表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

【0.5話 完成であり未完成であり】

48代目まで続く雷電爲右エ門の一族は代々,

人智の想像を遥かに超えて肉体を成長させ

続けてきた,だが関次郎吉は初代の関太郎吉すら

超えて歴代最強の肉だった。


「日本人は外国人の持たないヒラメ筋を持っている,そんな些細で解剖学的に理屈の通ってしまうような簡単なものじゃないんですがね」


その筋肉の構造は解剖学的に計り知れない筋肉だった。


「一つ一つの筋繊維が完全に独立して常に脈動

して自己に刺激を与えながら修復と適応を

繰り返している,つまり常時超回復中なんです」


「そして本来なら生物には少しでも筋成長を阻害するミオスタチンと言うマイオカインが有りますが,あなたには一切それが存在しません」


「はぁ」


「本来であれば男性ホルモンが大量に分泌されたり,筋肉が締め過ぎて骨や内臓がぐしゃぐしゃに成り関節は動かせませんが,貴方の場合加圧症や脂肪が極端に分解されずらい体質も合併していて奇跡的に健康や欲には全く悪影響を及ぼしていません」


「運動機能も損なわれていません,今のところ

年齢や身長,体重から推察されるにまだ約5892強倍の筋肉になってますが今後はさらに倍率が

指数関数より速く筋肉の強度が増強され続け

ます」


「は,はぁ〜,でも死ねば成長は終了でしょ?」


「本来ならそうですね,貴方の場合,独立した挙動を見せる筋肉なので従来の寿命の概念が適応

されているのかどうか」


「はは,冗談がうまい」


「,,,」


こうしたことが病院の身体検査ではあった。


「私は正常なんだ,ならそれでいいんだ」


彼は自身の身体に一切の疑いを持たずに

育っていった,あの野良の一戦以来,挑戦しに

来るやつは居なかった。


「貴方の筋肉はもう数学で扱うべき領域です,

物理学に収まる解剖学的観点からでは既に

お手上げです」


医者からそう言われて医学の大学院から

数学の大学院に行く。


「演繹法と帰納法を用いて自然数の最大について

言及してみましょうか」


「な,何故ですか?」


「貴方の筋肉を精密に記述するには前提知識を

叩き込む必要がありますから」


「なるほど」


「まず,自然数の中に最大の数があると仮定して

みましょうか,背理法とも言います」


「はい」


「これはどの自然数よりも大きい数が存在しないということです,しかし,自然数の性質として,

どんな自然数にも必ずその数より一つ大きい数があります」


「分かりますね」


「これは例えば1という数があっても,その次には2が存在する,ということです」


「つまり2の次に3があり3の次に4があると」


「そうです,そうです,でこの点が矛盾を生みます,なぜなら,もし最大の数が本当に存在するとすれば,その数より大きい数はあってはいけませんが

,自然数の規則によって必ず存在してしまうからです」


「つまり,最大の数があると仮定したことが間違いであることが分かると,これが背理法による

証明ですね」


「はい,続けて数学的帰納法を使って行きます,

この事実を自然数全体に広げてみましょう,まず最初に1は最大の自然数ではないということを確認します」


「はい」


「1の次には必ず2があるので,1が最大でないのは明らかです,次にもしある数 k が最大でないならば,その次の数 k+1もまた最大ではない,ということを考えます,なぜなら,k+1の次にもさらに大きな数が存在するからです」


