第4話
コルティア……、まだ政府の部隊が一週間後に派遣されるのだが一時的な安らぎを求めて訪れている動物や元々自分の正体を隠して暮らしている動物達もいた…………。
ライトとクーはコルティアの入り口の少し離れた所に装甲車を止めた。
「ここらへんに置いとけば見つからないよね。」とライト。
「でも一応消しとかないとね。」とクー。
ライトが頷くとポケットの中からリモコンのような物を取り出すと、そのボタンをいじった。
すると装甲車の姿が消えた。
彼らの装甲車、名称‐T670はライトが独自の改良が加えられており新しく追加された機能は様々だが、その中で一番の特徴はクローニング機能だった。 だがこのクローニング機能は走行中には使用できないという欠点があるが隠しておくには充分だった。
「それじゃあ、色々出発のときに足りなかった物を買っていこうよ。」
「うん、私それにその後少し休憩したいわ。」と背伸びをするクー。
2人はコルティアの町の中に入っていく。
町の中を見渡すと人間や動物達で賑わっている。
「人間もいっぱい居るけど、動物もいっぱいだねー。」
通常動物達は人間達に見つからないように人間の姿に化けて生活しているが、化けたからといえ動物達には見抜くことが出来る。人間にはそれが出来ないが、政府の特殊部隊が装着しているゴーグルにはそれを見抜くことが出来るのだった。
「必要な物はーっと……、携帯食料と予備スパナだね。よし、探しに行こうよクーちゃん。」
「食べ物はあのお店に有りそうだよ。」
2人は最初に食べ物を探しに店の中に入っていった。