迷穂の邦編
どうも、負けブタです。迷穂の邦編です。設定を開示しました。
第一話 ~ムライ迷穂の邦へ行く~
これは自由の邦アポロを旅立った後の話である。
さーて今日は鎖国してるっていう迷穂の邦に行きますかー
ジュリ「そうですね。今回もワープするのですか?」
いやーしたい気持ちは山々なんだけどまだ疲労が回復しきってなくて行けるか怪しいんだ
よねー最悪近くの大海原に落とされる…
ジュリ「なるほどーまあ迷穂の邦はここ自由の国アポロから2日で行ける距離なので大丈夫ですねー」
へー意外と近いんだね
ジュリ「でも、何故鎖国中の迷穂の邦へ?」
んーまぁ色々あってね
(もしかしたら僕と同じで異世界から来た人がいるかもとは流石に言えない…頭おかしいの?と思われる…)
ジュリ「でも一つ気がかりなのは…」
え?まじで?うわ〜最悪だよ…チクショウ
ジュリ「そうですね、忘れていた私が悪いのですが領主様から紹介状貰えば良かったですね…」
なんで紹介状ないと入国審査通らないんだよ…
なんだよぉ…これじゃ行ってもお前の席ねぇから!って追い出されるだけじゃん…
ジュリ「まぁ紹介状なくても入れるのはアポロが特殊なだけですよ。それに今日はもう遅いですし一度宿で寝てから明日考えましょう」
そうだね…
(でも、一体どうすれば良いんだ?)
ーーー精神世界ーーー
『やあ!久しぶり!』
「ん?久しぶりの精神世界だな」
『君ぃこのまま迷穂の邦に行ってもどうしよもないと思っているだろー』
「ああ、そうだな」
『そこで!今から君が迷穂の邦に入る方法を教えてあげようと思います!』
「ワーヤッターウレシイナー」
『めっちゃ棒読み』
「ささ、早くどうぞ!」
『もう!良いかい?ムライ君良く聞きなさい。"千年の都ディエス"ここに寄り、荒れ狂う竜君ヒュドラを倒しなさい。そうすればきっと迷穂の邦に入国できるでしょう。』
「え?」
ーーー精神世界から追い出されるーーー
ーーー窓から陽射しが差し込む
千年の都ディエス…
第二話 ~予想外の寄り道~
千年の都ディエス…
ジュリ「ムライさん!おはようございます!」
ああジュリさん。おはようございます。
ジュリ「ムライさん方針は固まりましたか?」
ああそのことなんだけど…
ーーームライは千年の都ディエスに寄り道したいことを話した
ジュリ「なるほど、千年の都ディエスはここから馬で2時間程度の距離ですし迷穂の邦に行く通り道の近くです。なので寄る事は全然可能ですが…なぜ?」
それはね…どうやらディエスでヒュドラが暴れているらしいんだ。
ジュリ「え?ヒュドラですか?300年前封印されたとされる、あの荒れ狂う毒竜ですか?確かに今朝の散歩中に誰かが言っているのを耳にした気がします。」
そうなんだ?
ジュリ「つまりヒュドラを討伐するためにディエスに寄るということですね?」
うん、これでヒュドラを討伐できたらディエスを統治してる人に紹介状を書いて貰えば良いし。
ジュリ「確かにそうですね。では、一度馬を手配してきますので、ムライさんは待っていてください!」
お願いします。何から何までありがとうございます。本当にジュリさんには頭が上がらない
ジュリ「いえいえ」
そう言ってジュリさんは出ていった30分後に馬を手配したと言い戻って来た。
ジュリ「では千年の都ディエスに出発です!」
おー
こうして僕達は千年の都ディエスへ出発した
第三話 ~千年の都~
宿を出てから約1時間…あと1時間程度でディエスに着くぞ!
ジュリ「ところで何故ディエスは千年の都と呼ばれているのか知っていますか?」
ううん、全然分からない…
ジュリ「とある一説によると、千年前から合計4回あった聖戦で滅ばず未だに残っていて、人が生活してるかららしいですよ。」
聖戦…?
ジュリ「聖戦とは最初は神と将軍の間で始まり最後には人族が勝利した世界戦争の事です」
へーなるほど…世界戦争が4回もあったってこと?