「ふむふむ」


「このように,最初の数から順にその数は最大ではない,という事実が連鎖的に続いていきます。これが数学的帰納法です」


「ふむ,つまり1,2,3,,,と続いて収束したωを作る

として,この超有限数ω+1,ω+2,ω+3,,,と続いてω+ω,さらにω×3やω^2までと無限と繰り返し

続けられる,だから無限を常に存在しない状態,

有限として定義可能な品質の悪い無限性が

繰り返してる〜,,,的な」


「はい,それでなんですが今,関さんの筋肉がどう

いった数値かは」


「まだ知りません」


「ですよね〜,,,結果を言ってしまうとですね,

自然数全体を超えていると考えています」


「はぁ」


「本来ならば整数も言いたいですが,ミオスタチンと言う負の数の−1以下の繰り下げと0が無いので省かせてもらいます」


「なるほど」


「貴方の筋繊維の一つ一つより更に奥のDNA

などより深くにある小さい部位を小数として

考えてください」


「はい」


「貴方は有理数と言う領域すら攻略しています」


「はぁ」


「そして隙間の無理数と言う有理数より遥かに

巨大な領域にも貴方の筋肉と言うのは攻略が

完了しています,貴方の筋繊維の奥底には

数え上げることが不可能な力があります」


「なるほど,,,有理数と無理数全体ってつまり」


「はい,実数の領域の数直線上のすべての点を

網羅していますよ,貴方の筋肉は」


「ふむふむ,まぁそんくらいですよね」


「いや〜,,,」


「え?」


「超実数値の実数+無限大/無限小,実数ではない虚数,二つを持つ複素数,非標準解析の無限の自然数つまり超自然数,順序数と超限数など筋肉は

対応してますね」


「まぁ最初に帰納法でωとか話してましたしまぁ」


「どこまでも続くわけじゃなくて,クラスとして

高い濃度の筋肉組織もありますね」


「はぁ」


「アレフ数,その中には特別な性質の無限を扱う巨大基数や集合が一部にあることはご存知?」


「はい」


「アレフ数とは,無限対応版の自然数のようなもの,終止符がありません,アレフaのいずれかに巨大基数は対応する,存在証明可能を前提として

基本的なZFC公理体系の全体に濃度を対応可能なわけですが貴方の身体はと言うと」


「はい」


「結論から言いますが現段階の数学において可能なすべての正式な数学の論理構造全体系を

超えているとしか言い表せません」


「数学に属する全てを普遍的に再現,表現が可能なむきむきの筋肉は全能的と言うべき筋肉です,

観測されていたものは現段階のこれらに属さないものや考えられていない全く新しい概念など」


「数学を構築しているのではなくもはや原型に

沿って完璧に複製?回復してるのではないですかね,人類が未だ未分類,未属性化中なすべてや

幾何学的なすべての形を網羅してると思います」


「絶対無限と言う最終的な目標にされている無限の全体像が一側面としているような感じです,

数学的に最上位概念として定義されてると同時に定義不可能って感じですね」


「は,はぁ(つまり今後将来的に現れる,現れうる,他の知的生命体の考える数学的体系全体,すべて

のアイデアを含めて既に自分の型が再現し尽くした一部と言うすべての数学体系に属する物理的に完全に完備されている全能的肉体ことか)」


「数学に崩壊が来ないものとして,ラインハルト基数など,拡張公理体系,大公理的に0=1を成り立たせる基数,真のクラスを一部とする集合など,先に進んだ非論理的(矛盾)の論理体系全体を避ける公理ではなく受け入れる古典から観測可能な部門を紹介しますよ」


