Act.08「Carnival」#3
一挙二話掲載。
こちらは二話目です。
全力で駆け抜けても北門まで二十分弱は掛かる。
その間に戦況が大きく動いている可能性もあったが、そこは腐っても廃人とその予備軍の集まりだから何とかするだろうという思惑があった。
戦線をなるべく町に近づけないように押し上げて置いたことも功を奏したのだろう。
俺が門に辿り着いた時には、まだそいつはここまでは辿り着いていなかった。
「……にしても、デカイなこれは……」
距離にして一キロほどはあるだろうか。
山が動いていた。
いや、それは大袈裟な表現だとは分かっている。
あれは精々数十メートルといったところだろう。
だが、それのどこに違いがあるだろうか?
現に、人も魔物もその巨体の前では等しくゴミの様な大きさなのだから。
巨像。
まさにそうとしか表現できない巨大な岩石の塊が動いていたのだから。
俺は見る見るうちに近づいてくる巨像へ向かって駆けよる。
その間にも様々な魔法が岩塊の表面で爆ぜるが、大してダメージを与えられていないようだ。
後方で待機していた部隊に駆け寄り、戦況を確かめる。
「ボルドーに言われて援護に来た、状況はどうなってる?」
「は、はい! 掃討作戦はほぼ完了していますが、あの巨像の進行が止められなくて……積極的に攻撃してくるわけじゃないんですが、あの巨体なのでみんな攻めあぐねているんです!」
ヒーラーっぽい女の子が必死に説明してくる。
ぐんぐんと近づいてくる影と、途方もない重量を叩き付けることによって生まれる轟音が、ビリビリと体を震わせる。
「分かった、上級魔法使いが来たと全体に連絡できるか?」
「あなたが……はい!」
冒険者カードを取り出して各所に連絡を取り始めた彼女をよそに、俺は詠唱の準備を開始する。
杖に魔力を籠めながら地面に巨大な図式を書き込んでいく。
幾何学模様を組み合わせて描かれるそれは、儀式魔法陣と呼ばれるものだ。
魔法使いの為の陣地形成能力と言ってもいいだろう。
周囲の魔力を陣によって集め、魔法を効率的に運用する為の方法だ。
デメリットは単純に描くのが手間、陣地形成を行うので機動力を重視するなら使えないなど。
魔法陣の持続時間もそれほど長くないので、どうしても面倒臭さが先に立つ。
ただ、準備できる時間と場所があるなら使うに越したことはない。
俺は何度も練習した魔法陣を書き込み、陣地形成を完了させる。
儀式魔法陣≪四大元素方陣≫。
全ての元素を効率よく吸収する大型の儀式魔法陣だ。
全ての魔法の出力を五十パーセント強化し、MP吸収効率も二十パーセントアップする。
出来上がった魔法陣の中央で杖を構えることで魔法陣は起動し、俺に膨大な魔力を注ぎ込もうとして来る。
俺はすかさず魔法を起動し、杖を通して溢れだす魔力を流し込みながら詠唱を開始した。
「≪いま記憶を紐解け、古の魔獣≫」
詠唱に導かれるように魔法陣が輝きを強くする。
光は徐々に緑色、風の元素の色に染まって渦巻きながら俺の周囲を取り囲んでいた。
正確には、魔法陣の基礎となっている円環が漂っているエーテルを取り込む吸引口であり、またそれを魔力として留め、魔法陣の使役者である俺へと流し込む回路としても機能している。
≪四大元素方陣≫には大小合わせて五つの円があるが、この円の数こそが魔法陣の特性や機能を象徴していると言っても過言じゃない。
四方に配置された小円はそれぞれの属性を集め、留めておくプールでもある。
それらを貫く大円が小回路に集積された元素を、中心に立つ使役者が求める量だけ引き出して受け渡すのだ。
