表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/64

Act.08「Carnival」#9

本日二話目です。




 確かに、これは無様な姿だなと、俺も納得した。

 傷付いた少女を前にして、ただただ泣き叫ぶだけの情けない男。

 これが俺自身だとは、認めたくも無かった。

 わんわんと大声で泣き叫ぶ様子は、まるで駄々を捏ねる赤ん坊のようでもあった。

 彼女を切り裂いた犯人をその目で見据える。


「何故だ、何故彼女を殺した!」


「そいつが裏切り者だからだ」


「認められるか、そんな理由!」


「貴様がそれを言えた義理か! 俺に呪いをかけた貴様が!

 貴様さえいなければ、そこの女が死ぬことは無かったんだろうが! 全ては貴様のせいだ」


「俺の……せい……?」


 そして、俺はまた叫んでいた。

 泣き叫んでも誰も助けは来ないと言うのに、よく喚くものだと逆に感心してしまう。

 俺の中にこのような脆さがあったとは……正直、拍子抜けしてしまう。

 こんな感性、俺には不要なものだろうに。


「お前を、お前を殺してやる! 何十回も、何百回も! その呪いとやらがお前を焼き尽くすまで、お前を俺が殺してやる!」


 状況も弁えずに感情だけで突っ走っている。

 口だけ勢いがあっても何も成せないと言うのに。

 だが、あの姿は遠い昔の俺の姿なのだと思うと、情けないと思いつつも切り捨てられないのが、俺と言う人間なのだろうと思う。


「ならば、やってみろよ」


「が……ぁがぁ……!?」


 刀の先端を胸に突き刺される。

 本当に無様だ。 みっともない。

 やれやれ、本当にコイツは何のためにここに居るのか分からないな。

 挙句、自分が招いたこの状況に本気で絶望しているのだから。

 その表情の酷さと言ったら、筆舌に尽くしがたいな。


 ……仕方がない、成り行きを見ているだけのつもりだったが、俺が手を貸してやろう。




 俺の胸を激痛が焦がしていた。

 負傷によるものじゃない、身を焦がす程の激しい感情の昂ぶりが、怒りが、俺を内側から燃え上がらせていた。

 俺自身の不甲斐無さと、俺の前に立ち塞がる奴の傲慢さと、こんな世界を作り上げた奴らに対する怒りだ。


「≪スマッシュ≫」


 俺は手にしていた杖で奴を激しく殴打する。

 発動したスキルが勢いよく奴を弾き飛ばし、俺の体に刀を差したまま奴は瓦礫の中へと突っ込んでいった。

 はは、優位に立ったところで胡坐を掻いているからだ!

 ザマァないな。


「き、貴様……致命傷の筈だ! 何故生きている!」


 奴のいう事にも一理ある。

 俺は少しの痛みを感じながら、胸に刺さった刀を引き抜いて状態を確認する。

 心臓の鼓動は感じられないが、それはアバターだから当然だ。

 傷口には血の一滴も残ってはいない。

 そもそも、この世界には厳密には血なんて存在しない。

 あるのはダメージエフェクトと言う名の情報記号だけだ。

 俺が奴から受けたダメージは既に回復しているのだから、そういった情報も何もなかった時に戻るのは当然だろう。


「……無傷!? ば、馬鹿な! 確かに手応えがあったはずだ!」


「現に生きてるんだ……現実を直視しろよ、な?」


 俺は狼狽える奴に優しく諭してやる。

 理屈は至極単純だ。

 奴が俺の胸を貫いた時に、奴はミスを犯していたのだ。

 俺のローブの下、ジャケットの内側の胸ポケットに仕舞いこんでいた小瓶。

 奴はそれごと俺を貫いてしまっていた。

 割れた小瓶はナンシーが「きっとあなたに必要になります」と言って、あの日、俺に託してくれた自作の『完全版エリ・クシール薬』だ。

 ポーション類の多くは割って振りかけても効果を発揮する。

 瀕死だった俺の体は、 『完全版エリ・クシール薬』の効果によって飛躍的に身体能力が底上げされ、虫の息だったHPも、連戦で疲弊していたMPも、全てを最高のコンディションにまで仕上げていたのだ。