ジュリ「その時代に生きていた訳ではないので分かりませんが、おおよそそういうことでしょうね…」
へー聖戦か…
ジュリ「本で見ただけなので詳しくは分かりませんが…どうやら最初は神と巨人の戦いだったそうです。でも最終的にはこの世の全ての種族を巻き込む戦いになったそうです。」
んー歴史は専門外だからわからんな〜
ジュリ「ハ、ハハハ…あ!もうそろそろ着きますよ!」
街に近づくと何か大きな影が見えた…
ジュリ「もしや、あれが…?荒れ狂う毒竜ヒュドラ…!本当に実在したんだ!これなら本当に聖戦があったということを裏付けられる…」
さーて一旦どう倒すか考えますか…
第四話~毒竜の鼻歌~
ジュリ「ぐっ…この鱗…硬い…!」
ヒュドラ「私を倒すにはこのカラクリを解くんだな!」
ジュリ「はっ!まずい!」
ーーー2時間前
「ジュリさんやつをどうやって倒すかしりませんか?」
ジュリ「いつも通りムライさんが吹っ飛ばせば良いんじゃないですか?」
「多分あのデカさを吹っ飛ばすとなるとその反動で3週間近く能力が使えないし…」
そう…それなのだ、最近気付いたのだが能力を使うとそれに応じてクールタイムができるのだ。瞬間移動や風域、頑張るぞうはすぐにクールタイムが空けるんだけど…大規模爆発とか"死ね"という命令は多分反動で死ぬ…
???「失礼します。」
ジュリ「どうぞ」
「おいおい、ノックは3回だよ?2回ノックはトイレだ。」
???「はぁ……」
(???が咳払いをする。)
???「では…ムライs…」
「違うだろぉぉぉぉぉ!面接では自己紹介が
先!これは割と常識だよ?」
あ、しまった!僕、進路指導の先生だったからクセで…
ゲルニル「私はディエスの国王のゲルニルにです。ムライ…ムライさん手を貸してください。」
ん?なんか呼び捨てされそうに…?
そしてゲルニルは続ける
ゲルニル「今、ディエスはヒュドラによって"龍災"に見舞われています。」
「そこで僕の力を貸して欲しいと…」
ゲルニル「はい…御礼はします。どうかディエスを助けてください…千年の都を守ってください…お願いです!!」
「分かりました。ではゲルニルさん、図々しいですが、御礼は指定しても良いですか?」
ゲルニル「全然大丈夫ですよ。」
良かったぜ
「では、迷穂の邦の紹介状をいただけませんか?」
ゲルニル「迷穂の邦の紹介状ですか…?」
「はい」
ゲルニル「分かりました。ではお願いします」
こんな感じで交渉は成立した
ジュリ「本当にあんな交渉しても良かったんですか?あんなデカいのに勝てる気がしないのですが…」
うーん確かにそうだな…でもゲルニルと交渉が成立したんだから倒さない訳にはいかない…
「まあなんとかなりますよ。」
まあなんとかなる。それが僕の出した答えだった。
ーーーヒュドラが毒の息の準備をする
ジュリ「はっ!まずい!」
「ジュリさん…ッ!危ない!!」
ジュリ「ムライさん!?」
第五話~毒竜の鼻歌②~
ジュリ(ムライさん…私を庇って直に息受けて…)
「はー死ぬかと思ったぁ〜」
ジュリ「えっ」
ヒュドラ「クックック、そこの人間!」
「先に自己紹介を頼むぜ、これは常識だ。」
ヒュドラ「我はヒュドラ、聖戦においてこの辺を守った毒竜である!」
