5story 復讐
渡り廊下を渡り、本館へ行く5人。真っ直ぐ行ったり、曲がったりして、大広間へ着いた。
『わぁ〜ひろ〜〜い!ねぇ、このおおきなドアからでられるんじゃない?』
雛が赤いドアを指差す。
刑事がドアが開くか、確かめるため、前に立つ。
(ガチャガチャ...)『ダメだ...開かねぇ。』
正晴は窓の外を見てみた。
『一応、この扉から、外に出れるみたいだ。』
『まぁ、鍵がかかってるから、無理なんだよな。』
『つまり、鍵さえ見つければここから出られる。』
祭木がふと、5人とは別の視線を感じた。
『なんか、嫌な予感がする.....(後ろを向くと絶句)』
そこには、なんと、
"鬼人"がいたのだ。赤い鬼の顔をしており、服はヨレヨレで血まみれ。元の色が予測できない程であった。そして、
血まみれの刀を手に持っていた。
『みんな、今すぐに逃げろ!!!!!!』
他の4人はその一言で"鬼人"を見た。
その後、鬼人は
【ユルセナイ、ユルセナイ、ユ.ル.セ.ナ.イ.】
と言って、5人に襲いかかった。
5人はひたすらに逃げた、逃げた...
正晴はひたすら、逃げた。
鬼人が来てない事を確認すると、ふぅ〜とため息をついた。
『なんだよ、あいつは。』
『あれ?みんなは?』
そう、逃げる時にそれぞれに別の方向へ逃げたのである。つまり、5人はバラバラになった.....
大正4年 12月22日 此れを記す.......