 胸を貫かれながらも死ななかったのは、あまりにも俺の元のHPが低過ぎたので余剰の回復効果が継続的に受けているダメージを瞬時に回復していたのだろう。

 放置しておけば死んでいたとは思うので、早めに引き抜いて置いたのは正解だろうな。

 まぁ、それを奴に説明してやる義理は無いが。

 マギエルと言う種族からは考えられないほどの……いや、多分全てのステータスが特化した種族のそれすらも遥かに凌駕する次元まで引き上げられているのだろう。

 経験したことも無い感触が、全身に漲っているのを感じた。

 俺は試しに奴に向けて跳躍して見せる。

 ぐんと世界がぶれた次の瞬間には、目標にした奴がすぐ目の前に居た。


「≪スマッシュ≫」


 ひとまず、適当に杖で殴っておく。

 別の瓦礫の山に埋もれるようにめり込み、奴は初めて苦悶の表情を見せる。

 ボルドーやアカツキたちの決死の攻撃は無駄じゃなかったようだ。

 だが、俺の内に燃え上がる怒りはこんなものじゃ収まりが効かない。


「何だこれは……こんなことが……許されるとでも……こんな、茶番など……」


「お前が自分で言っていたじゃないか、これは茶番だと」


「ぐ、ぐぞぉぉぉぉお! 貴様ぁああああああああああ!」


 俺の挑発に激昂した奴が襲い掛かってくる。

 その拳を一足飛びに躱し、俺は杖を正面に構える。


「ッ! 無駄だ、詠唱の隙など与えぬ!」


 そう言って奴は切り返して俺との間合いを詰めて拳打を乱舞させる。

 それらの全てを交わし、受け流し、杖で弾いて捌く。

 こちらにダメージは殆ど無いが、確かに詠唱するには面倒な状況だ。

 血が上った状態でも、雑魚モンスター相手とは全く手応えが違う。


「奥義≪沈黙の鍵≫起動」


 戦闘しながらの詠唱は難しいと判断し、俺は詠唱を『捨てる』ことにした。


「≪飛びかかれ≫≪火矢ファン・ボウ≫!」


「ぐぉぉおっ!?」


 杖の先端に生まれた火球が肉薄していた奴に飛びついて燃え上がらせる。

 驚きはしてもダメージはあまりないように見えるのは、やはりコイツには炎の威力が低いと考えるべきか。

 俺の怒りを宿した業火で消し炭一つ残さず灰にしてやろうかと思ったのだが……どうやらそれは難しいようだな、忌々しい奴だ。


「……呪文の詠唱をしないで魔法を発動する、どこまでも貴様は小賢しいな!」


「お褒めに預かり光栄だよ」


「抜かせ!」


「≪ただ流るるが儘に≫≪水弾ヴィーダ≫!」


「ガパァッ!?」


 今度は物理的な作用を持つこともあり、魔法の勢いで奴は姿勢を大きく崩した。

 そこをすかさず杖で強打する。


「≪スマッシュインパクト≫!」


「ゲハァッ!」


 距離を取った今のうちに、杖に魔力を注ぎ込んで次の魔法を放つ準備をする。

 無数に煌めく魔法の光が、流星の如く奴に降り注いでいく。

 魔力聖杯の効果によって俺のMPの底は全く見えない。

 魔法を使う端からMPが回復し全快に達している。

 小手調べのジャブを繰り出すように、俺は魔法の雨を奴に注ぎ続けた。

 いくら強靭な肉体を持っていても、これだけの数の魔法を撃ちこまれれば耐えきれないようだ。

 見る見るうちに奴の体が無残な形へと変形していく。


「≪我が力を糧として、ここにその片鱗を顕現せしめん≫≪魔獣の咆哮ラドゥ・ダ・ルウラ≫!」


「グォォォォォオオ!」


 風の魔獣がその牙を炭化した肌に突き立てる。

 べきべきと破砕音を響かせながら、奴はその身を砕かれていく。

 もっと、もっとだ! もっと奴を痛めつけろ!

