しあわせな 女
幸せ
しあわせ
私は しあわせな女
夜は一緒にベットへ入る
貴方の寝息を確かめながら
浅い眠りに身を委ねる
私 しあわせ
遅い帰宅を待つ
「お帰りなさい」と微笑む日常
あなたが居ない夜
一人で冷たいベットへ潜る
赤い目で朝を迎え
帰りをひたすら待つ
微かな鍵の音に反応して
飛び起きる
「疲れた?」
笑ってあなたを迎える私
シアワセな私
いつも言えない
「どこに行ってたの?」
喉に詰まる
「寂しかった」
言葉にしたら最後
「うそつき」
しあわせでいたい 私
――私にだけじゃなく――
優しく笑うあなたがいる
――繋ぎ止めていたいが為に――
笑顔で迎える 私
幸せ
しあわせ
私は…………シアワセな頭の 女