幼なじみ登場
遅くなりました
ジリリリリ!
夜「…うるせえなぁ」
静かな朝に鳴り響く目覚ましの音で、俺は目を覚ます
夜「もうこんな時間か…って、もうこんな時間!」
神様は俺に恨みがあるらしい
現在時刻、8時15分
夜「遅刻だぁー!!」
俺はいつもなら7時には起きるのだがなぜか今日は起きれなかった
8時30分には学校の門をくぐらないといけない。そして我が家から学校までは歩きでだいたい40分程度はかかる
つまり、時間がないのだ
夜「つかなんでこんな時間に目覚ましが鳴るんだよーー!?」
俺は今、今朝なぜか調子の悪かった目覚まし時計に文句を言いながら、いつもなら歩いているであろう道を全力疾走している
夜「やばいなぁ、このままじゃ確実に間に合わねえ」
歩きで40分、つまりどんなに全力で走っても20、30分はかかってしまう。
夜「どうせ遅れるなら、もう歩こうかなぁ」
もう諦めて歩こうとしたその時
「ピリリリリ!」
携帯が鳴る。
夜「電話?…美咲!?」
中林美咲‥世間一般で言う『幼なじみ』てやつだ
夜「もしもし」
美「もしもし夜君、君今学校に向かってるでしょ?」
夜「あぁ?んなの当たり前じゃねえか。急いでるから切るぞ」
美「あっ!ちょ!!」
喋りながらだと疲れるので電話を切る。
夜「…たく、こんな急いでる時に電話なんか書けて来やがって」
その後俺は、あの時電話を切った事に凄く後悔する事になる。