「え??待って待って!君はこの辺を守っていたのに何故…破壊行為を行っているんだ…?」
ヒュドラ「ふん、くだらん質問だな。人間が我の逆鱗に触れたからよ。
これで貴様からの質問は終わりだ。我からも一つ質問をさせて貰う」
「はい」
ヒュドラ「何故、貴様は我の息を受けても行きているんだ…」
「教えてあげよう。つまり…僕が着用してる鎧が金の鎧だからだ!!」
ジュリ「???ムライさんどういうことですか?」
ゲルニル「金ー金は毒や酸では溶けない性質がある…ムライはその性質を利用したんだ!!!流石ムライ!元教師なだけある!」
ヒュドラ「なるほど…考えたな貴様ぁぁぁ!!これだから戦いは面白いのだ!!昔の"人魔対戦"のときから変わらぬ!!戦いの楽しみとは!相手がよく考え繰り出してきた戦法などをきっぱり否定し!相手を殺すことだ!!!実に愉快!!!何か一つ歌でも歌いたい気分だなぁ!!!」
「じゃあ、ヒュドラ!デュエットするか?」
ヒュドラ「そうだな…デュエットか…良いなぁ…だがな、我が歌を歌うのは!貴様を殺してからだ!!!」
ゲルニル「ムライさん!気をつけてください!やつは伝説の毒竜ヒュドラであり、毒の魔人ヒュドラでもあるのです!!」
ゲッまた魔人かよ…まぁ良い!この前とやることは一緒!弱点をさがして…
???【雷鳴の鳴く快晴】
ーーー雷のような轟音が鳴く
ジュリ「え?」
ゲルニル「は?」
ナレーションーーームライもまた呆気に取られていた
???「千年の都で龍災だと聞いて来てみたら」
ーーーヒュドラの首が再生する
ヒュドラ「我がそんな攻撃で…」
ーーーヒュドラが切り刻まれる
???「まだ僕が生まれて30年程度ですけど世界は広いですね、こんなのが強いだなんて…」
ヒュドラ「我は何度だって再生するのだ!」
ジュリ「一旦引きましょう」
…
第六話~毒竜の鼻歌③~
ジュリ「一旦引きましょう」
…
???「申し遅れました」
そういって乱入者が口を開く。
ユウキ「僕はユウキと言う。迷穂の邦の国王だ。隣のディエスが龍災で困ってるって言われたから来てみたらまさか君と会えるなんて」
そういうと、不思議な事にユウキはこちらを向いた
ユウキ「会いたかったよムライタカノセ君」
ジュリ「え?お二人は知り合いなんですか?」
ユウキ「ハジメマシテコンニチハー状態だけどもうマブさ!」
ジュリ「…マブ?」
「僕に会いたかったってなんなんですか??それなりの用があって来たんですよね?」
ユウキ「そりゃそうさ」
「具体的に理由を教えてください。」
ユウキ「君が炎の魔人を殺した事を僕は知ってるからさ♡」
ーーー身構えるムライとジュリ
…無意識の内に身構えてしまった
「…あんた、一体何者なんだ?」
ユウキ「何者でもないよ。ただ、君に会いたいと言っているのは僕だけじゃないんだ、だから君にディエスまで来てもらったんだよ」
…は?おい、待てよどういうことなんだよ
ーーー精神世界ーーー
「おい!自称最高神!どういうことなんだ」
[何が?]
「あのユウキってやつ、何者なんだ?お前と裏で繋がってるのか??」
[…]
「答えろ!お前とあのユウキってやつは何者なんだ!!」
[そんなの教える訳ないじゃあないか!!]
