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西岡との交渉

「助けてほしいですか?」


 その夜、私はナイナメスの野営地に連行され、テントの一つに放り込まれていた。

 そしてがんじがらめに縛られた私の前に西岡がやってきた。

 

 見張りがいたはずだが今はいない。西岡が何かして追い払ったのだろう。


「私を助けてお前になんのメリットがあるのだ?」


「なに、逃がす代わりにとある事を教えて欲しいのでえええすよ」


「……なんだ?」


「サーバーの管理コマンド。祭壇の端末から実行可能だったはずです」


「公式サーバーでは使用できなかったはずだけれど」


「ローカルのサーバーなら使えた、ということです。私は予備知識を与えられているもののこのゲームのサーバー管理までは詳しくは無いのですよ。友人同士で遊ぶためにサーバーを立てていた貴方なら知っていまああああすよね」


「祭壇で試してみたが使えなかったぞ。そんな楽ができるなら私達が先にやっている」


「権限の問題ですよ。あなたでは管理権限は持っていない」


「なぜお前がそんな権限を持っている?いやこの世界について何を知ってるんだ?」


「それは企業秘密ということで、守秘義務契約もありまあああすしね」


 こいつは何者なのだ?私はかなりの不信感を抱いた。

 しかしこのまま人質になっていてはエリカさん達に迷惑を掛けてしまう。

 私は悩んだ末に交渉に乗ることにした。


「聞いても口を割りそうにないな。まいいや。どのコードが知りたいんだ?」


「ラスボスをターム状態に置いておくコマンドです。本来タームできないはずの怪物を手に入れるチートコード」


「……戦わずにコマンドで自分の物にするつもりか?」


「それとはちょっとちがいまああああす。当初はこの世界独自コマンドを実装する予定で、それは教えられていたのですがね、どうやら担当者のミスか……それとも自分で使用するつもりだったのか変更されていまして、どちらにしても私の目的に必要なのです」


「仮に私がそれを今、教えて助かったとしても、ラスボスを抑えられてしまったら後で詰む」


「わかりました。では、こうしましょう。私の目的が達せられたとしてもナイナメスにはラスボスを渡しません。これでどうですか?」


「信用できないな」


「それはまあ、今の状況であなた方がナイナメスとラスボスの両方と戦わなければ行けないのは変わらないでしょう?うまくいったらラスボスと戦わずに済むだけ楽なのでは?」


「・・・・・・」


「それに貴方には行かなければならない場所があるのでしょう?アトラク=ナクアを倒した後に変化した女性の顔。それならばラスボスが通り道を塞いでいないのは都合が良いのでは?」


「・・・分かった。いいだろう。ただ、完全に味方になったわけじゃないからな」


「ええ、それはもう。今回だけの取引です」





「それで逃げてこれたわけね」


 私は西岡に野営地から逃された後、追跡させていたミ=ゴに乗ってエリカさん達と合流した。


「はい。ゲームクリアはラスボス背後の転送ポータルにたどり着くのが条件でしたから必ずしも倒す必要は無いのです。ゲーム上は倒さないと通り抜けができないようになっているだけで、それを抜けさせてくれると言うので取引に応じたのですが……」


「ニシオカの奴が何を考えているのか解らないのが怖いけどね」


「祭壇に急いだほうが良くないか?あいつが何をするつもりか分からんが、止めるならその場にいた方がいい」


「ええ、行きましょう」


「多分第三の祭壇が近いのでそこでボスフィールドに転移するのでしょう」




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