同じように、中心の術者が扱う魔法もまた、詠唱と言う形で魔法陣に指示を出し、書き込まれたプログラムに従って魔法陣はその魔法を効率化、増幅して拡張するのだ。
「≪全てを砂塵に帰した、荒れ狂いしその力よ、我が力を糧として、ここにその片鱗を顕現せしめん、魔獣の咆哮≫」
魔法陣が一際強く輝くと、実に高さが五メートルにも及ぶ巨大な風の魔獣が出現した。
俺一人の力では精々粘っても三メートルそこそこだ。
今回は周囲に敵も居ないということもあり悠々と詠唱できたこと、儀式魔法陣の効果で強化されたこともあって過去最大の結果となったようだ。
その魔獣と比べてもなお巨大なゴーレムの巨体から、奴の凄まじさはお分かりいただけるだろう。
しかし、風の暴威をその身に押し固めた獣は、敵の威容にも一切怯むことなくその身一つで飛びかかっていった。
戦場の一帯にいる敵味方全てを竦ませるような壮絶な雄叫びを撒き散らしながら、荒ぶる魔獣はその牙を巨像に突き立てた。
見た目のイメージに反して軽い破裂音と直後の衝撃波に戸惑ったが、目を見開いて現れた光景には流石に俺も度胆を抜かれた。
≪魔獣の咆哮≫を受けた巨像が、その噛みつかれた場所をごっそりと貫かれていたのだ。
穴の向こうには青い空まで見えている。
いやぁ、いい天気じゃないか……。
短呪系最強の魔法だとは思っているが、流石にそこまで威力が出るとは思っていなかった。
たっぷり時間を掛けて準備をしたとは言ってもここまでの結果は流石に予想外だ。
右肩を撃ち抜かれたことにより、繋がりを失った右腕が地響きと土埃を巻き上げて落下していた。
「う、嘘! 中級魔法一発でこんな……!」
先ほどのヒーラーさんも絶句している。
視線が集中しているようで非常に気まずい。
気まずいのだが、巨人はまだ止まったわけではないのだ。
やらねばならん、やらねばならんのだ!
俺は意を決して次の魔法の詠唱に入る。
儀式魔法陣の効果時間を考えても、次の一発でラストになるはずだ。
きっちり仕留めるとしよう。
MPの残量を確認し、最大限の効果を発揮すると思える魔法を選択する。
「≪我が内なる力よ、呼びかけに応えて形を成せ、意思により研ぎ澄まされし純然たる力の奔流よ、立ち塞がる障害を排除せよ≫」
ゆっくりと、囁く様にして詠唱に魔力を込める。
魔法陣の光は眩いまでの白を中心に、四方の円がそれぞれの属性の色を放っていた。
無属性魔法も構成元素は四大元素だからだ。
「≪魔力流≫!」
杖の先端から極太の光の帯が解き放たれ、巨像の頭部に命中する。
激しい光の奔流が俺の前に立ちはだかる岩塊を光の中へと掻き消していく。
「どけぇぇぇえええええええええ!!」
俺は杖の先端をそのままゆっくりと滑らせるように降ろしていく。
魔法陣が輝きを失って消失し、しばらくして杖の先端から迸っていた光も細っていき、すっと溶ける様にして消えた。
光線が消え去った後に残ったのは、ただの土塊と化した巨像の残骸だけだった。
魔法に晒された巨像の頭部と胴体は跡形も無く消し飛び、消失を免れた脚部と腕部の岩塊はそのまま物言わぬ石になったようだ。
静まり返る戦場に俺は叫ぶ。
「敵大型モンスターは消滅した! 残敵を掃討して町に帰還するぞ!」
俺の言葉にハッとしたのか、鬨の声を上げる冒険者たち。
まぁ、呆然となる気持ちは分かる。
自分でやっておいて何だが、内心では俺も似た様なものだ。
儀式魔法陣を最大限に使って魔法を撃ったのは初めてだしな……普段はここまでの規模の儀式魔法陣を使う機会が無いから仕方がない。
固定砲台としてだけ見ると異常に見えるだけで、動きの激しい戦場ではこんな戦い方は出来ないからな。
