老兵の足掻き
お久しぶりです。久々の投稿となります。2話まとめての投稿となります。また読んで頂けると幸いです。
フェード王国 東部 フォレスト川付近
「なんだ、あの泥人形は。。」
アーリア兵は困惑していた。
「落ち着け!足を狙って撃て!」
アーリア軍の士官が号令をかける。
銃弾がゴーレムの群れに向かって次々と飛んでいく、しかし銃弾は全て貫通して通用しなかった。ゴーレムは腕を振り下ろしてアーリア兵の顔面を包み込んだ。アーリア兵は手足をバタつかせて暫く暴れた後力無く倒れた。
「クソッタレ!これでも喰らいやがれ!」
パンツァーフォレストをゴーレムに向かって発射する。着弾してゴーレムの体が真っ二つになった。
「仕留めたか?いや、まだ動いているぞ!」
ゴーレムは近くの泥を媒体に再び形を取り戻した。
「ダメだ!火力が足りない!戦車隊前へ!歩兵連隊を下がらせろ!」
「了解!各車両前へ火力を集中させる中央の一体に集中砲火HE弾装填。撃て!」
ゴーレムは爆発と共に跡形も無く消え去った。
「ダメだな、そう長く持たない」
オーギュストはスモークグレネード前方に投げる。
「クソ!煙幕か……おい!前からゴーレム!」
アーリア兵がゴーレムに覆われて窒息する。
「術者は1人だ!探せ!」
そう叫んだ士官は喉笛を裂かれた。
「クソッタレ何処だ!クソー」
混乱した下士官が機関銃を撃ちまくる 。
「ぐぁっ!」敵はフレンドリーファイアを誘発して混乱している。
オーギュストは仕込み刀とモーゼルC96を使い時に魔法を織り交ぜながら応戦していた。
「煙を絶やしたら死ぬなこれは。」
「いたぞ!あのジジイだ!」
オーギュストはC96で射撃した。
「クソジジイ!死ねぇ!」
アーリア兵は反撃をする。stg44の直撃を受けてしまう。
オーギュストは倒れ込みながら指から光を放つ。
アーリア兵の眉間を撃ち抜き刺し違えるように倒れた。
「ここまでか、老後の平穏な暮らしを邪魔しおってからに。」
恨み言を言いつつ迫り来る死を感じていた。
ふと周りを見ると突然アーリア兵が後退していく。味方が撤退した方から砲撃音と銃声が聞こえた。
「中尉殿どうします?あれドイツ軍ですかね?」
イギリス軍機構偵察連隊のクロムウェル巡航戦車のドライバースパイク軍曹は車長のフレミング中尉に訊ねた。
「おそらくな、撤退してくる部隊は友軍か?」
撤退してくる部隊は見覚えのない部隊であった。その中の士官らしき男が両手を上げて近づいて来た。フレミング中尉は拳銃を構えて砲塔の上から質問した。
「貴官はどこの部隊だ?ここはどこだ。」
「英国陸軍コマンド部隊のジャックチャーチル中佐だ。」
「ハッ!失礼しました中佐。敵はドイツ軍でありますか。」
「正確に言うと違うがファシストに違いはない。あいつらを蹴散らして塹壕にいる老人を救出して欲しい。」
「クロムウェル巡航戦車が4両か。部隊を再編する!アーネルネ!1個小隊は借りてくぞ!魔道士と負傷兵と残りの部隊を指揮して撤退してくれ!」
「了解した!衛生兵を1人そっちにつけるいいな!」
アーネルネが応答して部隊は速やかに再編されて二手に別れた。
戦車に随伴する者とデサントする者でフォレスト川に向かう。
「各車両チャーチル中佐の指揮下に入る。目標は前方のフォレスト川にいるドイツ軍。各車並列に走行し射撃を開始!」
6ポンド砲が一斉に火を吹いた。
「死に損なったか。。」オーギュストは呟いた。
塹壕にチャーチル中佐と衛生兵が飛び込んできた。
「よぉし、まだ生きてるな衛生兵!」
衛生兵が止血などの応急処置を行う。
オーギュストを担ぎ上げて塹壕から出す。
担架に乗せて急いで引き上げる。
クロムウェルの砲撃は続いていた。
「中佐そろそろ我々も弾切れです。」
「了解した!全車両撤退!」
砲塔を後ろに向け制圧射撃をしつつ歩兵含め全員フォレスト川から撤退した。
アーリア軍はかなりの損害を出しつつもフォレスト川を制圧橋頭堡を確保したのだった。




