6story 館の秘密
『おーい、刑事〜!文知佳〜!雛〜!祭木〜!どこだー!』
他のみんなとはぐれてしまった俺はひたすら、館を彷徨う。そこで、ふと気づく。近くに光が漏れている部屋があることを。俺はおそるおそる、その中を見る。
だれもいない。
ゆっくりと中に入った。
やはり、誰もいない。
その時、扉がガチャンと大きな音をたてた。ガチャガチャ、俺は閉じ込められたようだ。
一体、誰に?
俺は周りを見る。ここは大きな図書室のようだ。かなり広い。幅広めの本棚の間の道をゆっくり、ゆっくりと歩いていた。すると、ようやくこの中心らしき場所へ来た。そこにある階段を一段、さらに一段と、図書室の2階へと向かった。そしたら、大体十段来たところでなぜか、後ろを見た。そこには、なんと、鬼人がいた。
『うわぁ〜〜〜〜!!!!』
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『おい、大丈夫か?』
『う、うーん、あ、けいじくん。』
『良かった。お前、コケたから、俺がおんぶしてこの部屋まで来たんだ。』
『ありがとう.....あれ?みんなは?』
『はぐれたみたいなんだ。』
『え〜.......これから、どうするの?』
『とりま、みんなを探す。それしかないやろ?』
『そうね。』
この2人は子供部屋?にいる。
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『ふぅ〜逃げ切れたかな?』
『そうみたいね。』
『あれ?他の2人は?』
『知らないわ。もしかして.....』
『2人きり、ヌフフ。』
『気持ち悪いわ。祭木くん、その癖、直した方がいいわよ。』
『ヌフフ....』
(最悪だわ。まさか、この人と2人きりなんて。)
このド変態と文知佳は、食堂?にいる。
大正4年 12月27日 此れを記す.....