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宇宙開拓記 ~人類は逞しい  作者: 杠煬
第四章 娯楽だって大事

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仕様

お読み頂きありがとうございます。

仕様については揉めに揉めた。


世界中から集まった同志達は皆、当然ながらこだわりの人一倍強い奴らばっかりだ。

勿論俺も含めてな。

いっそ殺し合いが起きなかったのが不思議なくらいだ。


時間はかかったが、最終的に大枠は決まった。



【レールの本数】


ここは当然、二本だ。

モノレールでもいいんじゃないか?って少数意見もあったが、そこは俺もこだわりたい。

それほど反対意見は出なかったな。

やっぱり二本の方が美しいだろう?



【素材】


鉄道って言うからには、鉄で作りたいんだが、こればっかりはさすがに無理だ。

鉄では脆過ぎるからな。

元素変換装置で作る高強度なポリマーを使うことにする。

レール、枕木共にな。

勿論列車も、だ。



【列車】


上記の通り、素材は特殊高強度ポリマーを使う。

車輪は多少の遊びは持たせたうえで、レールを噛む様な構造にする。

脱線すると危険だからな。


列車の外側にはなるべく多くのソーラーパネルを貼り付け、発電を行う。

動力は勿論のこと、社内灯や空調にも使うから、発電はしっかりやらなきゃならない。

で、石に蓄えたエネルギーを運動エネルギーに変えて進む。

だから動輪は無い、車輪のみだ。


そして石を積んでおけば、万一、脱線して地面へ落っこちても安全だ。

石が位置エネルギーを吸収してくれるからな。


デザインに関しては、デザイナーに任せることになった。

皆の希望を可能な限りまとめて、幾つかのパターンで作ってもらう。


今風の無難なデザイン。

近未来テイストの前衛的なデザイン。

古き良き時代のSLを彷彿とさせるレトロなデザイン。


ざっくり分けるとこんなところだな。

そうそう、貨物列車だって忘れちゃいけない。



【駅舎とプラットホーム】


ここは豪華にいきたいんだが。

今のところ、月や火星へ向けての宇宙船の発着場、つまりスペースポートの建設が優先されている。

なので、軌道エレベーターを降りた後は、プラットホームまで少し歩くことになる。


仕方ないので、駅弁やその国の名産品を売る長~い商店街を作る予定だ。

いずれ近くの場所を分捕るつもりだがな。

そうしたら、でっかい駅舎と広いプラットホームを作るぜ。


ホント、分かってない奴が多くて困るよ(苦笑)。



【利点】


この項目、必要なのか?

と、皆が思っているんだが、一応挙げておく。


まずは観光だな。

確かに、船や飛行機に比べて移動距離は長くなる。

軌道エレベーターで上にいる分、円周は長くなる理屈だ。

だけどな、車窓からの眺めを想像してみろよ。

昼は青い地球を見下ろして、夜は満点の星空を眺めて。

素晴らしいと思わないか?

ゾクゾクしてくるだろう?


それから、貨物運搬だ。

月や火星から地球へ、もしくは地球から月や火星へと様々な物資が動いている。

だが、いちいち各国の軌道エレベーターまで宇宙船を移動させるより、最寄りのスペースポートでまとめて荷物を降ろしてから、各国の軌道エレベーターまで列車で運んだ方が効率的だ。

その逆もしかり。

宇宙船が到着するスペースポートまで荷物を運んでおいてから、まとめて積んだ方が良い。

列車の移動時間に関しては、宇宙空間は空気抵抗も無いし、石のおかげでスピードだって出るからそれほどかかるものじゃない。


あと、天候による欠航が無いのも強みだな。



......................................



そんなこんなで、いよいよ着工だ。


まずは、各国の軌道エレベーターのてっぺんに、プラットホームを作っていく。

スペースポートに隣接した場所に、今のところは控えめにだがな。


それが終わったら、

任意の二か所の軌道エレベーター間の衛星軌道上に、元素変換装置を複数個設置して中継ポイントとし、放射した物質変換波を一本に繋ぐ。


この長い物質変換波へ、宇宙船から原料を振りかけて(こぼれても問題無いように水を使う)、レールを一発成形するわけだ。


さあ開拓歴、いや人類史上最大のプロジェクトが始まるぜ。


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