 奴は俺の大切な人に何をしてくれた? それを何倍にもして返してやらねばなるまい!

 我が怒りの深さは、こんなものではないのだから!

 奴を醜く爛れさせる程度では収まるはずがない、もっと、地獄を見せてやらねばならない!


「な、何故……どうしてそれ程の力を……」


 手品の秘密は俺の開発した奥義だ。

 奥義の名は『沈黙の鍵』で、魔力効率化などの魔法系パッシブスキルをベースに改造スキルポイントを振っていったら完成したユニークスキルだ。

 それぞれの呪文に要求される詠唱文を好きなだけ短縮して魔法を使用することが可能になる。

 使用中は最大MPが大幅に減少するし、魔力の供給速度自体も変わらないので使用できる魔法や、魔法の出力に幾らかの制限がかかるが、殆どの魔法を呪文名だけで発動させることが可能になるというのは大きなアドバンテージだ。

 もちろん、デメリットも多いのだが、今の状況ではそんなことを気にする必要はない。

 あえて詠唱文の最後一節ないし二節を口にしているのは、あくまで魔力の供給時間を設ける為だったのだが……どうやら、過剰なまでの威力を発揮している。

 おそらくは『完全版エリ・クシール薬』の効果によるステータスの上昇が影響しているようだ。

 通常時に全文を詠唱しているのと変わらない……もしかしたら、それすらも凌ぐほどの威力を発揮していた。

 俺の怒りに呼応するように、杖も力強く魔力の光を宿していた。


「それ程の力を持ちながら、貴様は、貴様は……!!」


 恨み節を述べ続ける奴に最大の一撃を叩き込むべく俺は杖を構えた。

 奴の戯言に付き合ってやる義理は無い。

 とんでもない大罪を奴は犯してしまった、その報いを受けねばならない。

 俺のナンシーを殺そうとした罪は万死に値する。

 もう二度と、俺の前で彼女を殺させやしないと俺は誓ったのだ!

 俺が習得している中で最大の威力を持つ魔法を解き放つ。

 胸中に渦巻く怒りを注ぎ込むようにして、俺は魔法を詠唱した。


「≪我らの前に立ち塞がりし、この世の全ての存在に、等しく滅びを与えん≫」


「グ、グゥッ……ジィィィィィィィンッッッッ!! 貴様ハァァァァ、俺ノォォォォォォッッッ!」


「≪焼払暁星リィ・ヴァ・ディーン≫!」


 星の輝きすらも飲み込む光が、俺の体に宿った力を全て飲み込もうと貪欲に喰らい付いてきた。

 その渇きに応える様に、俺はありったけの魔力を注ぎ込む。

 杖が白熱し、その高すぎる威力に耐えきれず砕け散り始めた。

 光の奔流が揺らぎ、魔力によって生み出された力が霧散しようとしてしまう。


――まだだ! まだ崩れるな!


