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ラスボス

 闘技場の中にはナイナメス達マケドニアの兵士達と西岡がいた。


 西岡が闘技場の中央にある、金属の柱状の端末にふれると床に魔法陣が浮かび上がった。

 そして魔法陣から巨大な影が水面から浮かびあがる様に浮上してくる。


「さあ、出てきまきまああああしたよ」



 

「クヌギ殿っ、あ、あれが……UNKNOWNなのか」


「以前に話したラスボスのUNKNOWNです」


 シズカさんがギュッと私の腕を握ってくる。

 その手は普段は勇敢な彼女らしく無く、ひどく震えていた。


 魔方陣から出てきた影は巨大な人型をしていた。両手両足はむき出しの筋肉繊維の様な物で覆われている。頭部は肉食恐竜のような猛禽類に似ていて、額に第3の目がある。胴体には戦車の装甲版の様な鎧が張り付いている。


 出現したUNKNOWNは跪くと右手を西岡の前へと下ろした。その手に西岡が乗ると自分の胸へと運ぶ。


「ふむ。アクセスできる。どうやらタケルさんのコマンドは間違いなかったようですね。きちんとターム扱いになっている」


「ニシオカッ、ラスボスを呼び出したら我々は帰れるのでは無かったのか?」


「ああ、転送ポータルならほら、そこの奥の扉を通ったところにある金属製の円盤です」


「そうかっ」


 ナイナメス達が奥の扉に殺到する。

 その間、西岡は首筋のクリスタルを触って、UNKNOWNにアクセスし色々調べているようだった。

 そこにナイナメス達が戻ってくる。


「ニシオカ、奥の金属板の使い方を教えろ。上に乗ったり触ったりしたが、動かんぞ」


「そりゃそうですよ。ゲームではアレに乗ればゲームクリアで別の世界へ転送されますけどね。ここじゃただのハリボテです」


「なに?」


「この世界はここで完結しているのです。あなた達では元の世界になんか帰れませんよ。元の世界に肉体がないのですからね。私と違って」


「貴様が言い出したことだぞ、元の世界に帰れると」


「はて?そんな事を言いましたかね?」


「ニシオカッ」


「私はラスボスに会えるといっただけですよ。元の世界云々はゲームの話です」


「奴を殺せっ」


 ナイナメスは部下たちに西岡の殺害を命じる。

 西岡がクリスタルを触ると、UNKNOWNの胸部装甲が大きく開き、ガブリと西岡を取りこんだ。

”さて、このUNKNOWN、いえ、プロトタイプ・ブラック・コアの力を試させてもらいますよ”


「なに?ブラック・コアだとっ??」


 私達と一緒に身を隠しているシズカさんが驚きの声を上げる。


「ブラック・コアって言うとシズカさんを殺したって言う未来の兵器?」


「そうだ。いったいどういうことなのだ?それに私を殺したブラック・コアとは形状がちがう・・・」


 更に闘技場の様子を伺うと、UNKNOWNの第3の目が光り、そこから伸びた緑色のビームがナイナメスの部下たちを薙ぎ払った所だった。


 一瞬の静寂ののち、ナイナメスの兵たちは乗っていた肉食獣と共にずるりと体の上半分が切り離され滑り落ちた。


「一撃で全滅だと・・・」


 呆然とするナイナメス。



”安心してください。セントラルアーカイブの計算ではいずれ数百年たてばこの世界も物理世界へと現出するらしいですよ。あなたはここで終わりですけどね”


 ニシオカが操るブラック・コアは大きく右足を振り上げる。


 そして、ぐしゃりという音と共にナイナメスは踏み潰された。




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