第3話
町を出る準備が整った2人は装甲車の戸を開けた。
「やっぱりここから出て行くとなったら少し怖いね。」と不安げなクー。
「大丈夫だよクーちゃん。 どんなことがあっても俺が守るから、心配しなくてもいいよ。」とライト。
事実ライトはここに住んでいたキュアロという男の人間がちょうど元特殊部隊で、彼から武器の扱いや格闘技を教わっていた。
ライトは頭も良く運動もできたので武器の扱いは完璧だったが、力は平均より下だったので相手の攻撃を受け流したりするのが主流な合気道をベースとした格闘技を使っていた。
装甲車や積んでいた武器にしてもライトは自分の頭脳を使って軍からかっぱらった物であり、これから生活していく為の資金も政府のデータベースに侵入してパスワードを入手して多額の富を持っているので人間として生活していくには不自由は無かった。
「そろそろ行こう。早く行かないと政府の部隊に見つかるかもしれない。」
「そうね、それに町の人に迷惑をかけるわけにもいかないしね。」
そう言って2人は装甲車に乗り込んだ。
操縦はクーは出来ないので主にはライトがするのだが、この装甲車には自動操縦機能もついてある。
旅立ちの荷物の準備に疲れていたので自動操縦に任せることにした。
長年住んでいた町がだんだん遠ざかっていく……。
この町には動物はライトとクーだけだった。
町の住人は2人が動物ということを知っていたが皆優しく接してくれた。それ故ここから離れていくことは凄く悲しかった………。
ライトは装甲車に搭載されているパソコンでここ一体の周辺地図を調べていた。
「どうライト君? いい場所ある?」とライトの傍によるクー。
「うん、一応ね。コルティアっていうここから100キロ離れた町なんだけどね。ここはまだ部隊が派遣されてないからここで一息入れようとは思うけど……。」
「思うけど?」と聞き返すクー。
「一週間後には部隊がここにも偵察されるらしいからあまりながくは居座れないね。」
クーはハァと息をついて「やっぱりそんな簡単には見つからないね、安心して暮らせる場所は…。」
ライトはニッコリとまるで本物の女の子みたいな笑顔で、 「大丈夫だよ。まだ俺たち出発したばかりだよ。どんどん旅するうちにいい所は絶対見つけれるよ。」
「そうね、そうだね。まだ私達出発したばかりだもの。」と微笑み返すクー。
2人はコルティアに向けて装甲車を走らせる。
2人の旅はここから始まった………。
まだ書き始めたばかりなので何処をどう注意して書けばいいか教えていただければ嬉しいです(^^♪