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アイリス(3.5) 転入生のテンプレ
「あのさあ。」
僕の一言目はこれだった。それは月曜日。
実は西暦は終わってるんだけど、曜日制度は残った。まあ、その話は置いといて。
「なんで、ジャムトーストを咥えて衝突?」
僕の小学校の制服はジャムで汚れ、アイリスはニッコニコだった。
今まで見たことが無いレベルの女の子っぽい笑顔。
これまでの愛想っぽいものが無い。
怖い。
「必要な儀式!」
父さんがオタクなせいで、古典的アニメをたくさん観てきた僕は3秒で察したね。
あいつ、今日、僕のクラスに転入してくるんだって。
そうだな。3日分のプリンを賭けたって良い。
今日、学校でアイリスが転入生として入ってきて、僕の横とか後ろの席に陣取ろうとしたら、何をしてやろうか。
そんなことを考えたさ。