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詩歌集2

秋の扉




 真っ青な青空


 その下にも


 空と同じような真っ青な海が広がる


 空には


 真っ白くてまるでわたあめのような入道雲が


 もくもくと佇む


 火傷しそうなほどギラギラとした太陽が


 砂浜を熱す


 ここは、夏の部屋


 真っ白いワンピースを着て


 日焼けしないように


 しっかり日焼け止めを塗って


 麦わら帽子が風に飛ばされないように


 手で押さえながら


 私は


 水平線を見つめていた


 すると


 トントン


 と


 ドアをノックするような音がして


 その音の方を見ると


 そこには


 茶色のドアがあった


 ──ああそうか、もうここにはいられないんだ


 私はもう一度水平線を一瞥すると


 次の季節へ


 秋の部屋に行くために


 秋の扉を開いた




 扉の向こうから


 少し冷たい風を感じた


 秋の匂いがする




 秋の部屋に


 私は入った────





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― 新着の感想 ―
我々は宇宙と言う箱の中に閉じ込められている。 我々は魂として、あの世とこの世を行き来する。 それだけだろうか。 けれど、家と家の外のほんの少ししか知らない。 自分の本当なんて知らない。 自分の魂が何処…
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