見た。ネアに白い銃を奪われる未来を回避しようとネアから逃げた。うまくいったらしくネアから銃を奪われることはなかった。そして確信した。この銃は未来視をくれる銃なのだと。
コレを使えばネアから銃を奪いとてると思い遊び半分でネアから銃を奪おうと思うと未来視のなかではうまくいかなかった。実際に試してみてもうまくいかなかった。ネアを怒らしたようだった。
ネアは言った「殺すぞ」とても怖かった。それからのネアはさらに様子がおかしかった。
バレないように付いて行ってみると、どうやら影でノアを殺しているらしいことわかった。急に怖くなって
逃げ出した。両親に相談した。「そりゃーいいじゃないか」「宇宙ゴキブリが減って大助かりじゃない」といわれた。頭が混乱した。こんなことあっていいのか。なにかがおかしいと思い未来視を使ってネアに会うことにした『どういうことだよ。ネア。母さんと父さんに何をした?』と聞くと『洗脳したのさ。お前もしてやる。』恐怖を感じ呼吸が乱れた。未来視を使うのをやめて「怖かった。」と声が溢れた。
ネアは敵だと直感的に感じた。恐怖を感じながらも未来視でネアと対決することにより、情報を集めた。
とりあえず、テレポートできることわかった。これなら、ネアから銃を奪えると思い。未来視で試してみると
うまくいった。すると、未来視のなかにも関わらず過去視が発現した。過去が見えた遠い過去や近い過去
父さんと母さんがネアにより洗脳される過去も見えた。我に帰ると、黒い銃は奪われていた。しまったと思い未来視を使うのを中断した。恐ろしい過去をみた貪食のノアにより世界が滅ぶところ。ネアはそれを回避するためにノアを片っ端から殺していたのかもしれないと思った。それとこの白い銃でノアを
人間に戻せることとこの銃は不殺の銃と呼ばれていることも知った。それと絶望を知った。
この銃と自分だけじゃ永劫回帰から逃れることはできないことを知った。ネアに協力を求めようと思った
。するとなぜか不思議と未来視が使えなくなった。おそらく、この銃と世界の中心ある黒点は繋がっていて
黒点はノアの思念の集合体であるため人のように計算してその計算結果が未来視であり、全てを知り特異点となったために計算不能になったためであろう。
黒い銃の過去視は彼らの過去を教えているにすぎないことががわかった。となれば、私がすべきことは
黒点の救済つまりは黒点から魂と肉体を分離して黒点自体を水素に分解して永劫回帰から逃れ、魂を魂の螺旋に戻すことこそがなすべきことと悟った。ネアの目的がわからなかった。黒い銃は恨みの銃と呼ばれていて、恨みに取り憑かれたのでないかと推測した。まずはネアから救済しようと思った。
ネアから銃を奪った。すると銃から恨みや妬みなどの負の感情が体を乗っ取って、体がいうことをきかなくなった。これが憎悪かと思い知った。最後に愛のジャッジメントの愛がまだ恨みのジャッジメントの恨みの量より少ないことをさとり、恨みに押しつぶされて黒点へとマナは吸い込まれて行った。