「チッ」
[もう、そんな顔しないで、そうだね、特別に
ムライくんには一つ教えてあげるよ]
[ユウキくんと僕は無関係さ♡]
「は?ちょ、お前、何言ってんだ…」
ーーー現実世界ーーー
ユウキ「大丈夫ですよ、僕はあなた達に危害を加えようなんて思っていない。
そもそも唯一同盟を結んだディエスに来たのは龍災が理由ですから。」
ジュリ「一旦、ムライさんと席を外しても良いですか?」
ユウキ「お好きにどーぞ♡」
ーーー廊下
ジュリ「ムライさん、何故あの人は炎の魔人の事を…」
「わからない、わからないんだ」
ジュリ「じゃああの人は何者」
「わからない、だが一つ分かった事があるとすればアイツは権力と力に溺れてるって事だ」
ジュリ「なるほど…じゃあ、アイツをムライさんの力で殺せば良いんじゃ…」
「え?ジュリさん、何を言って…」
ジュリ「あ、すいません。つい口が…」
「まぁその気持ち分からんでもないけど僕の力は人間を殺すとかはできないし、しちゃいけない気がするんだ、もし仮にこの力で人間を殺したらその代償で多分僕は死ぬ。」
ジュリ「なるほど…」
ーーー沈默が続く
「ちっちゃいことは気にすんな、それワカチコワカチコ〜」
ジュリ「…?…ハハハ」
えー??更に気まずくなっちゃった、、、
「なんでだろ〜なんでだろ〜こんなに気まずいのなんでだろ〜」
ジュリ「チョットナニイッテルカワカンナイ」
この人、僕のノリに対応するようになってきたな…
ジュリ「戻りますか。」
ーーー戻る
ジュリ「遅くなりました〜」
ユウキ「で、どうです?そろそろ本格的に毒の魔人を倒す方法を考えないと…」
「それについて、僕一つ思い出したんです。」
第七話~毒竜の鼻歌④~
ユウキ「えっ、そんな方法で本当に倒せるのかい?」
「ああ、本で読んだんだ多分間違いない」
ジュリ「ムライさん?」
「ヒュドラはかつて、"人間の王"と契約した…“守護竜”だった。
その契約が破られたとき、彼は怒りを覚えたつまり、逆鱗に触れたってことだ。」
ゲルニル「まさか…先々代の王が…?」
ユウキ「へぇ、面白い情報だね〜。でもさ、それがわかったからって、どうするの?」
「討伐しなくても解決できるかもしれない。
少なくとも、最初にやるべきは“話すこと”じゃないか?」
ユウキ「案外そうかもしれないね。」
ーーーヒュドラの元へ移動した
ヒュドラ「……ほう、ようやく我と話す気になったか」
ジュリ「喋った…!」
「今度はジュリさんにも聞こえるように喋ったか」
ヒュドラ「問おう。お前たちは、“あの契約”を覚えているのか?」
「……いいや、でも僕には“覚える意志”がある。」
ヒュドラ「ふんくだらんな、大体人間は信じられん。」
ーーーヒュドラが構える
ユウキ「やっぱ無理じゃないか!」
「…千年の契約」
ヒュドラ「!?」
「覚えているでしょヒュドラ、千年の契約を…」
ヒュドラ「貴様…何者だ…?」
第8話~千年の契約~
「僕が何者かって…ただの旅人ですよ。」
ヒュドラ「ふざけるのも大概にするんだな!"千年の契約"だってでまかせだろ!!」
「"千年の契約"僕は知ってますよ。」
ーーームライは語りだす
昔、ユウキさんのお祖父様に当たる人がヒュドラと結んだ契約、毒の魔人ヒュドラを守護竜にした契約…でも、
ヒュドラ「人間は契約を破ったのだ…あの戦が終わったら我の眠りを妨げないという条件で結んだ契約なのだが、人間は我の眠りを妨げた!森を切り、居住地を増やすではないか!だから人間は信用できない!だから破壊するのだ!!」
「ア、言葉での和解は無理そうです。」
【青天の雷】
ユウキ「じゃあ僕の出番だね!!」
ーーーヒュドラの首の1つが落ちる
【燃えろ】
ヒュドラ「うぐ…我の弱点を!」
そう、これなのだ、神話のヒュドラーは再生能力を封じるために傷口を燃やしたらしい、これなら奴も倒せるだろ!
ジュリ「あ!効いてます!再生していませんよ!ムライさん!」
「よし!これなら!」
ヒュドラ「優勢…から生まれる油断…」
【終焉毒界】
ヒュドラ「貴様らの負けだぁぁぁ!!」
第9話~終焉毒界~
ヒュドラ「貴様らの負けだぁぁぁ!!」
ナレーションーーー「終焉毒界」ー周囲の空間を"毒の世界"という結界に一時的に書き換えるヒュドラの奥義、持続的に相手を蝕み、最終的には殺す技だ!!
ユウキ「ぐ…」
ジュリ「これは…?」
「ヒュドラの…結界…?」
ぐっ…息が…なるほど…ヒュドラの奥義…
【解毒】
ジュリ「あ、体が楽に…」
「よし!これなら」
ーーージュリが吐血する
「ジュリさん!!」
ヒュドラ「これは我の結界…どうやったかは知らぬが解毒などしても持続的に毒は付与されるぞ…」
「どうやったら勝てるんだ…」
最悪相討ちを狙うか…?僕の能力で…
ジュリ「ムライさん…相討ちなんて考えちゃ…ダメです…必ず倒せる方法があるはず…」
「ジュリさん…」
しかしどうすれば良いんだ?
