【1話 始まりの冒険】
「捻れた側面の修復なんて,そんな大役を任せて頂いて宜しいんでしょうか⁉︎」
「つまり引き受けてくれるのかい!」
「喜んで!」
こうして彼,朧嶺澪人[ろうれい・れいと]は
自分の憧れの先輩,陽丘竜山が人手不足と言う
ことで初めての冒険をするのだった。
「ふむふむ,なるほど〜つまり積木のように
構築するイメージと」
「あぁ,まぁ多分あそこは最低限のレベルだから
大丈夫なはず」
だがしかし竜山先輩の予想は,外れていた。
「なんだ,,,この〜石?造りのナニカは」
遠く遠くにあるにも関わらずそれは果てしなく巨大であった。
「遠近法バグっとんのか」
ズカズカと何も考えないで建造物の階段らしき部分までいく。
「デカ,思ってた170倍くらいでかいじゃん」
こうして壁となんら変わらないクソでかい1階段をぶっ飛び乗る。
「ふん,ふん,ふん」
階段をジャンプして一段,また一段と上昇する。
「テッペン,あの木漏れ日?的な優しい真っ白な光はなんだ?」
石造りの建造物の頂上に向かうたびに光はより強い光を発光しだす。
「なんか,デカすぎて気にして無いが徐々に高さも横の広さも拡大してね?」
また一段一段登る。
「,,,なんか頂上には到達できないんじゃないかってくらい長いな」
「下を見てみるか,,,高⁉︎てかなんか下の床全体も
ブロック状に敷き詰められてる,,,有限段数を俺がジャンプするたびに飛び超えて超越と言う
工程をしてるのに無理ってこたぁ」
「単純に常時拡大し続けて無限の大きさの一部を見てるわけじゃないな,有限段数を超えてそしてまた有限を超えての繰り返している今が完結
しないで直進してると同時に光と言う到達の
蓋があるものなのでは?」
「繰り返している,光は濃くなるが完結の無限じゃない,永遠に続く階段,無限の論理として引かれる量的領域と下地に存在する質的領域が
全体を総括して循環してるのでは?」
質的な意味と量的な意味がある,仮に質が無限で
量が単一なものならそれは一つで無限として成立する強力な無限である。
仮に量が無限で質が集合なものならそれは1つ1つを切り崩せてしまうもの,完結に言うと
質的無限は哲学で量的無限は数学と捉えると
まだ分かりやすい。
定量化されている前提つまり制約の多い量的
無限じゃ質的にそれを超越する哲学の無限には勝てない,数学的つまり量には証明不可能でも
質的に勝る哲学の無限はそれを含める。
だからって数学概念が役立つじゃない。
数学の概念は,数量,構造,変化,空間などの抽象概念とその相互関係をカバーしていて,抽象化と論理的推論によってこれらの概念を研究し,カウント,計算,測定,物体の形状と動きの観察を
発展させ。
数量なら整数,分数,実数,複素数など,および加算,減算,乗算,除算など,それらの間の演算関係を含み,構造なら集合,関係,群,環,領域などの抽象構造に関わっており,これらの構造は数学対象を整理して研究するツールであり。変化なら関数,極限,導数,積分などの概念を研究し,これらの概念は物事が時間や変数によって変化する法則を記述し,空間なら幾何学における点,線,面,体,およびベクトル空間,トポロジー空間などのより抽象的な空間概念を含む。数学の概念は理論的なだけでなく,物理学,工学,コンピュータサイエンスなど多くの分野で実際に応用されている。
量的で可能性に縛っているのは,あまりに果てしなく膨大な質に無限の速度で縛り続けている。
すべての可能世界は存在してるし視点を変えたら可能世界を単一として無限量以上に無限に
無限に果てしなく存在し続けていくから。
「終わりを目指そうとするものなら永遠に終わりのない階段を登り続けることに成るのだな,より上位互換のフラクタルの階段が積み重なってる?」
「横や縦に伸びる一方で光はより力を増して
居る,だが石の人為的に何者かが生み出した
建造物に内包される一ピースでしかない」
「先輩に託されたからには必ず修復して戻るんだ
捻れを」
こうして更に進むとある違和感に気づいた。
「石造は単純に数学的に下位のフラクタルでは
なく質的な同一の自己の内に自己を含めている
のではないか,見えて実際に触れている側面は
単に見え触れられるように工夫されただけに
過ぎないのでは?」
瞬間,グラグラと自身が干渉してる空間が揺れ動きだす。
