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第3話 ノン気の高校生が誘拐されたけど質問ある?

女は、怖い。

「天使の世界ですかね……」

天使?


「じゃあ……、さっきのホモの二人組も天使?」

「モチのロンです」

えっと……。

「へえー、そーなんだー。 じゃ、僕は用事あるんでこの辺で……」

「まあ、待って下さい」

あれだ、コレはやばいヤツだ。

脳内がお花畑の人なんだ。


「考えてもみて下さい」

「と、いいますと?」

「さっきの二人組に羽があったのは見えましたよね?」

見間違いだと、思ってたのにい!


「きっと彼らは、ホモの化身なんですよ」

「違います。天使です」

「天使って、何? 本気で言ってるんですか?」

「本気です。ちなみに私の名前は、……アカネです」

「あ、僕の名前は宮城です」

「別に、聞いてませんが?」

「そうですか」

「そうなんです」

何が天使だ。

悪魔そのものじゃないか。


「とりあえず、あなたには付いてきてもらわなければなりません」

「絶対、嫌です」

「じゃあ……」

「じゃあ?」

彼女は、笑いながら言った。


「腹パン、ですね☆」

「はあ!?」

アニメとかでよくあるけど、アレ死ぬんじゃね?

「せーのっ……」

「待って、待って! 構えないで! それ、スゲー怖いから!」

「で?」

「えっと、何でもしますから、命だけは!」


「じゃあ、腹パンさせて下さい」

「何で!?」

詰んでんじゃねぇか!

「冗談です、冗談。ちょっとしたえんじぇりあんじょーくです」

「もうやめて。私のライフは0よ?」

「まあ、そう言わずに。私に付いてくれば万事おーけーです」

どうしよう、どうしよう。

こんな危ない人について行ったら、絶対ロクな事にならない。


「で、どうするんですか?」

「はい、決めました……」

「よろしい。じゃあ、あちらに車があるので……」


「さようなら☆」

逃げるが勝ち、逃げれば勝ち。


「……で、結局締め技で気絶させたんですか?」

「だって、逃げるし」

「コイツ……。本当にかわいい顔してんなぁ……」

「黙りなさいホモ野郎。殺しますよ?」

「すいません」





……ただいま、輸送中……

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