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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

寝てたら命懸けのサバイバルを生き抜いた件について

作者: 滅法弱者
掲載日:2025/12/08

 目を開けると辺りは血みどろになっていた。

 あまりの異常事態に軽くパニックになるが、状況を整理することで頭を冷静にする。


 まずは事の経緯について思い出そう。


 確か、クラスまるごと異世界の無人島に転移したんだ。みんな混乱してたけど、神様が現れて少し落ち着いていたな。和やかにするオーラが漂って、なんだか神秘的な感じだった。


 けど、それはすぐに改められる。

 神様はみんなに強力な異能力を与えると、すぐに衝撃が走る一言を発した。

 

「君たちにはね。異能力を使ったサバイバルゲームをしてもらうよ。――命じて異能力サバイバル!」


 かくして狂気のサバイバルが始まった。

 魔物ひしめく島でわずかに配布された食料と水。

 魔物は異能力で対応できたが、問題は食料だ。

 もちろん、最初は切り詰めてやりくりしていたが、すぐに気づく。


 圧倒的に足りない!


 定められた日数を全員で生き抜くには足りな過ぎる、食料や水が!


 そんな現状を鑑みて、最悪な判断をする者が現れた。


 そいつはクラスメートを殺して、殺して、殺しまくった。ついにみんなの不信感が頂点へ達し、殺し合いが始まった。


 ここから先、俺は覚えていない。


「だって寝てたんだもん、しょうがないじゃん」


 もう無理、と考えて諦めの睡眠。

 どうやら、逆に功を奏したようだ。


 しかし、一夜にしてこの変わりよう。

 たぶん、殺し合いが夜通し続いたのだろう。


 空中に香る肉が焼け焦げた匂い。

 バラバラな死肉に飛び散った血。

 

 極限的な状況に嫌な夢でも見ているようだ。

 

 すると、衝撃音が島の奥地から聞こえてくる。

 未だ戦い続けている者がいるのかと、急いで駆け出す。


「遅かったか……」


 一人は爆散して死に、もう一人も……いや死んでない生きている! 良かった!

 

 ただ、死ぬのは時間の問題だ。


 なので、歓喜しながら瀕死のクラスメートに近づき、心臓を一突きしてやった!


 この瞬間を狙っていたのだ。

 なぜなら、俺の異能力は殺した相手の異能力を奪う、癖のある能力だからだ。

 

 この瞬間を作り出すために苦労した……。

 混乱は狂気にしか生まれない。

 初めに眠らずに活動できる異能力を持つ女を殺した。後々必要となる異能力だから。


 そこからは、それを目撃した奴を殺し、犯人の分からない殺人事件を生み出した。


 読み通り、場は疑心暗鬼で、もうめちゃくちゃに。


 死体に紛れ、死んだふりで最後まで逃げ切る。


 そして、順調に計画を進めていき、最強の異能力を奪い取り、食料や水を一人で総取りしてやったのだ。

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