【頑張るしか(鹿)ないヨ】
ーーー鹿がヒュドラに頭突きする
ヒュドラ「貴様、何をくだらないことを…」
あっ…そうだ!
「ユウキさん!やつを倒す方法!思いつきましたよ!」
ーーーユウキは反応しない
「ユウキさん!ユウキさん!?」
まさか死んだか…?そんな訳…
【天光輪廻】
ーーー毒と結界が一瞬で飛散する
ヒュドラ「は?何が起こった…?」
ユウキ「優勢からくる油断…だったか?」
ユウキ「そっくりそのまま返してやるよ!」
「え?何が起こったんだ?体軽く…」
ユウキ「ヒュドラ、これはお前の結界…だったモノだ」
ーーーユウキの手に光の束が顕れる
ユウキ「ムライさん」
「…?はい?」
ユウキ「今からこの光の束をヒュドラにぶつけるのでぶつけたらすぐに燃やしてください。」
ムライ「分かりました。」
ヒュドラ「おい、聞こえているぞ…」
ユウキ「聞こえてるから何なんだよ、お前は今から死ぬ、聞こえてるからってその事実が変わることは無い!」
ヒュドラ「生意気だ…」
ヒュドラ「喰らえ!【毒神の咎印】」
ユウキ「そんなのでやられる訳ないでしょ?【返光】
【燃えろ】
ヒュドラ「うぐぁぁぁぁ!!」
ーーーヒュドラがのたうち回る
ヒュドラ「この我が死ぬはずなど…!」
ユウキ「ない…だって?バカだな、お前は負ける運命にあったんだ!お前も俺もこの運命という歯車に組み込まれてるだけの奴隷だ!!朽ちたやつから止まっていく歯車…お前はもう朽ち果てている!だから死ぬんだぜ!」
ユウキ「土に還りな!」
ヒュドラ「炎の魔人も死んだと聞いた!2人も魔人が死んだとなれば!他の魔人も、神も黙っていないだろう…全員貴様らを狙って…」
ん?今神って…
ユウキ「黙れ…そんなやつら俺が返りうちにするぜ…安心して眠りな!」
ーーーヒュドラが塵となる
「ちょっと待て!今、神って…」
ユウキ「それについては、あなたを待っている"ハットリ・タロウ"が説明してくれるよ」
そうするとユウキさんは迷穂の邦へ案内してくれた
第十話~やっと入国!迷穂の邦!~
酒場のマスター「なあ、あんたずっと酒を呑んでるけど大丈夫か…?」
ハットリ「問題ありませんよ。人を待ってるところなので…」
酒場のマスター(先に呑み始めちゃって良いのかよ…)
ーーー一方そのころ
ユウキ「ところで、ムライさんが思いついたヒュドラを倒す方法ってなんだったの?」
「ああ、あれですか?僕も詳しくは覚えてないんですけど…」
ジュリ「さっきの事なのにもう覚えてないんですか?」
ユウキ「確実におじちゃんだな…」
ジュリ「その通りですね」
「後で覚えとけよ…」
…そういえば今回は緊急任務もなく、報酬も無かったな…いや、今回は明確に最高神から目的は提示されてたし、迷穂の邦にも入れるようになったからコレを緊急任務と報酬と考えるべきなのだろうか…
ジュリ「そういえばさっきからなんか体が変なんですよね…」
ユウキ「あー1番毒に充てられたのジュリさんだしね」
「ジュリさん大丈夫じゃないですよね…?」
ジュリ「いや、そんなことありません。ムライさんが解毒してくれたお陰で疲労感だけであまり気になることは…」
「なら良かったー」
ユウキ「あ、そろそろ着きますよ〜」
ーーー迷穂の邦
ユウキ「この先にあなたを待ってる人がいます」
「かなり待たせてそうなので急ぎましょう」
ーーー酒場到着
自称最高神「ん…?上から見てたけどハットリタロウと接触する気かな?少しマズいけどまあ良いでしょ…今の状態ならみんな返り討ちにできるし…」
ハットリ「あ、ユウキさん…と?」
「え!?」
ハットリ「あなたは…」
第11話~邂逅!もう1人の異界人!~
「ハットリ先生!?」
ハットリ「やっぱり予想通りムライ先生でしたか…」
ユウキ「なんだ、あなた達知り合いだったんですか?」
「モチのロンですよ」
ハットリ「我々はマブですから」
ジュリ「また、マブって…マブってなんだ?」
ジュリは考えるのをやめた。
ハットリ「一度2人で話したいのでユウキさんと、そちらの、」
ジュリ「あ、はいジュリです。」
ユウキ「ジュリさん、僕達は他の飲食店でご飯でも食べますか…」
ーーーナレーションー現在、同日の午後15時、あまり酒場にも人はいない!
