表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宇宙開拓記 ~人類は逞しい  作者: 杠煬
第三章 スローライフも悪くない

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/60

火星に到着

いつもお読み頂き有り難うございます。

さあさあ!

やって参りましたよ!

赤く輝くその大地!

遠くはるばる火星まで!


あ、すみません。

長いこと宇宙船に閉じ込められていたせいで、ついはしゃいでしまいました。

窓から遠くに見えていた火星が、どんどん近づいてきます。

ええと...そんなに赤くは無いですね。


しばらくすると、宇宙船はゆっくりと火星の大気圏へ入っていきます。

そしてエアポート、いいえスペースポートと言うんでしたね、今はまだ火星に一つしかない宇宙港に、音も無く降り立ちます。


ふむ。

改めて大地を見渡すと、やはり、そこまで赤くは無いですね。

ずいぶんと土壌改良が進んでいるようです。

そして、少し遠くに、アンテナと太陽電池を組み合わせた元素変換装置がポツンと見えます。

これは火星のあちこちにあり、今も大気と土壌の成分を調整し続けてくれています。


さて私達は、それぞれの手荷物を持って、順次外に出ました。

私の国だけでなく、同じ様に世界各国から合わせて300名程が今回のプロジェクトに参加しております。

多いような...

やっぱり少ないような...


この宇宙港からは、火星の各地へとリニアモーターカーが敷かれております。

私達は、20名ずつに分かれてそれぞれの担当エリアへ移動することになります。


......................


リニアのシートに座って、ぼうっと外を眺めています。


客車とは名ばかりの、簡素な椅子が並んでいるだけの無駄の無い車両です。

まあ、仕方ありません。

ようやく呼吸が出来るようになったばかりで、まだ観光客などまったく来ない状況ですからね。

あくまで、運搬を目的としているんです、このリニアは。


地球に比べると太陽から遠いせいか、明るさが少し穏やかな気がしますね。

それでも、気持ちの良い青空が広がっています。


ご存知でしょうか?

以前は、火星の空は赤かったそうですよ。

赤い細かい砂が舞っていたからだそうです。

逆にそのせいで、夕焼けは青かったそうです。

細かい理屈はよく知りませんがね。


この赤い砂というのが、酸化鉄というのですが、いわゆる錆びのことです。

今は、元素変換装置で大気や土壌が改良されていますから、地球と同じような空模様なんだそうです。


うーん。

赤い空と青い夕焼け、ちょっと見てみたかったですね。


.................


座り続けてお尻が痛くなった頃、ようやく目的地に着きました。


広大な敷地に幾つものドームがあり、この中が畑になっています。

で、そのドーム群に隣接して、大きな建物が幾つか並んでいます。

これが、明日からの私達の職場なのです。


農作業自体はほぼ全自動で、土を耕して畝を作ったり、肥料や水を撒いたり、収穫したりといった仕事は全て、特殊なロボットがやってくれます。


何と、受粉すら小型ロボットがやってくれるそうですよ。

すごいですよね。

大きな建物は、それらロボットのメンテナンス格納庫も兼ねているんだそうです。


少し離れた所に、これからの私達の住居があります。

まるで、小さなアパートみたいです。

どこかにメゾンマーズとか、アパート火星荘とか書いてないですかね?

.....ないですね(笑)。



さて、荷物を部屋に運びましょう。


殺風景な部屋ですが、一通りの家具は揃ってます。


うん。

ベッドもあるし、お布団はフカフカ。

思わずゴロっと横になってしまいます。

旅の疲れがあったのでしょうか?

ウトウトと、お昼寝しちゃいました。


......................


窓から西日が射し込んで目を覚まします。

おっとと、すっかり眠ってしまいました。


キッチンへ移動します。

ここにも、一通りの道具が揃っています。


そして何と!

小型ですが、個人用の元素変換装置が標準装備なのです!!

パチパチパチ。

素晴らしい♪



お米を洗って、炊飯器をスイッチオン。

今夜は無事に着いたお祝いに、地球から持ってきた貴重な缶詰を開けましょう。


じゃーん!


それは、サバ缶♪

サバ味噌煮の缶詰ですよ。


この世捨て人プロジェクトでは、お魚の養殖をするグループもありますが、しばらくお魚は貴重品ですからね。

じっくりと味わって楽しみましょう。


おっと、ご飯が炊けたようです。

それでは、火星で最初の白米にサバ味噌をのせて、と。


いただきまーす♪


気に入って頂けましたら、ブクマ登録、ご評価、感心など頂けますと大変励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