【2話 竜山のお仕事】
「認識範囲のアレは,もしかしたら見間違いで,
捻れの仕事はより上位のものだったかも」
竜山はと言うと,ある場所に来ていた。
「にしても素晴らしいな,この地はよ」
ここは遥か彼方,遠方の場に存在する異質な次元,その名は,ジュンクト・ラニアス。
ダークエネルギーや真空による構成やガス星,
恒星,衛星,惑星,矮星,中性子,ブラックホール,
主観的母星が観測可能な範囲内外を問わない
無限と分類可能な様々な種類の天体を持たず,
不定形の遍く物質と物理法則の制約の満ちる
すべての空間を超越した無形の領域。
天地が乖離しておらず,平行に地平線が広がり
続けている,純粋な天地の概念のみで構成される天地開闢以前の原初の領域,天地平面またの名をジ・アスラマッチャー。
この世は根源的であらゆる状態,属性にも変化
させる事が可能な幻想エネルギーに満ちて想像上と言うような感じである。
「この世界はいつ見ても変わらないな,早速
仕事をしていきますか〜」
竜山は手を合わせて合掌する。
「また俺を困らせてくれる」
息を整える。
「ふむふむ,なるほどな〜今回のクエストは
この問題の解決ね」
前方には,巨大な龍が居た。
「貴様はなんだ」
「俺かい?俺は竜山」
「何の用事だ」
「この地で問題があったと聞いたから駆けつけたんだが」
「ふむ,,,なるほど,多分あれだな」
すると龍が指を刺した方には真っ黒なナニカが
禍々しく存在していた。
「深さは理解を超えている,それでも行くか」
「あぁ」
「ならば送ってやる,背に乗れ」
「ありがたい」
こうして問題の元凶の元まで向かう。
「くっくっく,ようやくだ,ようやく完成する」
「お前は何をしてんの?」
「な⁉︎お前は何者d」
「バイバイ」
瞬間竜山が軽く小突く。
「くくく,無駄なことを,我は死なない」
「何を自慢げに,この領域に居る大抵の存在が,
永遠的であり,死や運命,自身に関連するあらゆる死また負の概念や運命,改変を含む無限の可能性全体を超越しているだろうが,,,」
「バレちまったか」
「なるほど,お前は後天性の超越か,出身地が
違うと」
瞬間,敵は手から円を生み出す。
「くはは!これは無限の宇宙そのものを押し固めた物,貴様はこの力に耐えられるかな?」
瞬間敵はその円を無限に複製して竜山に全方位からぶつける。
「何⁉︎」
「はぁ〜弱いな」
「舐めるなぁ!」
瞬間的に奴は過去を掌握する。
「貴様が産まれたと言うことを改変して,,,?」
掌握した筈の過去は消え去る。
「貴様が架空の起源を付与して俺が産まれた因果を操作しようとしたんだろ?無駄だよ,今まではそのやり方で油断していたここの民族を消失
させてたんだろうがな」
「黙れ!ならここの現実の物理,概念ごと操作して
殺す」
だがしかし。
「んな⁉︎効かない⁉︎」
「あらゆる影響力に耐性があるんでね」
「なにぃ⁉︎ 無形ごと存在論ごと操作するものが,へ!なら無から君を殺す力を創造したら良い」
「無限強化に無理矢理の起源の付与,改変,すべて
効かないんだよ,あらゆる影響力だよ?」
「影響の概念を超えて影響を及ぼすまで」
「やってみろよ」
「ふんぬぁ!,,,んなバカな⁉︎」
「無駄だよ,それじゃあ次は俺の番だ」
「ちょ待て!待て待て待て待t」
「ふんぬぁ!」
ドッバゴーン!パンチを思いっきりぶち当てる。
「ガバ!」
その一撃は概念や不定形な形而上と物理の肉体を貫き同時に存在を完全に滅する。
「ふぅ〜終わり」
こうして問題を解決して元の現実に帰るのだった。