神秘的な色彩の世界
<ある古代遺跡から発見された資料>
SUNと云ふ絶対的なpowerを持つた恒星から、
EARTHと云ふ蒼ひ惑星にひかりがとどひて、
そのひかりによつてモノにcolorが与へられ、
われわれはそれによつてセカイを知ることになる
だがしかし或る日とつぜん得体の知れない何かのpowerがはたらき、
われわれの知るcolorは失われ、
それとはちがつたべつのcolorを付与され、
セカイは描き換えられてしまつた
なぜか、くもがアカい
なぜか、そらがキイロ
なぜか、みずがミドリ
なぜか、もりがマックロ
われわれはおそれおののいた
セカイはとつぜん変わつてしまつた
そしてわれわれの暮らしも
だんだんと変わつてゆくのだつた
くもと云ふモノはシロいモノ。
そらと云ふモノはアオいモノ。
みずと云ふモノはトウメイなモノ。
もりと云ふモノはミドリのモノ。
それが当たり前だつた。
それが普通だつた。
だけどそうとはかぎらないんだよ。
だつて誰もそんなこと云つてないだろう?
なにがどうなつたつて、
なんにもふしぎなことじやない。
なにがどう変わつたつて、
そのなかで生きるしかないみたいだよ…………………………