 俺は全力で魔力を注ぎ続けながら、魔力が解けない様に意識を縛る。

 意思を籠めた所でどうとなるわけではないかもしれないが、あと一時、あと一瞬でも長くこの魔法を維持する必要があると感じていた。

 奴はまだ、この中で生きている。

 そう直感していたからだ。

 光の奔流が収まった時……そこには奴の姿があった。

 全身がすり減り、人の形すらも保てていないような状態でありながらも、奴はその場で荒ぶる破滅の魔力を全て耐えきったのだ。

 この攻撃を耐えきるようなら、確かに普通の冒険者では束になってもどうやっても勝てなかっただろうなと、今更ながらに思ってしまう。

 チート級のアイテムを使い、数千を超える魔物の群れを瞬時に蒸発させる上級魔法をもってしても、コイツを討ち果たすことが出来なかったのだ。

 恐るべきステータス……いや、執念とでも言うべきか。

 そんな姿になりながらも、奴の目はまだ死んでいなかった。

 強い意思を宿したその目は、弱々しく明滅しながらも俺を見据えていた。


「……ジ……ン……何故……お前は……」


 奴は縋る様に虚空に手を伸ばす。


「……俺たちを……み……す……」


 絞り出した声は擦れて、荒ぶ風の中に掻き消されて聞き取れなかった。

 それでも、俺はそれを見届ける必要があるのだろうと、そう思いながら眺めていた。

 目から血の涙を溢れさせ、奴は最後の力を振り絞った。

 しかし、その拳が俺に届くことはない。

 俺は奴の最後を見届ける。


「……す……えた……はずだ……貴様なら……」


 それだけを言い残し、奴はその場で砕け散った。

 両手を空に掲げ、誰かに祈る様に、縋る様に、求める様に……思いを届ける様にして、こと切れていた。

 その様子を見て、俺の中で激しく渦巻いていた黒い炎も落ち着きを見せた。

 まだ燻るような熱を感じるが、それは些細なことだろう。

 俺は自分のステータスを確認する。

 HPは完全な状態だが、MPは八割を消耗していた。

 やはり俺の習得した上級魔法≪焼払暁星リィ・ヴァ・ディーン≫は燃費が激しいようだ。

 魔力を消費した分だけ威力が無尽蔵に上がる魔法……だったりするのだろうか。

 決着を付けられるとき以外は、まともに運用できる気がしないな。

 杖が途中で砕けていなければ、MPを根こそぎ持っていかれていたかもしれない。


 ひとまず、今は俺にMPが少しでも残っていることに感謝しつつ、彼女の様子を確認するべきだと思ったのだ。

 急いで駆け寄り、彼女を抱きかかえて様子を見る。

 まだ息はあるようだ。

 血塗れの彼女は青い顔をしながら、弱々しくも呼吸をしていた。

 このままでは長くはもたないかもしれないが、ここはファンタジーの世界だ。

 俺は治癒魔法を使って彼女の傷を癒すことにした。

 しかし、魔法が発動しない……何故だ!?


「ジ……ン……」


 口から血の泡を吹きながら俺に語り掛けてくる彼女の痛々しさに、俺は気が気では無い。


「ナンシー! すぐに、手当をするから! 喋らないで!」


 何度も魔法を発動しようとするが、一切効果が出ない。

 さっきまで問題なかったじゃないか!

 もしかしたら『沈黙の鍵』の効果が切れたのかもしれないと、詠唱文を全文読み上げてみるが全く魔法が発動する素振りは無かった。


「何故だ! どうして!」


 このまま、また俺は何もできないまま、彼女が死にゆくのを見守るしかないと言うのか!?

 あの時と同じように! 俺はまた繰り返すのか……!


