絶世の美女が膝枕で耳かきをしてくれるというお宿。
どこのお宿か知らないが、、、?
噂で聞いた、【絶世の美女が膝枕で耳かきをしてくれるというお宿。】
本当にそんな場所があるのか、、、!?
行きたい! どうしても行きたいんだ、、、!!!
だって! 理想の女性の色白でふわふわの膝枕で耳かきをしてくれるなんて~
まるで!? 夢のようなお話じゃないか~!!!
そこは! 竜宮城なのか、、、?
それとも、素敵な美女のアリスの国なのか、、、?
『なんなんだよ! 行きてえ~~~~~~~~~~えええ!!!』
ヤバい!? 交通量の多い道端でこんな事を、大きな声で言ってしまった、、、!
*
あまりにも、大きな声で言ったもんだから~!
若い女の子たちが、俺をチラチラ見ながら、こんな事を言っているんだ、、、!
『あの男性、頭おかしくなったんじゃないの、、、?』
『どこに、行きたいって、、、?、、、』
『大声で! 何言ってるのかな、、、?』
・・・俺は、そんな声が聞こえて、、、。
どうしようもなく、恥ずかしくなり逃げるようにその場を去っていったんだ。
▼
俺は、その話をしてくれた! 俺の親友の海利にこう言ったんだよ、、、!
『あんなところで! そういう話したら、、、? 大きな声で、つい言っち
ゃうだろうが、、、!』
『なんで! オレに怒るんだよ!』
『・・・まあな!』
『それより、曹! マジで!? そこに行かないか、、、?』
『えぇ!? でもさ~場所も分からないんだろう、、、?』
『いや? それがな! 有力な情報をオレは握ってんだよ!』
『マジか!? 海利!』
『あぁ! じゃ~行くか、曹!』
『望むところだ~!』
▽
数日後、、、。
『じゃ~行くか!』
『あぁ!』
俺と海利は、その噂のお宿であろう、、、場所に向かっていた、、、!
【絶世の美女が膝枕で耳かきをしてくれるというお宿。】
・・・あぁ~待ち遠しい!
綺麗なお姉さんの太ももの上に頭をのせて、耳かきをしてほしい!
柔らかそうな色白でムニムニの膝枕で、見上げると、、、?
なんて! 美しい綺麗な女性が、俺の耳を耳かきでカキカキしている!
想像しただけで、、、。
鼻血が出そうなぐらい! 興奮するじゃないかーーーーーー!!!
男なら、、、?
夢のような場所に違いない、、、!!!
俺と海利は、夜行バスに乗り、そこから田舎のバスに乗り換えて、、、。
俺たちは、胸を膨らませながら夢のお宿を目指していたんだ、、、!
横を見ると、、、?
想像し過ぎて、、、既に鼻血が出ている海利、、、!?
『おい! 想像し過ぎなんだよ! 鼻血が出るのが早いんだよ~!』
『・・・仕方がないだろう! 考えただけで、、、興奮するんだから!!!』
『気持ちは分かるが、本当に俺たちが行きたいお宿なのか? 確かめるまでは
気が緩められん!』
『・・・急に、“武士”かよ!』
『噂のあのお宿ならいいんだが、、、!』
『そうだな!』
『あと、、、? どれぐらいで着くんだ?』
『・・・1時間ぐらいかな?』
『あと少しだな~!』
『あぁ!』
*
この会話の後、、、俺と海利はぐっすり眠ってしまったんだ...。
まさか!? 本当に、あの噂のお宿に着くなって、思ってもみなかった...。
『お客様~終点の【絶世の美女がいるお宿。】に着きましたよ~』
『えぇ!? マジで!?』
『本当に着いたんだ、、、?』
バスには、、、?
俺と海利しか終点まで乗っていなかったみたいで、、、!
『お二人様ですか? おいでやす~絶世の美女がいるお宿でございます~!』
『・・・綺麗なお姉さんだな~!』
『あら~お兄さーん! そんなに褒めないでくれますか~!』
『いやいや? 本当に、お綺麗ですよ~!』
『こちらの、お兄さーんも。褒め上手なのねぇ~ さあさあ~お宿へどうぞ!』
*
大きな看板に、【絶世の美女がいるお宿。】と書いてあった。
立派な、お宿。
中に入ると、、、?
綺麗な和室に、綺麗な品のある女性がたくさんいる、、、!!!
『俺たちが泊る間は、、、? 『後ろ美人』と書かれている間だった。
『PM19時までは、、、自由行動でお願いします。19時から夕食になり
ますので、必ずこのお部屋に戻ってきてくださいねぇ~!』
『はい!』
『・・・あぁ! あのう、ココのお宿に綺麗なお姉さんが膝枕で耳かきを
してくれるような事を聞いたんですけど、、、?』
『もちろん、ありますよ~! それが、お目当てで来たんじゃないんですか?』
『はい!』
『夕食を食べてからの、お楽しみと言う事で、、、!』
『分かりました。』
『・・・では、ごゆっくり。』
『ありがとうございます!』
▽
俺と海利は、顔を見合わせて、、、!
喜んだんだ、、、!
『やったぜ~い!』
『噂のあのお宿だ! 間違いない!!!』
『オレ今日、眠れるかな、、、?』
『俺は寝れないと思うぜ~!』
『あははははッ~~~~~』
『やったで~~~うわっーーーーーぷーーーーー!!!』
*
俺と海利は、相当浮かれていたんだ、、、!
夕食の19時になると、、、?
俺たちを、最初に出迎えてくれたお姉さんが呼びに来てくれたんだ、、、!
『夕食の準備が出来ましたので、私に着いてきてください!』
『・・・はい!』
その部屋に着くと、、、?
大広間に、綺麗なお姉さんたちがいっぱい、、、!
『マジで!? 嘘だろう?』
『俺たち二人の為に、こんなに綺麗な女性が、 こんなにも、、、!?』
『さあさあ~今日は、飲んで~騒いで~盛り上がりましょ~』
『夕食を食べた後は、、、耳かきタイムですよ~』
『食べよう~食べよう~』
『飲んで~のんで~飲んで~のんで~』
美味しい料理に、美味しいお酒、綺麗な女性が30人はいるだろう、、、!
いや~ 最高だった~!
『さあさあ~耳かきタイムのお時間ですよ~ どの子がいいですか?』
『俺は、ゆらさんでお願いします!』
『オレは、みそのさんで、、、!』
『はいはい~じゃ~私の膝の上に頭を置いて~』
『海利くんも、わたしの膝の上に頭をおいてね!』
『・・・海利、鼻血が出てるぞ!』
『うそ! ティッシュ~ティッシュ~』
・・・こうして! 夢の時間が過ぎていった、、、。
▼
次の日の朝、、、。
『昨日は、ありがとうございました。』
『また来てね~!』
『いや~最高でした!』
『あら? 曹くん、可愛いわねぇ~!』
『いや~また来ます!』
『絶世の美女がいるお宿へ! またおこしやす~』
『はい!』
『また、絶対に来ます!』
*
夢のような時間が終わったんだ、、、。
俺と海利が家に帰っている最中、、、。
俺たちは、何処に行っていたのか、、、?
すっかり、忘れていたんだ、、、!
『なあ、曹! オレたち、何処に行ってたんだっけ、、、?』
『・・・俺も思い出せないんだよ! ただ、凄くいいところだったってこと
だけは、覚えているよ!』
『・・・それ! オレも!』
最後までお読みいただきありがとうございます。