「,,,あぁ,なんじゃあ?人かぁ?」
目の前から急に巨大な黒いホールが現れたと
思うとそこから巨大な化け物が現れた。
「な,なんだ⁉︎」
「この場に干渉しとるのはお前k,,,な⁉︎
なんちゅうやっちゃおどれ!」
「いきなりなんだお前!」
すると場が永遠に連鎖する階段から天井に移行する。
「私が生み出した領域にようこそ,私はジュラス,
我が下部がこの天井に連れて来たのだ,理由を
聞こうか」
「ジュラス様,例の世界律観測者と思われます」
「,,,ほぅ,姿を見せよ」
「あ,あの〜」
「確かにそうだな,世界律観測者だが,無意識かつ無自覚に世界律を感じ取るレベルじゃないか,
今ならまだ,,,よし」
すると黒いローブを纏って座に座っていた者が立ち上がる。
「多分この領域を破壊しようとしてるんだよね」
すると果てしなく広がる床全域に赤黒く毒々しい泥水らしき何かが地を浸食する。
「な⁉︎」
床から出たものが澪人の足を拘束する。
「辞めてくだs」
「力を寄越せ,世界りt」
瞬間,あたり一帯の雰囲気が変わる。
「なんだお前」
澪人が[本気/マジ]に成った。
「(雰囲気が変わったか?戦闘体勢か)」
刹那,一閃が手刀から放たれた。
「は?」
すると領域全体に綺麗な線が入った瞬間,ビキ,
ビキビキビキと亀裂を媒介にヒビが入りだす。
「領域全体の次元を引きちぎりやがったのか⁉︎」
「そんな単一の制約に複数が混ざった,たかだが
真の無限大程度が関の山の領域に引き篭もる
塵芥が,なんのつもりだ?」
「ふん,人々の生み出した論理をたかだがとw」
「黙れ」
「な⁉︎この我に黙れだと?死ね!」
瞬間,地形一帯を巻き添えにした一撃を放つ。
だがしかし。
「ふ〜ん」
「な,なんでだ!」
なんと全くダメージを負っていないのだ。
「崩壊の概念すら崩壊するような一撃だったと
言うのに」
「たかがその程度,もういい」
「王に何て無礼!死にやがれ!」
「待て」
瞬間,澪人を中心にあたり一帯が悉く潰れ始める。
「んな⁉︎[本気の時は素の底力の溢れ返り器には収まり切らない程に膨大な才能でどんな逆境も軽々と乗り越え超克してしまうと言うのか⁉︎]」
「ならば!」
空間の位相,点をずらした,量子力学の瞬間移動を使用したが。
「動けない,空間に定着したか,くっならば!」
攻撃を連続で放つが。
「攻撃が当たらない,押しつぶされて概念ごと
圧壊してるのか?」
「あやつは何を見てる」
瞬間意識を移動して仲間の化け物の視界を見る。
「何も見えない,巨大過ぎる,渦の侵食が早過ぎる」
「ならば分身して逃げるまでよ」
肉体を分子分解して遠距離に意識を移し移し移動し続けてる,だが。
「下の自分が次々消失している,まずい,それに渦がスケールを増すごとに世界律観測者の力も
増してやがる,目をあわせたり,気配を感じ取ったり呼吸音を聞く,いずれかで奴を認識したら
精神崩壊させられる」
「そもそも奴は倒せるのか?もはや向き合うべき敵で倒すことはできないのではないのか?」
「分身体の配列を変えて存在論に間接的に触れて擬似的に強化コピー存在を今の橋掛けで生む」
自身より身長や体重,能力や設定の強力な自己の
上位互換,より上位互換を産むのだが。
「ダメだ,量にも質にも強化したり,あいつの力を
吸収して植物状態にしようとしても膨大すぎて
欠片すら微量でも吸収しようものなら確実に
死ぬ,器が耐えきれず圧壊,自壊してしまう」
「分裂しながら強化と移動を平行して行ったとていずれ呑まれて死ぬ,ならあの世界律観測者の
ステータス,強さをコントロール,,,はまず不可能,忠実なコピー作成も不可能,洗脳も無理か」
「代償を無しに使えるすべてでは勝てないなら!」
領域全体の法を改変しようとしたが。
「もうダメ,,,か,我が絶対精神ごと崩れていく」
一瞬にして光は散り散りに成り木漏れ日すら
残さずなくなる,領域は消え去った。
,,,。
「あれ?なんで?さっきまで居た場所とは違う,,,
解放されたのは分かったが,場所が現実でも無い」
そこは???接続者にのみ干渉が許される領域。
「捻れは解消してさっきの敵と領域を完全に無に
帰したのか?」
「ここは私の軽い側面,貴方の脳が情報処理可能なレベルまで矮小化した領域です」
「あなたは?」
「私は???一般的な通称,世界律と呼ばれるシステムです」