敵がデカブツで動きが鈍いから、他の冒険者を巻き込む心配が無いので好きなようにぶっ放せただけだ。
過剰に期待されても困る。
そう、そこのヒーラー。
そんな目で見られても困る。
「す、す、凄いですね! 何であの魔法でそんなに威力出るんですか! やっぱり上級魔法を覚える様なプレイヤーはスキルが違うんでしょうか! あ、握手良いですか!」
俺は自分がどんな顔をしているのか分からなかった。
きっと苦い顔をしていたと思う。
流されるまま彼女と握手して、求められるままフレンド交換――名前はフレデリカと言うらしい――をして、逃げる様にボルドーに報告して町へと帰還するように言われた。
俺が彼女にギルドへ戻ることを告げると泣きそうな顔をしていたが、それも束の間、次の瞬間には笑顔で一頭の馬を譲って貰えた。
あぁ、そう言えば馬とかあったな……。
乗馬スキル取ってなかったから走ってきたが、スキル振り直しできるんだから取っておいても良かったのか。
そんなことを今更思いながら、乗馬スキルを習得して借りた馬で一路ギルドへと戻ることとなった。
「お手柄だったそうじゃないか! 難攻不落の巨像を魔法で一発で倒したんだって?」
「俺が打った魔法は二発な。
あれはきっとそれまでのダメージが蓄積してたからだ。
俺が凄いんじゃなくてみんなの頑張りだから勘違いしないで欲しい」
「またまた、謙遜しなくていいぜ?
巨像だが残り三方にも出現したが、カンデラとマグナがそれぞれ一体ずつ仕留めている。
俺たちのメンバーから撃破者が三人も居るってのは中々気分が良いもんだな!」
ボルドーが淡々と驚愕の事実を告げる。
上級魔法を習得済みのカンデラはともかく、魔剣士に過ぎないマグナがあれをどうやって倒したと言うのか。
近寄るまで遠間で見ていた限りでは、並の魔法じゃ見た目には傷一つ付かない感じだったが。
「マジかよ……カンデラはともかくマグナはどうやって仕留めたんだ?」
「なんでも、巨像に取り付いてゴーレムの弱点である秘文字を破壊して回ったらしいぜ?」
なるほど、そういう弱点があったのか。
ゴーレムと言えば秘文字の頭文字を削ると意味が反転し、「生」から「死」となって活動を止めるというのは有名な話だ。
北の山岳地帯に出現するゴーレム系のモンスターも弱点として秘文字をどこかにもっていたが、だからと言って、それを前提にあの巨体に取り付いて成し遂げるというのも異常な話だ。
と言うか、俺よりもアイツの方がよっぽど異常だろう。
幾らVR慣れしているとは言っても、そこまで身体操作を完璧にこなせると言う人間はそうそういない。
もしかして、マグナも中身はプロゲーマーなのかもしれないな。
「敵の第一波も終息したようだな。
掃討作戦は完了とし、部隊は一度町へ撤収させる。
おそらく、これで終了ではないから次の波へと備えると同時に、偵察班の報告を元に次のプランを練ると言うのが今後の流れになるだろう」
なるほど、異論はないな。
「そうか……俺はまた生産に戻るよ」
「休んでおかなくていいのか?」
「MPは放っておけば回復するし、消耗したアイテムの補給が必要だろう」
「すまんな」
ボルドーが苦笑する。
俺も釣られて顔を歪めた。
「いいさ、自分も巨像相手に出撃したかったけど、立場上抜け出せなかった誰かさんの心中を察してやろうと思ってな」
「……デカブツ相手は男の浪漫だろ!? あぁー、プロゲーマーだって名乗らなければ良かった! だって、最後のイベントでそんなに面白い敵が出るとか俺は聞いてなかったぜ!?」
「その言い方じゃまるでイベントの内容を知ってたみたいに聞こえるぞ?」
……知ってたみたい?
