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魔王様はお年頃

旅立ち

作者: アベベ

シリーズ第2段!というより続いてます(笑)。

 村の男十七人は魔王城へ目指す! メンバーはアルフレッド、キディ、サヘル(以下随時発表)の、三バカトリオもふくまれている。

 さて、村を出て行くと、チェルシーもくっついてきた!

「チェルシー何してんだよ?」

「だ、だって、魔王様に、会ってみたいじゃない!?」

「ローブ被ってろよ」

 女がまじってると知ったら、どうなる事やら。

「よぉし、皆かたまって移動するぞ」

 そう言ったのはキディ。リーダーの素質がある。

 しばらく歩いていると、街道に出てひと安心。と、思いきや! 狼の群が商人らしき人を襲ってる!

「やめろ~!」

 アルフレッドは十数匹いる狼を、次々とバッサバッサと切り捨てる! 他の者はただ茫然と眺めていた。

 実はアルフレッドは幼少の頃、狼に襲われた事がある。それを助けたのは、何を隠そう父ミゲルだ!

 狼を十数匹倒したので、狼鍋の出番だ! 一回では全部を調理できなかったが、それはつまり、皆の腹を満たしたと言う事である。

(アルフレッド……流石にやるわね!)

 と、チェルシーは心の底で、恋愛感情とライバル視してる、感情とが交錯していた。

 魔王城へはこの先、船を乗らないといけない。だが、田舎者達にそんな金がなかったのは、不可抗力だろう。とりあえず【港町トリトン】に着いた!

「うわぁ!すげぇ!」

 町の人からは理解できない。トリトンの綺麗な町並みが、田舎者達の心をわしづかみする。

「チェルシー、宿どうするんだ?多分船は今日、出ないぞ」

「アルフレッドと一緒でいいわ。それよりなんで、船が出ないってわかるの?」

「見てみろ。みんな帆船だ! 風がない! 動かせないだろ?」

 アルフレッドの意外な知識に、驚愕するチェルシー(笑)。

「いつ覚えたのよ」

 と、そこへ……。

「お~い皆ぁ!」

「パ……。」

 パパと言いかけて、アルフレッドが、チェルシーの口をふさぐ! なぜなら、今更だが十六やそこいらの子供が、魔王城までの困難な道のりを、保護者なしで行くのは、無謀すぎる。そして、そこにチェルシーが、いると気づかれたら、恐らくアルフレッドが、叱られただろう。だから、アルフレッドは、チェルシーの正体を隠す事にしたのだ!

「いや~すまんすまん!魔王城までの金、村中から集めて来たぞぉ!サヘル!とりあえず金はお前がもて!」

「そうですね。僕が一番金銭感覚いいでしょう。その役目、引き受けます」

「おいおいおいおい!とか言って、持ち逃げするんじゃねぇか?」

 因縁をつけてきたのは、アドレスという……いわゆるバカである。

「そんな荒唐無稽な!」

 サヘルは静かに怒った。

「ちよっと待ったぁ!俺、パドルがいる限り、喧嘩と持ち逃げは許さん!」

 チェルシーの父はパドルと言う。

「さぁ、船の予約にいくぞぉ!」

 パドルが場を盛り上げてくれる。

 その日は、サヘルが計算して、安宿に雑魚寝した。

読んでくれてありがとうございます。まだ、続くので、よろしくお願いいたします!

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