第2話 よく知らない少女に、主人公の主人公が踏まれてててワロタ
その少女は、ドのSっ娘であり、よく分からない書類を押しつけてきて!?
「月に変わってお仕○きよ!」
「や、やめろぉ……」
謎の少女は、何のためらいもなく弾をガチホモにぶち込んだ。
「ぐっ、ぐおぉ……」
「村上さあぁん!!! う、うわあぁぁん!! 死ぬな! 死ぬなよ!」
「俺、は……。お前の腕の中で死ねるなら……、か、ま、わ、な」
「エアガンですが、何か?」
連射する彼女の目が、とても輝いて見えたのは気のせいだろう、たぶん。
「あ、助けてくれてありがとうございます」
「いえ、こちらも毎度の事ですから」
「ま、毎度……?」
なんだこいつら。ガチホモの二人組も怪しいけど、この少女も普通に怪しい。
「よ、吉田……。俺ら、生まれ変わっても、また愛し合えるかな……?」
「当たり前だろ! 俺らの仲は、ってグフッ……」
「エアガンだっつってんだろ……? それとも、お前のきんのたまに鉄の鉛玉ぶちこんでやろうか?」
やはり、彼女は笑っていた。やはり、ドのSっ娘なのか。
そんなことを思っていると、自分の足も踏まれていることに気づいた。
「あ、あの……痛いんですけど???」
「き、気持ちいい……」
Why?
「あなた、やはりMの才能があります。」
なんだ、Mの才能って。
「そうですね。アハハ」
とりあえず、笑い流す。
「お持ち帰りはOKですか?」
「NOthankyouで、お願いします」
「まあ、この件は後で真剣に話し合うとして……」
勘弁して下さい。
「とりあえず、私はあなたを助けました。」
「ありがとうございます」
「助けた人は、見返りを求める権利があると思います」
「下心見え見えですけどね」
「というわけで、この書類にサインして下さい」
「書類?」
《私は、ノエル・ワールドに同行することを許可します。》
《ついでに、汚い豚になります。》
何コレ?
「あ、さわりましたね? さわったということは、指紋が付いてます」
「え、え?」
「コレはサインですよね?」
「違います」
「ということは、許可したと受け取ってよろしいでしょうか?」
「よろしくございません」
「ちなみに、あなたのナニは汚いですか?」
「えぇ!? 別にき、汚くはないんじゃないんですかねぇ??」
「じゃあ、キレイなんですか?」
「いや、キレイというわけでも……」
「じゃあ、汚いですよね?」
「えー……」
「ですよね?」
「……はい、汚いです」
「よろしい」
なにがよろしいのか。
「……このノエルワールドって、何ですか?」
「いうならば……」
彼女はまた、怪しげな目つきでそう言った。
「天使の世界ですかね……」
天使?