自分の発した言葉に何かが脳裏に引っ掛かった。
知ってた、か。
「あんまり大きな声じゃ言えないが、最終イベントでプレイヤーにサプライズクエストを仕掛けるってのは聞いてたんだよ。
参加者の動向が纏まらなかったら、プロゲーマーとして音頭を取って貰えないかってさ」
そう語るボルドーの顔は落胆を隠せなかったという感じだ。
貧乏くじを引かされたと思っているんだろう。
少なくとも、ボルドーは何かを隠していると言った感じではない。
「はは、災難だったな。
でもそのうちに出番はくるだろ?」
「かもな、その時は俺を引き立てるような控え目の援護を頼むぜ?」
「了解、ちょっとだけ休憩してくるわ」
そんな言葉を交わして俺は会議室を後にする。
歩きながら俺は気付いたことについて考え始めた。
彼は確かにイベントについて存在を知っていたが、その核心については知らなかった。
それは間違いないだろう。
だが、彼が存在を知っているという可能性を示唆した時に、ふと俺の脳裏にまっさらなパズルのピースがカチリと音を立てて嵌ったような気がした。
足りなかったピースが無地だったとはまるで思っていなかったのように、突然の閃きに俺は混乱を隠せないでいた。
彼じゃないと言うならば、では、誰がこの事態を知っていたんだと俺は思ったのだろうか。
俺の意識は深く記憶を遡り始める。
ちゃぽんと、胸元で何かが揺れる。
沈んでいた意識の中、はっきりと伝わって来た感覚を不思議に思い、その正体を確かめるべくジャケットの内側に収めていた小瓶を取り出す。
それは、ナンシーから受け取った秘薬の小瓶。
――そのアイテムは、きっとあなたに必要になります。
彼女の優しい言葉が脳内でリフレインされる。
瞬間、全身を雷撃で撃たれた様な痺れとも衝撃とも付かない感覚が這いずり回った。
何故こうも簡単なことに気付かずにいられたのか。
「俺って馬鹿すぎるだろ……!」
弾ける様にして俺は駆け出す。
息も切れず、疲れも知らないこの体に、俺は感謝をせずにはいられなかった。
戦場へと全力で駆け抜け、息もつかぬまま馬に跨り、そしてまたこうして走り出せるのだから。
ナンシーは、師匠は……あぁ、間違いない。
彼女はこの展開を知っていたのだ。
乱暴にドアを開けて店内に滑り込む。
町のNPCもいつの間にか姿を見なくなっていたが、それについてはあまり気にしていない。
俺はカウンターの傍にある地下へとつながる階段を駆け下りる。
既に勝手知ったる狭い道を、一気に走り抜けて目的の入口の前へと辿り着いた。
簡素な造りの木の扉も今では自分の家のそれのような、見慣れたものとなっていた。
むしろこの扉を潜ることで自分の家と同じ、いや、それ以上の安らぎを俺は感じていたかもしれないのだ。
取っ手に手を掛けると、ぎしりと軋む音が通路に響き渡る。
思い浮かべたのは小柄な少女のことだ。
瞬きするような僅かな間にも、実に様々な思い出が浮かんだ。
最初は初めての魔法を伝授してくれた店員NPCだった。
変な受け答えをし、バグっていたのだと思った俺はGMを呼び出したのを覚えている。
それからも何度か変な言動が目立ったが、あれはおっちょこちょいでドジな彼女の性格なのだろうと思っていたが、実はそうじゃないのだ。
彼女は知っていた。
俺の事を、そしてこのクローズドβテストの行く末を、そこまでの顛末を。
……そう、彼女は初めて俺に会ったあの時に既に変な反応を示していたのだ。
あの時に感じた違和感を、俺はバグだと決めつけていたのだが……もし、意図的に彼女がそう仕向けたのだとしたら?
