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宇宙開拓記 ~人類は逞しい  作者: 杠煬
第四章 娯楽だって大事

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36/60

大宇宙露天風呂

お読み頂き有難うございます。

楽しんで頂ければ幸いです。

このバスドルフィンイルカちゃんには、部屋が三つある。


搭乗口(ハッチ)をくぐると、まず脱衣所だ。

籐製の涼しいカウチで寝っ転がることもできる。

もちろん、冷蔵庫にはキンキンのビールも冷えているわ。

大事なことよね?


で、片隅の小さなお部屋がトイレね。

円香に「トイレは要らないの?」って言われて、慌てて付けてもらったのだ。

アブナイところだった。


で、その隣が、じゃーん!


大きなお風呂っ!!!

素晴らしい!


そして手元のスイッチで壁の一面を覆うシャッターを開くと、偏光フィルターで太陽光を程よくカットできる大きな窓。

つまりはね、広い宇宙空間を独り占めできる露天風呂なのよ。


既に、月上空の飛行許可は取ってある。

今回は、月の衛星軌道まで行くつもりだ。

飛行ルートをコンピューターに入力し、早速、飛び立つことにする。

イルカちゃんは、静かに月の大地を離陸すると、定められたコースに従って、ぐんぐん上昇していく。

程なくして、イルカちゃんは月衛星軌道上へと到達した。


ワクワクが止まらない。

私は脱衣所で素っ裸になると、浴室へと入る。

湯気で少し曇ったその部屋は、暖かい空気が充満している。


まずは体を洗う。

プライベートなお風呂でもあるし、かけ湯をしてとっとと湯舟に浸かっても良いのだが、これってお祖母ちゃんの躾なのよね。

そして、満を持して湯舟に飛び込む。


ざっばーん!


温かいお湯が湯舟から溢れ出し、幸せが心を満たしていく。

まずはあまり熱くせずに、お肌がふやけるくらい長い時間を楽しむつもりだ。

そして目の前に広がる景色は、宇宙に浮かぶ青い地球。

ため息が出る程、素晴らしい眺めだわ。



..............................................



......んがっ!

......いつの間にか、ウトウトしていたようだ。



しょうがないよね、こんなに気持ちいいんだもの。

よし!

次のセレモニーに移るとしよう。

ざぶんと湯舟から上がり、バスタオルで体を拭く。


ふふふっ!

もうお分かりですね?


そのままバスタオルを体に巻き付け、脱衣所へ戻る。

冷蔵庫からキンキンに冷えた缶ビールを取り出し、ぷしゅん!

おっと、左手は腰に当てて、足は肩幅ぐらいに開く、と。


では.....乾杯!


うぐうぐうぐうぐうぐうぐ..........

ぷはーっ!!


火照った体中に沁みわたる、発泡性の刺激と心地良い苦味。

いやいやいや、これを幸せと呼ばずしてどうする?


すぐさま冷蔵庫から二本目を取り出し、ぷしゅん!

そのままカウチに寝っ転がり、お気に入りのファッション雑誌など眺めながらチビリチビリ。

あぁ、幸せだわ.....



..............................................


次は熱めのお湯にするよ。


浴室の温度を下げて、少し寒くする。

お盆にぬる燗と、小鉢に盛ったうどの皮のきんぴら。


うーさぶいさぶい。

お盆を持ったまま、そーっとお湯に浸かる。

じんわりと沁みわたる熱が、こころを満たしてゆく。


今度は地球に背を向けて、満天の星空のなかでお猪口をきゅーっと()る。

心地よく酔いが回り、私は幸せを噛み締める。



..............................................


身も心もリフレッシュできた。

お肌も心もピカピカよ。

だけどね...


うーっ、残念.....


もう帰らなきゃ。

あっという間に、休日が終わってしまった。


今度は三日ぐらいお休みを確保して、じっくり楽しむとしよう。

円香を誘って、二人で楽しむのもいいわね。


でもそれだと、冷蔵庫一杯にビールを用意しなきゃね。


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