「ジ……ン……」


 弱々しく差し出される彼女の手が、そっと俺の両頬に触れる。

 それだけで、俺の心を焼き焦がしていた炎が収まった。

 ぱくぱくと動く口許は上手く言葉を形にできないようで、もどかしさが募る。


「ナンシー、何を言いたいんだ」


 俺は聞き取ろうと彼女に顔を近づけ……ぐいっと力を込めた彼女の手が、今にも命の灯が消えそうな彼女が生み出したとは思えない程の力強さで俺の顔を引き寄せた。


 そっと触れあった唇からは、壊れそうな柔らかさと、鉄の味がした。


「……やっぱり、私の事……忘れてくだ……さいね……約束ですよ……」


 俺の手の中で光の粒子となって溶けていく彼女を、俺はただ見送るしかなかった。

 小さな唇に悪戯な笑みを浮かべて、彼女は満足そうに消えていった。

 遠くで響く厳かなファンファーレがやけに耳について嫌な気分を加速させる。

 何でそんな祝福された様な音を聞かされなければならないのか。

 誰にともなく悪態をつきながら、俺は空っぽの心を抱えて空を見上げていた。

 気が付けば長いグランドクエストの攻略を終えていたようだ。


『クローズドβテスト タスクオールコンプリート!』

『グランドクエスト・怒りの日 完全攻略達成!』

『コングラチュレーション!』




――そして、俺の意識が遠退いていく。

――さらさらと、砂の音が耳元で木霊していた。

――自分自身が果てしない砂漠に揺蕩う、砂塵の一つになるようなそんな気がして怖いと思った。

――でも、そんな不安や恐怖も砂の流れに溶けて消えるのだ。

――全てが無かったことだと言われるような気がして、堪らなく怖くなったのだ。




「――ようこそ、お目覚めかな?」


 ……ここは、どこだ?


「漂泊の砂浜だよ、漂白と言っても過言じゃない」


 ひょうはく? おれは、ここでなにを……


「何もしてないよ、今は、まだ」


 なにもしていない。

 おれは、なにもしていない?


「そこに引っ掛かっちゃう? うーん、難しいというか、面倒な性格をしているね、君は」


 ……すまない。


「いやいや、謝れるなら問題ない。

 むしろ、そういう素直な態度や、ありふれたことを疑問に思える直感は大事だと思うよ」


 ありがとう。


「うんうん、気にしなくていいよ。

 それにしても……いやぁ、驚いたね、驚かされたね、腰が抜けるかと思ったよ!」


 ?


「まぁ、分からなくても問題は無いよ。

 想定外というか、準備していなかったと言うか……僕もここまでとは思っていなかった」


 ?


「まぁ、手短に言えば、君がとても頑張ったってことさ」


 頑張った。


「うん、頑張るのはいいことだよ!

 さてさて、本題に入ろうか」


 本題?


「君の腕を見込んで頼みたいことがある」


 ……何?


「……なかなか、覚醒が早いみたいだね。

 さくさくと行こうか」


 分かった。


「まず、君の腕を見込んで頼みたいことがあるので引き受けてほしいんだけど」


 分かった。


「……本当に分かってる?」


 大丈夫だと思う。


「思い切りがいいのは良いけどね! まぁ、承諾してくれるなら細かい話は飛ばしちゃおうか」


 人の願いを聞くのは、嫌いじゃない。


「そういう思いやりの心、大事だよね」


 約束も、大事だ。


「そうだね、約束ってのは守る為にある。 契約だ」


 契約。


「君と僕も契約によって結ばれる」


 分かった。


「僕は――――――――――の代わりに、君に――――――――――をしてもらう」


 分かった。


「やり方は自由だから、君が思う存分やりたいようにやってくれて構わない」


 分かった、頑張る。


「では、あの扉が見えるかい?」


 ……どこ?


「あれだよあれ! あー、そっちじゃなくて、こっちでもなくて……そう、そこ!

 違う、違う! 戻って……そう、そこだ!」


 見えた。


「あの扉を潜れば、君は自由だ。 あとは君の頑張り次第さ」


 分かった。

 約束は、果たされるんだろうな?


「当然、だって僕は神様だぜ? 約束は必ず守るさ」


 ……頼んだ。


「あぁ、頼まれたよ。 では、達者でね」


 あぁ。


「楽しみにしてるよ、君の紡ぐ物語を――」



――クローズドβテスト編 終了――

色々と省いたり、ちょっと最後駆け足だったりしましたが、ようやく本編の前日譚を掻き終えられました。

一人称視点で全てやってしまおうと思ったことが、最大のミスだと思います。

おかげで分かりにくい表現が多々あったと思います。


その分のリベンジは本編でやっていきたいと思います。

よろしければお付き合いください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