彼女に関心を持たせること、印象を強めることが目的だったとしたら?
その後も、俺がここに来るたびに彼女が対応してくれた。
あれも偶然ではなく、彼女の狙い通りだったのだとしたら?
……分からない、そこに何の意味があるのか。
そう、肝心なことが俺は分かっていない。
彼女がそうした理由が俺には分からないのだ。
本当に彼女はNPCなのか、それすらも今では疑っている。
この世界の他のNPCと比べても、彼女は明らかに異質な存在だった。
「師匠、教えてください……」
俺は祈るようにして扉に手を掛ける。
みしみしと音を立てながら、木製の扉が開け放たれ――
「――嘘、だろ?」
そこにあるはずの彼女のアトリエはどこにもなかった。
扉の向こう側には通路と同じ石材で出来た壁が広がっていた。
酷く苔むしたその壁は、長い年月をその姿のまま過ごしていたということの証左であり、最近埋め立てられたものではないと語っているかのようだった。
扉も良く見れば酷く古ぼけていて、俺が開けた時の衝撃で罅割れ、腐り落ちた蝶番が外れて用をなさなくなる。
道を間違えたのか……そう思い、来た道を引き返すも他の道の先には扉すら存在しなかった。
完全に狐につままれたような思いだ。
全ては俺の錯覚だったのだろうか?
いや、そんなはずはない!
でも、じゃあ、何故こんな……。
「……そもそも、ゲームなんだよな、これ」
口にしてみれば簡単な話だった。
それまでざわついていた胸が、不意に死んだように大人しくなる。
何で、俺はゲームの中で必死になって、縋る様な思いを抱いていたのか。
「は、はは、馬鹿馬鹿しい……本当の馬鹿じゃないか、俺……!!」
悔しさが込み上げて来た。
溢れ出たそれは、頬に一筋の跡を残す。
憤りのまま壁に思いっきり腕を叩き付けてやる。
鈍い痛みが手に伝わり、痺れるような熱が手に広がる。
この感情も、感覚も、全てが全て俺の描き出した錯覚だ!
VR世界におけるアバターには、ここまで高度で微細な表現を再現する機能は無い。
全ては脳が自分という人間の今までの経験から導き出した、過去の記憶の再現――現実にも思える程の錯覚を感じているに過ぎない。
この苦痛も、張り裂けそうな思いも、呆れる程の悲しみも、全部が全部、俺の中の過去の出来事を元にしたものなのだ……本物の感情を真似て作られた、偽物の感情だ。
俺は裏切られたのだ、この世界に。
「くそっ、くそっ、くそぉっ……!」
馬鹿だった。
ゲームと現実の区別がつかない奴の事を馬鹿にしながら、そんな人間にはならないと言い切っておきながら、「もしかしたら」なんて子供じみた幻想を抱いていたのだ。
そんな俺の願望をこの世界は実によく汲み取ってくれていた。
まるで、本当に物語の主人公になったかのような、自分を特別だと思える存在にしてくれた。
ものの見事に引っ掛かった俺は、半信半疑と言いつつ完全に思い込んでいた。
自分こそが物語の主人公で、これから始まるのは俺のが主役のサクセスストーリーだと。
本気で思っていた。
その結果がこれだ。
腐った夢の扉を開けた先はどん詰まりで、すえたカビ臭いにおいを撒き散らす壁に囲まれた袋小路だ。
俺は現実を見せつけられる。
いや、この世界は仮想世界で現実ではないか……。
勘違い野郎は、ようやくこの世界がただのゲームだったと理解した。
物語の強制力が働き、ようやく完結が見えてきました。
気付けば42話だそうですが、50話までには本編が始まります。
……多分、きっと、出来れば。