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第5話 太平洋の中心で哀とかを叫んでみたい

「私に刃向かうって事だな?」


前回までのあらすじ。元ヤンキレる。あらすじ終わり。


「いや、その、羞恥心とか色々ぬごっぱぁ!?」


「少年!?」


元ヤンのどぎついボディブローが鳩尾に。仲間のはずのホモ野郎もすごくドン引きしている。


「この……クソアマ! 俺の漢に手を出す奴は例え仲間でも母親でもにぎゃならわぁ!?」


「色々と残念だなお前!」


寝言を言った瞬間に弾丸パンチで堕とされる光景はとてもシュールだった。


「あぁ、始まってしまいましたか。では残り少ない人生を無駄にしないように大切に、絶望しながら楽しんでいってください」


「ははははははははははははは…………」


怪しい言葉を残して、アカネと名乗った女が部屋から退出する。元ヤンは壊れたオルゴールのように「は」を連呼する。地獄のような空間だ。


「くっ……。少年! この状況はマズい! 今から俺が打開策を享受してやるから、俺の言う通りに行動しろ!」


「なんか良くわかんないけど助かるなら助けて!」


ホモのありがたい打開策。1 窓を割る 2 海に飛び込む 3 泳いで逃げる


「……よっし! なぜか部屋の片隅にあった釘バットで窓を割ることには成功した! まずは手本として飛び込んでみてくれ!」


「は? 死ぬじゃん。何言ってんの?」


なぜか部屋の片隅にあった釘バットをホモに投げつけて平穏を取り戻す。……仕方ない。どうやら腹をくくるしかなさそうだ。


「さらば地獄I! 初めまして地獄II! どうか命だけは見逃してくれ!」


ざばーんと大きな音を立てて海に飛び込む。そして、とても重要なことを思い出す。


「あ、俺泳げないんだった」


一月の海はそりゃもう寒い。そのまま気を失う。多分死んだ。





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