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18. 城下町探索


 城下町、というのだろうか。

 賑わった町をベルちゃんと一緒に歩く。

 勿論、俺がサタンだと気付かれないように変装済みだ。

 角があっても大丈夫な穴があいた帽子を目深に被り、あっちこっちの行きたかったお店を見て回っていた。


 まずは服屋――

 普段はアドラメレクが決めてる服を着てるから、気にする事がないんだけど……部屋着くらいは自由にしたい。

 もっと言うと靴を脱ぎたい。

 せめて自分の部屋だけでもと、こっそりサンダルを購入した。

 ……お金を払ったのはベルちゃんだから、絶対バレてるだろうけど。


 あとは本屋とか雑貨屋とか、目に入ったのから順に入って行った。


 楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、気が付けば午後三時。

 遅めの昼食をとりに、ベルちゃん行き付けの喫茶店に入り一息ついた。

 

「個室なので、寛いでいただいても大丈夫ですよ」

「……ふぅ。大分歩き回ったな」

「ですね。あと二時間もあれば、町部は全て見て回れるでしょう」


 せっかく外に出るんだから、買い物がてら町を見て回ろうと希望していたんだけど、筋肉痛の足が痛い。

 拭き掃除とか家具運んだりとか、結構体力使ったもんなぁ。

 硬くなったふくらはぎを自分で揉みながら、注文した珈琲を待つ。

 城では紅茶ばっかりだったから珈琲は久しぶりだ。

 緑茶とかも偶には飲みたいんだけど、言ったら怪しまれるから我慢だ。



 ◇◇◇◇



 城の掃除も終わり、俺はサタン様から()()()休みをいただいた。

 ここ最近忙しかったし、本来なら喜ばしい事なのだが…………


「喫茶店に入って行きましたね……。ベルゼブブ様、私達もそろそろ昼食でもどうですか?」


 部下のフルーレティが疲れた顔で告げる。

 そう。俺は今、サタン様の尾行中なのだ。


 俺に城内待機を告げ、ベルと町へと繰り出したサタン様。

 何故。何故にアイツなのだと。

 俺に言って下されば、サタン様を疲れさせる事のない、効率のいいプランを提供出来るのに!!


「ベルゼブブ様?」

「あ、ああ。これで何か買って来てくれ。俺はここで待つ」


 フルーレティに金を渡し、見張りを続行する。

 ベルのヤツ、確実に俺達が付けてるって気付いてて、こんな店に入ったんだろう。

 今頃中でほくそ笑んでるのかもしれない。


「ベルゼブブ様、どちらがよろしいですか?」


 戻って来たフルーレティが、袋から玉子と肉のサンドイッチを出して聞いてきたが、それからすぐにサタン様達が出て来てしまい結局食べられなかった。


 それから数件店を回るのを見守り、帰る素振りを見せるサタン様より先に城へと戻る。


 全然休まらず、むしろ毎日の仕事より疲れたが有意義な一日だった。


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