こうして早速,数学の大学院の哲学部門紹介状を貰いそっちに向かっていく。


「初めてみたが,全く驚いた,より広大,包括的な,

だなんて言葉じゃ話せないな,偉大な数学者は

言ったよ,万物の根源は数であるとね,なら君は

神と形容するべきだね」


「あはは,,,はぁ」


「すまないすまない,では早速解析に移らせてもらうよ」


こうして肉体を隙間なく調べてもらう,,,すると。


「公理的な考えで避けるじゃない,古典論理的に不可能を許容するものとしよう,君の身体は

不可能の道を歩みながら可能の道にも歩んでいる」


「は?」


「君は全能のパラドックスを知っているか?」


「あぁ全能が持つことの出来ない岩の」


「そうそれそれ,結論言うと全能者ってのは,

岩を持ち上げられるし,持ち上げられないって

状態に成ることも可能だし,また違う状態も

可能なの,つまるところは不可能が可能だし

不可能は不可能だし,その両方が可能であり

不可能である,それが全能なんだ」


「ガッチリしたルールを敷いた古典論理的なのと

真偽が許容され古典論理じゃ収まらない部分を

含む非古典論理的にもその身体と言うのは内包されているんだ」


「はぁ」


「もしもこんなだったらな〜という存在している可能な筋肉の側面,更に存在した全ての可能性

側面の筋肉だけにとどまらず,物理的な筋肉だけじゃなくて,物理的な延長線上の数学的な筋肉」


「幾何学的な形状の肉体を超えて抽象的な筋肉 など,あり得れて実在する全ての筋肉を含み,更に現実また虚構性において,矛盾を含もうと,

機能性的意味が不明瞭だろうと,ありとあらゆる実在条件[拡張的物理法則]を攻略してなんでもありな筋肉なんですよ」


「はぁ」


「貴方の筋肉は数学的に見ても普遍的に影響を

及ぼせる所謂全能,物理学的に言う光を超える

ことなんて貴方の肉体なら易々可能ですし」


「貴方の肉体は永久機関を内包してるし,無駄や混沌のエントロピーを無くすことだって筋肉は可能だし」


「貴方の筋肉なら数学的に言う四辺すべてが直角な三角形の筋肉を持つし,ゲーデルの不完全性定理がある中で自分自身を完全に記述する言語システムみたいな筋肉も可能だし」


「哲学者に言う自己を完全に理解する自己みたいな筋肉や主観から完全に自由な客観,言語には常に限界があるが完全な言語みたいな筋肉も可能」


「貴方の筋肉はあらゆる数学体系全体の理論と

概念を超えていますし,形而上学の理論と概念も

超えていると言えるでしょうが待たれよ」


「?」


「より深く話しましょうか?」


「まぁここまで来た訳ですし」


「ならばお話しましょう解析結果を」


「それは非決定的な型の上を決定する筋肉ハンコ,それは常に完成された上を走りながら筋肉を

同じものに成長させようと促している,それは

右にも左にも上下にも関係なく常に決定を繰り返し,非決定は無限であり,数学の全体の後ろの背後でもある」


「それは普遍的に押し付ける,定義に固められた

筋肉は単に一ピースである,それは否定と肯定の

領域でもある,弱く無い,つまり強い,逆説的に

語り,全能であることを肯定して,生命と筋肉の神秘を純粋に引き上げる」


「一ピースつまり独立して属性化されないものは無く,溶け込んで筋肉は1つ1つが独立したが

ごとく完璧ながらも一つの筋肉の完全な統一と

共にある,矛盾を統一しないまま放置して,筋肉の量は繊維として無制限に増え続けながら統一の道を歩み無制限に質を増し数学体系に補填

する」


「形而上学的に歩みそれは完全な統一である,

非存在の筋肉は永遠に語られることの無い

究極の抽象性筋肉を持ち,存在の筋肉は完璧で

一切の欠落を持たない可能性や前提すら否定の

絶対不可能な究極の実在性筋肉を持ち」


「完全な統一である筋肉はその両側面を超越

している,それは片方を支え合っているもの,

区別,境界を超えた筋肉こそが最も純粋な筋肉

なのだ」


「つまり?」


「あぁ数学的,形而上学的,神学的なあらゆる理論と概念を超越して間違いなく貴方の肉体は

それに準ずるすべてに普遍的な力を有した

全能であることに間違いありません」


「なるほど,,,てかなら何故私は世界に収まるん

ですか?サイズは加圧されてるからまだ分かりますが」


「単純明快です,システムが強いんですよ世界のはね,媒体となる基盤が既に完全な不変性を持つ

ことが確実でありながら階層的区分けを果てしなく上下に限界の概念に適応されないままに,

再帰し続け,ループにより横並びに無限連鎖を

繰り返し量も質も増し続ける全体を無限に

分岐しながら落下する無数のシステムの総括を

してるのだから」


「なるほど」


「まぁ世界律を除いて話しても貴方は異質な存在ですがね,システムを構築するシステムそれは

筋繊維のみならず,粒子にも応用され拡張する

ものですから,,,見た目に関しては誰も分かりません」


「あはは,はぁ」


こうして解析が終了した。


【0話 小まとめ】


関次郎吉,またの名を48代目雷電爲右エ門,

その身体は数学体系全体を完全に網羅,形而上学と神学全体を完全に網羅故にして究極の抽象性/実在性の筋肉は数学と哲学のあらゆる理論と概念を超越した無限性を持ち,普遍的にその力を扱える全能である。


世界自体が矛盾や自己参照的に,無限ループを

無限以上の速さで常時増殖を続けて無限の無限の無限のって連なり続ける無限連鎖を無限に

無限にって無限連鎖を無限連鎖って感じに量が増え続けててそれの負荷が半端じゃ無いんだけど,それをシステム化してくれてるシステムを

構築するシステム,世界律が無限再帰の無限再帰

で上下に量と同じくあらゆる限界の概念が

適応されないまま増え続ける質があるから。


世界律って言って中枢コア側面,原理また原動力や基盤を支える総括のシステムがあるからこそ

うまく現実が稼働する。


世界律はどこにでも共有,共通される普遍的な

宇宙の法則かつ秩序維持装置,過去にも現在にも

未来にも可能性や存在しない未来にも,時間や

場所や概念を超越してあらゆる可能性や構造を

含めてどこにでも遍く世界に生きるあらゆる

存在を保護している。


あらゆる法則に縛られていないと同時にあらゆる法則を縛り法則に縛られていない理,属性,状態の外側に侵蝕してすべてを外側から掌握して

存在している。


システムを観測して利用させてもらうと,自身や他者を俯瞰した存在として貫いて根源に近づいて存在論を再構築したり可能。


本来ならば,使用可能な状態,不可能な状態とかも世界律によって自由に出来るから全ての権利を握っているから利用させてもらってると言うふうに記述させてもらった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