酒場のマスター「そっちの方、ご注文は?」
「うーん」
何が良いんだ?味が分からん分には…ん?この葡萄酒ってワインかな…?
「じゃあクルノの葡萄酒で」
酒場のマスター「はいよ。お客さんセンスあるねぇ…隠れたウチの名作"クルノの葡萄酒"を頼むなんて…」
どうやら僕はセンスがあるらしかった
ーーームライ達の笑い声
ハットリ「ところで覚えてますか?」
「誰をですか?」
ハットリ「ソウタロウくんですよ。」
「あーあの学年の全先生に『先生、俺、数学めっちゃ得意だよ』って言って回った彼ですか…?」
ハットリ「そうそう、彼今先生になっていますよ」
「ええ???」
ハットリ「その報告聞いたときの俺も同じ反応しましたよしかも数学じゃなくて社会の先生になったらしいですよ」
「ええ????意味が分からん」
ハットリ「ですよね」
ハットリ「ところでこの世界に4回あった聖戦とこの世界のこと知っていますか?」
「いや、知らないです。」
ーーーハットリは語りだした
まず、聖戦からお話しましょう最初は神対巨人の典型的な神話の図だったんですが…巨人が"将軍"という上位存在に進化したんです。その将軍が"五魔人"というものを作ってですね…あなたが倒したヒュドラと4体いるそうです…聖戦…僕もよく分かりませんが最終的に神対人間対将軍対五魔人という図になったらしく、神はとある神の裏切りにより、前までの神、サワダと2柱神以外は封印され、将軍は全滅、魔人は封印され、人間が生き残ったそうです。今、五魔人と七宝世界の中心にいる、邪神クリタクが動き出してるそうです。
ハットリ「僕は元の世界に帰りたいんです。そんな中、夢の中で最高神を名乗るものからお伝えがありました」
ーーー『ムライタカノセという人物と一緒に五魔人を討伐し、世界を周りなさい、そうすればきっと元の世界に帰れるだろう』
ハットリ「と」
「最高神…?ハットリ先生ソイツってサ〇ンパスみたいで目の辺りにボヤがある、、、」
ハットリ「そうです。ムライ先生もアイツが夢に…?」
「はい」
夢というか精神世界だけど…
ハットリ「じゃあ、僕も旅の仲間にしてください。」
「全然良いですよ!一緒に元の世界に帰りましょう!!」
ハットリ「やったぜ!!」
「ということで一緒に旅をすることになったハットリ先生です」
ハットリ「よろしく」
ジュリ「よろしくです。」
エピローグ
ジュリ「ある噂を耳にしました残りの魔人が眠っているのは"知恵の国インテ""神の都神盟""奈落の邦ネイラム王国"だそうです。」
ハットリ「ならとりあえず1番近い知恵の国に行こうか」
「そうだね。」
ハットリ「では、ユウキさん、お世話になりました。」
ユウキ「うん!またいつでもおいで〜」
「今度会ったらお酒でも飲みましょう!」
ユウキ「そうだね〜なんかあったらいつでも呼んでね!必ず助けるから」
「ありがとうございます!」
こうして僕達は旅立った魔人を倒す旅に方針が定まった旅はしやすいからいいね。
~to be continued~
どうも、負けブタです。今回は迷穂の邦編お読みいただきありがとうございます。
因みにソウタロウ君のモデルは僕です。
裏話なんですが、ヒュドラの"終焉毒界"名前思いつかなくてChatGPTに聞いたらめちゃくちゃ沢山出してくれました。AIって凄いよね。